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2022年8月11日更新

[終活]永代供養・期限付きお墓・室内墓所|終活カウンセラーに聞く 今どきのお墓事情

「お墓の維持管理が大変」「お墓を継ぐ人がいない」などの悩みを持つ人に向けて、県メモリアル整備協会の東恩納寛寿さんに近年のお墓事情について聞いた。

多様化するお墓と供養

お墓は親から子・孫へと継承されていくのが一般的だが、近年は、核家族化や少子化が進み、親と遠く離れて暮らしていたり、子どもの数が少なくなっていることからお墓の継承に難があり悩みを抱えている人も増えている。そうした社会環境やライフスタイルの変化により、お墓の形態や供養の方法もニーズに合わせて多様化してきている。

県メモリアル整備協会の東恩納寛寿さんは「県内でも子どもに負担をかけたくない、継承者がいないなどの理由で、霊園やお寺が管理する合同墓に納骨する『永代供養』を希望される方が増えています」と説明する。

また、元気なうちは墓参りがしたいが将来的には永代供養への移行を考えている人向けに、13年間や50年間といった使用期限付きのお墓や、建物内に参拝室や納骨堂などを併設した永代供養付きの「室内墓所」など、従来とは違うスタイルのお墓も登場している。

東恩納さんは「お墓や供養は、元気なうちに準備することが大事。亡くなってからだと、遺族は短い期間で重要なことを決めなくてはならず、思った以上に費用がかかったり、故人の望む形にならないこともあります。時間や気持ちに余裕があるうちに家族と相談しましょう。ちょうど家族が集まる旧盆の時期がいいタイミングです」と呼び掛けた。

永代供養の特徴

●遺骨を霊園やお寺が管理する合同墓(永代供養墓)に納骨するので、子孫がお墓を継承する必要がない。お参りはいつでも自由にできる。
●一般のお墓のように墓地や墓石の準備がいらないので、費用を抑えることができる。
●お墓を管理する霊園やお寺が定期的に合同供養を行ってくれる。
●「子や孫に負担をかけたくない」「継承者がいない」という人に向いている。


県メモリアル整備協会が管理する、永代供養墓・納骨堂「おきなわ霊廟」。霊廟内の永代供養墓に納骨し、写真中央の参拝所でお参りができる。
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「元気なうちはお墓参りがしたい」「継承に不安がある」「お墓は必要だけど、費用は抑えたい」という人には▼

期限付きのお墓の特徴

●所定の期間、使用できる。使用期限後は永代供養に移行するので、継承の心配がない。
●使用期間中は、一般のお墓のようにお参りができる。
●一般のお墓に比べて安価。

県メモリアル整備協会が提供している、個別墓「結」(永代供養付き)。集合住宅のような造りのお墓で、1つのお墓には1~4柱が入れる。最初の納骨から50年間使用できる。

室内墓所の特徴

●建物内に参拝室や納骨堂などを併設したお墓なので、天候を気にせず、いつでも気軽にお参りできる。
●お墓掃除などは不要で維持管理の手間がない。
●一般のお墓に比べて安価。永代供養が付いている場合が多い。
県メモリアル整備協会が提供している、永代供養付き室内墓所「久遠の想い」。参拝室にある墓石(写真左)にはデジタルサイネージがあり、故人の写真やメッセージが表示される仕組み。

教えてくれた人


東恩納 寛寿(ひろひさ)/公益財団法人沖縄県メモリアル整備協会外部連携・終活支援部部長。終活カウンセラー1級


『週刊ほ〜むぷらざ』終活カウンセラーに聞く今どきのお墓事情
第1827号 2022年8月11日掲載

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