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2023年10月26日更新

ネットに不慣れな人は要注意!| 詐欺の手口学び被害を防げ

インターネット(ネット)を悪用したサイバー犯罪の件数はここ数年で増加傾向にある。中でも多いのが詐欺だ。パソコン教室を運営する仲宗根義光さんは「実際の手口を知ることがネット詐欺の対策になる」と呼び掛け、県内の例を紹介する。


仲宗根義光さん
50代以上専門スマホ・パソコン教室ひふみ代表

今や生活に欠かせないネット。普及に伴ってネットを悪用したサイバー犯罪の被害も増えている。県警の調べによると、2022年のサイバー犯罪の検挙件数は308件。そのうち、最も多いのが詐欺で218件を占める。

スマートフォン(スマホ)やパソコンの教室を運営する仲宗根義光さんは、ネット詐欺で被害に遭った人のフォローも行う。詐欺の可能性が高い相談が多いことから、9月には県立博物館・美術館でネット詐欺の手口を紹介する展示会を開催した。

「コロナ禍でネットショッピングやSNSなど、ネットを使う人が増え、不慣れな高齢者が詐欺の被害に遭いそうな場面を多数見てきました。被害に遭わないためには、実際の詐欺の手口を知り、知識を付けることが大切」と話す。



2022年に検挙されたサイバー犯罪は308件。うち218件を詐欺が占めている。サイバー犯罪は増加傾向にある


相手のメアドに注目

詐欺対策として最も重要と伝えているのは、①開かない(メールなど記入されている英字や数字の青い文字の羅列はクリックしない)②お金を振り込まない③身元を明かさない|の三つ。また、スマホに普段からロックをかけることも、紛失時に個人情報が流失したり、スマホが犯罪に使用されたりしないための対策になるという。

記者は宅配業者を装った怪しいメールを何度か受信したことがある。仲宗根さんによると、まず荷物を自分が注文したか、もしくは発送したか思い出してほしいという。心当たりがあればメールの送り主のアドレスに注目。不自然な英数字の並びや、実在する企業の名前をまねたアドレスなどは注意が必要だ。何か問い合わせたい場合は、送られてきたメールに記載されている電話番号や、英字と数字の羅列(URL)は押さないこと。一見、押す方が連絡しやすそうだが、個人情報を入力させて情報を盗むページなどに移行する詐欺の場合があるという。さらに、荷物に全く心当たりがなければ詐欺の可能性が高いようだ。

 

ネット詐欺から身を守る3原則

①開かない
不用意に英字と数字が混ざった青色の文字の羅列(URL)は押して開かない。個人情報などを盗みだそうとするページに移行する詐欺の場合がある

 
②振り込まない
「明日までに」などと急かされても、絶対にお金を振り込まない。振り込んでしまった場合は警察などに届け出る

 
③身元を明かさない
名前、住所、電話番号、銀行口座の番号などは簡単に人に言わない。一度個人情報を盗まれると犯罪のターゲットになりやすく、何度も狙われる可能性がある


ネットで生活は便利に

詐欺は怖いが、ネット自体は便利だと仲宗根さんは話す。「行政機関でもネットでの手続きが増え、ネットが使えると生活が便利になります。料理の作り方などを動画配信サイトで見ることもでき、好きなことを調べる際にも役立つ。高齢者こそネットを使って生活を豊かにしてほしいです。ネットを使って不安を感じたら、一人で判断せずに誰かに相談すると詐欺に遭いにくくなりますよ」

下にネット詐欺の主な手口をまとめた。詐欺対策の参考にしてみては。


困ったときの連絡先

①消費生活相談窓口 消費者ホットライン 電話=188(局番なし)
②警察相談専用窓口 電話=#9110
③沖縄県警察 電話=098・863・9110
④スマホ・パソコン教室ひふみ 仲宗根 電話=098・960・0866

 

県内の主な詐欺の手口


①サポート業者を装う詐欺
パソコンやスマホに「ウイルスに感染しました」などの偽の画面を表示させて、サポートセンターなどをうたう電話番号に誘導する詐欺。電話をかけさせ、個人情報を盗み出す


②お金を要求してくる詐欺
「無料です」「お得です」などと嘘の表示をしてボタンなどを押すように誘導した後、ボタンを押すとお金を振り込むよう要求される詐欺がある

【例えばこんな画面】

POINT!
左のような画面が出ても、相手は個人までは特定できていない
お金を振り込んだり、コンビニで電子ギフト券などを購入しない


③恋心を利用する詐欺
SNSを通じて、豪勢な生活をしている様子の美男美女から「ステキな写真を投稿していますね」「恋人を探しています」「日本に興味があります」などのメッセージが届いたら要注意。何度かメッセージをやり取りした後、投資などを持ちかけてお金をだまし取られる詐欺がある。「ロマンス詐欺」などとも呼ばれる


④銀行や宅配業者・通販サイトなどを装う詐欺
嘘のメールを送り付けて、URLを押して開くと、本物(実在する企業の公式ホームページなど)にそっくりの画面で個人情報を入力するよう誘導し、情報を盗む詐欺。個人情報を使用してお金が引き出されたり買い物をされるなどの被害がある

【例えばこんな画面】

POINT!
荷物や商品に心当たりがあるか確認する
メールに記載されているURLは絶対に押さない
メールの送り主のメールアドレスが不自然な文字の羅列ではないか確認する


⑤金品をプレゼントするとうたう詐欺
「賞品が当選しました!」「宝くじの当選番号を教えます」などと嘘をつき、手続きや応募をさせようとして個人情報を盗む詐欺。犯罪に加担させられることもある

【例えばこんな画面】
POINT!
「手続きしてください」「応募してください」と言われても絶対にしない
「簡単に金品が当たる、うまい話はない」と疑う


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編集/比嘉知可乃
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1890号 2023年10月26日紙面から掲載」

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比嘉知可乃

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新人プランナー(企画・編集)
1990年生まれ、うるま市出身。365日ダイエット中。
真面目な話からくだらない話まで、「読んだ人が誰かに話したくなる情報」
をお届けできるように頑張ります!

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