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2023年2月16日更新
チョコ食べるならハイカカオ|健康チャレンジ!(35)
医師の安谷屋徳章さんが、糖尿病の人やダイエット中の人にオススメのお菓子について話します。
執筆:安谷屋徳章さん
チョコ食べるならハイカカオ
2月といえば「バレンタインデー」がありましたね。バレンタインデーや誕生日など特別な時くらいはと、あまり糖質量を気にせずに食べたという人も多いのでは。そんな日はいいと思いますが、普段から糖質の多い食べ物を取っていると、糖尿病の人は食べた分の血糖値が上昇しますし、ダイエット中の人は食欲が増して食べ過ぎてしまったりします。そこで紹介したいのが、「ハイカカオチョコ」です。どれくらいのカカオ含有率で「ハイカカオ」と呼ぶのかは決まっていないようですが、含有率70%以上のものを「ハイカカオ」と呼ぶことが多いようです。いくつかのお菓子メーカーのハイカカオチョコを食べてみましたが、カカオ90%になると苦みが強くて、私は甘みをほとんど感じませんでした。86%はおいしく食べることができましたが、やはり甘みは少ないです。70%くらいの方が多くの人に喜んでもらえるギリギリの甘みなのではないかと思います。
糖質量はというと、カカオ70%のもので1粒1.6~1.8gです。通常、体重60kgの糖尿病の人は糖質1gで血糖値が3mg/dlほど上昇するので、1粒で4.8~5.4mg/dlほど上昇することになります。カカオ70%のチョコを4粒食べると20mg/dlくらい上昇します。4粒くらいなら大丈夫ではないでしょうか。糖尿病の人は気をつけて食べてください。
糖質が多く含まれていたり、甘みが強かったりすると食欲が強くなるので、ダイエット中の人にチョコレートやお菓子は勧められませんが、ハイカカオチョコは糖質量も少なく甘みも弱いので、どうしてもおやつが欲しい時に食べるものとして選んでください。低糖質だからといって、たくさん食べていいわけではありませんよね。糖尿病の人は、高品質なハイカカオチョコを利用することで、血糖値を大きく上げないようにしましょう。
あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
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「第1854号 2023年2月16日紙面から掲載」