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2023年3月30日更新

少しずつ意思疎通も|新米パパの子育て奮闘記⑥

新米パパの記者が日々の子育てをつづる企画は、今回が最終回。2歳を過ぎた息子は、少しずつ意思疎通ができるようになり、言葉の数も多くなっている。この時期の悩みの一つ「イヤイヤ期」についても専門家に教えてもらった。(編集部・安里則哉)

 

いろいろなことに興味関心を

2歳の誕生日を機に卒乳した息子。誕生日の数カ月ほど前から「2歳になったらパイパイないよ(終わりよ)」と言い聞かせていたのがうまくいったようだ。しかし、息子は名残惜しいのか、いまだに「2歳はパイパイないよ!」と周りの人たちに話しかけ、周りを和ませてくれる。「お菓子食べる?」と聞くと、「うん」といって笑顔を見せるようになった。意思疎通が少しずつできるようになり、その成長ぶりに夫婦で喜んでいる。

テレビに映る風景や料理などを見ては「これ何?」と何度も聞くようになり、いろいろなことに興味が湧いてきている。その都度、「これは○○だよ」と簡単に説明するのだが、心なしか息子が納得いかない表情を見せることも。「説明が物足りなかったかな」と後で、調べることもしばしば。息子に「いいかげんでは困るよ」と諭されているように思えてならない。

​ジィジィの家で遊んだ後、「家に帰るよ」というと、「いいよ、帰らない!」と泣き出しそうな表情を見せる息子

価値ある負傷!?

息子が1人でおもちゃなどで遊ぶようになり、その間、私もテレビを見たり自分の時間を少し持てるようになった。しかし、油断はできない。ある日、息子が積み木のおもちゃ遊びに夢中になっていたので、新聞を読んでいると突然、ガンという音と共に私の足に激痛が走った。息子が、私の足目がけてピアノのおもちゃを落としたのだ。私は激痛で思わず飛び上がり、確認すると足の爪が欠け、内出血していた。妻が「お父さん痛い痛いだよ。ごめんなさいして」と注意すると、「ごめんなさい」と反省した様子の息子。私は「悪気はないからいいよ」と苦笑いするしかなかった。

それ以来、息子はおもちゃを投げたり、モノを落としたりすることが減った。今では価値ある負傷だったのかなと思っている。

「イヤイヤ」に悩まされ

語彙が増え、息子との会話が楽しくなってきた一方、イヤイヤ期真っただ中の息子に悩まされている。「ご飯いいよ」「歯磨きいいよ」「まだ帰らない」と否定的な反応ばかり。「じゃあ、もう少ししてからね」と時間を置くようにしているのだが、朝の忙しい時や急いでいる際は、つい「早くして」「今食べるんだよ」とついきつく当たってしまう。あまりにもいうことを聞かないので、私はどう見られているのか少し心配になってくる。

また、車で移動中に公園を目にしては「滑り台で遊ぶ」と要求するようになった。「今度ね」というと泣き出してしまうこともあり、結局、根負けしてしまい遊びに行くパターンが多い。妻とともに「これも、自己主張が強くなっている証拠。そういう時期だから」とお互いに納得するようにしている。

子育てが始まってまだ2年ほどだが、自分たちを育ててくれた親の苦労を身をもって感じている。これからもいろいろな不安や悩みにぶつかることがあるはずだ。そんな厳しい時期も後には笑い話になるだろう。そう信じ、今後も自分たちなりに子育てを楽しんでいけたらと思う。=おわり



 新米パパの質問 
Q.「イヤイヤ期」にはどう対応すればいい?

ゆとりもって付き合う

イヤイヤ期は発達段階の一つで、自我や自立心が芽生える貴重な時期です。1歳ごろから始まる場合や3歳ごろまで継続するケースなどさまざまです。

言葉を習得していく中で、私は今こんな気持ちだよっていうのが伝わらない。自分のやりたいっていう気持ちと、できないという葛藤の表現なのかなあと思います。子どもの気持ちに寄り添うこと。パパやママがゆとりをもってイヤイヤ期につきあってあげることが大切です。

子どもの行動を見て、何で今イライラしているんだろう、遊びたいのかなという具合に少し俯瞰(ふかん)して見ると良いと思います。そして、「今遊びたかったんだね」などと子どもの気持ちを代弁してあげることで、子どもは「分かってくれたんだ」と落ち着くことが多いです。

また、子どもが何かをやろうとしている際に、楽しい雰囲気を作ってあげるといいと思います。例えば、歯磨きを嫌がる場合、子どもの好きな歌を歌いながら歯磨きすることで気持ちを切り替えることができたり、好きな曲を流したりしながら取り組むなどもおすすめです。子育てで心配ごとがあれば、子育て支援センターなど公共機関を利用するのもおすすめです。


答えてくれた人

沖縄市あけぼの子育て支援センター所長 照屋勝枝さん
 

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1860号 2023年3月30日紙面から掲載」

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安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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