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2022年9月15日更新
[沖縄・糖尿病]捉え方や治療法はさまざま|健康チャレンジ!(30)
医師の安谷屋徳章さんが、「糖尿病とはどのような病気か?」について話します。執筆:安谷屋徳章さん
捉え方や治療法はさまざま
今回は、糖尿病についてお話しします。みなさんは、糖尿病をどのような病気と捉えているでしょうか? 失明や透析になる怖い病気でしょうか? あるいはインスリンを注射しないといけなくなる病気でしょうか? とても簡単に言うと、糖尿病は血糖値が高くなる病気です。糖尿病の診断は血糖値が高いかどうかで行いますし、そもそも健康な人は血糖値が高くならないのです。糖尿病になった人にもいろいろあります。薬を必要としない程の軽い人もいれば、薬をたくさん服用しなければならない重い人もいます。糖尿病に最近なったばかりの人もいれば、何十年も前から治療を続けている人もいます。無症状の人もいれば、失明や透析といった合併症になった人もいます。このように糖尿病の重さや経験年数がバラバラだと糖尿病にかかっている人同士でも、話が合わないことが多いかもしれません。
ある人は「糖質制限を少し行っただけで薬を飲まないで済むようになれた」としても、別の人は「厳密な糖質制限をしても薬を止められない」ということもありますし、ある人は「80歳で糖尿病になった」としても、別の人は「20歳で糖尿病になった」ということも。糖尿病になった年齢が80歳と20歳の場合では、治療方針も大きく異なります。80歳になって初めて血糖値が少し高いだけの糖尿病になったのなら、ひどい高血糖やひどい低血糖にならないようにするためだけの軽めの治療でいいのですが、20歳で糖尿病になった場合は、将来合併症にならないで済むように厳しめの食事指導と生活指導をする必要があり、複数の薬を服用することになるケースもあります。糖尿病は簡単に言うと血糖値が高くなる病気だと言いましたが、1人1人の患者さんごとで、その捉え方や治療法はさまざまなのです。
今回の健康チャレンジはいかがだったでしょうか。みなさんの糖尿病への理解が深まるとうれしいです。
あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
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「第1832号 2022年9月15日紙面から掲載」