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2022年10月13日更新

[沖縄]2022.10|考えよう臓器移植②|移植後家族との時間増え

10月の「臓器移植普及推進月間」にちなみ、4週にわたって「臓器移植」について考える。2週目の今回は、3年前に腎臓移植を受けた、県腎臓病協議会の野嵩正恒さんにその時の経験や臓器移植への思いを聞いた。

野嵩正恒さん|県腎臓病協議会副会長・事務局長

野嵩正恒さん|県腎臓病協議会副会長・事務局長
 

県腎臓病協議会の副会長で事務局長を務める、野嵩正恒さん(47)。10代で腎臓病を患い、20歳で人工透析を受け始め、2019年に腎臓移植を受けた。野嵩さんは「移植の機会は突然やって来るので、いつでも手術が受けられるよう体調管理が必要でした。また、手術のために長期入院が必要なのですが、会社の理解もあってありがたかった」と振り返る。

野嵩さんは、移植を待った24年間の中で移植ができそうな機会が2回あったがその時はかなわなかったという。野嵩さんは「移植の際は、ドナーとの相性など条件が整っている人から順番に移植を受けるか確認をしていきます。19年の夏、朝5時に連絡があり、私の順番は4番目だと告げられました。その後、上位の人が体調面などさまざまな理由で適応とならず私が移植を受けることに」と話す。

野嵩さんは移植手術を受けた後、1カ月ほど入院した。「せっかくドナーの方からいただいた腎臓が体にちゃんとなじむのか、術後しばらくは心配でした。手術後、半月ほどで待ちに待った尿が24年ぶりに出ました。長い間無尿だったので本当に自力で出せるのか不安でしたが、体は覚えているものだと不思議な感覚になりました」と話す。

移植を受けて生活が大きく変わったという。「これまで週3回通院していた人工透析がなくなり、その分家族と過ごす時間が増えました。食事制限で塩分を控えていたのが、今は普通の食事を安心しておいしくいただけるようになりました。こうして日々健康で充実した時間を過ごせて、ドナーの方にはとても感謝しています」と笑顔で話す。

20代のころから県腎臓病協議会で腎臓病についての啓発活動している野嵩さん。「県内だけでも腎臓移植を待つ人は200人以上います。今後は特に移植について普及啓発に努めたい。県内で移植を受けた人が情報交換や交流をする場も作りたいと考えています」と抱負を語った。



シンボルカラーにライトアップ
10月16日(日)は、家族や大切な人と「移植」のこと、「いのち」のことを話し合い、お互いの臓器提供に関する意思を確認する「グリーンリボンデー」。この日を中心に、移植医療のシンボルカラーであるグリーンにライトアップすることを通じて、臓器移植医療への理解が広がることを願う取り組みが全国的に行われている。FMよみたんでは、10月末までライトアップを行っている。



▼アンケートの回答は下記から

週刊ほ〜むぷらざ「考えよう!臓器移植」アンケート回答



【CHECK!】10月末までの間、FMうるま、FMよみたん、FMとよみ、FMいしがきの4局では、臓器提供の意思表示に関するCMを放送中!
 

編集/funokinawa編集部
『週刊ほ〜むぷらざ』考えよう!臓器移植

第1836号 2022年10月13日掲載

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