企業紹介
2022年10月20日更新
[沖縄・企業紹介]沖縄の魅力|株式会社COOOL 代表取締役 濱口 光一郎さん|天然素材で冷却 抗菌消臭効果も
沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.378
同社の冷却人工芝「クールターフ」が敷かれた広場で製品の説明をする濱口代表。晴天の下、小さな子どもが座って遊ぶ姿に目を細めていた=与那原町親川広場
自然にやさしい冷却人工芝
株式会社COOOL
代表取締役 濱口 光一郎 さん
従来の人工芝より地表温度を約20度低くできる冷却人工芝「クールターフ」を開発、提供している(株)COOOL(クール)。2019年に福岡で創業し、21年には沖縄オフィスも開設した。同社代表取締役の濱口光一郎さん(46)に製品の特徴や沖縄への思いを聞いた。
Q 冷却人工芝を開発したきっかけは?
A 2019年の初夏、長男がラグビーの試合で足の裏をやけどしたんです。人工芝グラウンドの表面温度が70度以上に達していたのが原因でした。やけどをするような芝環境で子どもたちを遊ばせたくないと思ったんです。
当時、ゼネコンに勤めていた私は、しっくいの冷却効果が解決の鍵になるのではと考え、石灰岩を砕いた寒水砂(かんすいずな)やココナツ繊維製チップを混ぜた充填材「寒土(かんど)」を開発。人工芝の中に「寒土」を充填させ雨水や夜露の揮発効果で表面温度を下げることに成功しました。
当社の冷却人工芝は個人宅の庭やマンションのベランダ、屋上、屋内など、さまざまな場所に採用され、天然素材100%の「寒土」は殺菌・抗菌・消臭効果もあり幼児やペットも安心して過ごせると大変喜ばれています。
Q 沖縄オフィス開設の理由は?
A 沖縄在住のお客さまから「庭の雑草問題で困っている。どうにかしてもらえないか」と連絡があり、思い切って「やってみるか!」と決心し、福岡から施工に来ました。そのお客さまは完成した庭を見て、とても喜んでくれました。また、「沖縄の人は雑草問題で悩んでいる人が多いから、助けてあげて」との声に沖縄の困っている人の一助となりたいと考えました。
クールターフは埋め込み式なので、台風にも強く、夏は涼しく、冬は暖かいのも特長です。県内では与那原町の役場や親川広場、恐竜公園などでも施工しました。一般住宅の利用者からは、「リビングからの景色が変わり、毎日がホテルの景色のよう」「バルコニーで子どもたちが喜んで遊ぶ姿を見るとうれしい」という声も寄せられています。
クールターフは、表面温度の上昇を抑え、天然芝同様のクッション性もある
Q 今後の目標は?
A 子どもたちが安心して過ごせる環境を広げていくことが今後の目標。「寒土」には石灰岩(サンゴの化石)を砕いたものが入っています。それが海に流れても環境的に問題はありません。子どもたちを守ること、環境を守ることが私たちの使命だと思っています。
当社商品は1平方メートル当たり、個人住宅なら1万1000円、マンションバルコニーなら1万3000円、保育園なら9000円で導入でき、作業をお手伝いいただければ、人数あたり1万円の値引きを行っています。
天然芝に近いハイテク芝
クールターフは、人工芝の充填材(じゅうてんざい)として石灰石やココナツ繊維チップなどを混ぜた「寒土」を使用=写真。一般的な人工芝に使うゴムチップと比べ、高温になりにくい。芝の上から充填するので、つなぎ目や段差も目立ちにくい、天然芝に近い仕上がりに。
インスタグラム:coool_turf
YouTube : はまちゃんねる 人工芝【COOOL 】
株式会社COOOL 沖縄オフィス
糸満市西崎町5-12-9
電話098(851)9832
『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<378>
第1837号 2022年10月20日掲載