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2022年3月3日更新

教えて!百名さん|思春期の性教育⑪

「思春期」の子どもたちや大人から寄せられた「性」に関する質問に助産師の百名奈保さんが答えます。最終回は、15~18歳の子どもたちからの質問への解答と、最近の性教育について。


 教えて!百名さん|思春期の性教育
15~18歳編

 子どもからの質問 

Q 学校で勃起してしまった時どうすればいい? エッチなことを考えていないのに勃起することがあるので困る

A 学校で勃起するのは珍しくない。「足を組み替える」など対応はいろいろ。タイミングは個人差大

ほとんどの男性は、学校で勃起してしまった経験があると思いますが、中高生男子の中には「自分だけそうなの?」と不安になる子もいます。 勃起が起きるタイミングは①性的な刺激を受けた時、②触ったり擦れたり外的刺激を受けた時、③リラックスしたり眠っている時、④膀胱に尿がたまっている時、などがあります。 このように多くのきっかけがあるので、学校で勃起してしまうことは珍しいことではないのです。男子に、学校で勃起してしまった時の対応を聞いてみたところ「ズボンのポケットに手を入れて押さえておく」「足を組み替える」「前かがみになる」「カバンで隠す」「数字を100から逆に数える」など、いろいろな答えが返ってきました。 思春期前の子どもでも勃起します。兄弟でも頻度やタイミングが違い、「上の子と下の子の差がありすぎ」と心配する親もいるかもしれません。親が見えないところで勃起しているかもしれないですし、個人差が大きいものなので気にしなくていいと思います。どうしても心配なときは、小児科を受診する機会があるときに「ついでに」相談してみてください。

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 子どもからの質問 

Q 生理でも授業でプールを強制される。見学するとペナルティーに

A 泳ぐ・休むは自分の体調に合わせて決めていいこと。悩んだら養護教諭や女性の先生に相談して

何人かの女子中学生に「生理の時、水泳の授業がつらい」と相談されたことがあります。教師から「生理の時もプールに入りなさい」「タンポンを使って入ればいい」「休んだらペナルティー」と言われたそうです。月経期間中に、水泳授業を欠席した代わりとして炎天下のグラウンドを走らされたり、生理用品を指定されたりするのは行き過ぎだと思います。 月経期間中の水泳は医学的には大丈夫、プールの水で腟から感染をおこすことはありません(学校医と養護教諭のための思春期婦人科相談マニュアルより)。また、プールの中では水圧があるので経血は漏れないと言われていますが、水中から外に出た時に経血が漏れて、周囲にわかってしまう可能性があります。この状況はつら過ぎます。 月経中の水泳授業の指導は、各自治体の学校に任されている状況ですが、「泳ぐ」「休む」は自分の体調に合わせて決めていいことです。どうしたらいいか悩んでいる時は、養護教諭(保健室の先生)や女性の先生に相談してみるといいですよ。

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 「自分のこと決められる力」育てて 

みなさんは、学校で受けた性教育を覚えていますか? ほとんどの人が「命の誕生」「月経と射精」「妊娠と出産」などについて、さらりと習った程度だと思います。中には、全く覚えていないという人もいるかもしれません。

最近の性教育は「包括的性教育」が進められていて、ユネスコが作成した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」が基になっています。この指針は世界の標準とされています。包括的性教育とは、「性」を性交や出産のことだけではなく、人との関わり方、お互いを尊重した性的な関係が作られるなどの人権教育も含まれます。また、このガイダンスでは、ジェンダー理解や、性の健康を科学的に学び、ハラスメントも含めて安全に生活ができることが大切と示されています。

中高生の思春期教室では、生徒さんたちに具体的に話をします。生活していく中で、自分の性(ジェンダー)をどう思っているか。自分は将来、親になりたいか。性行為をする時は相手の同意が必要。嫌なことをされた時に断る練習も必要。子どもに限らず、大人も「自分のことを自分で決められる力」を育ててほしいと思います。

「性」は日常の中にあるものなので、あまり難しく考え過ぎずに家庭でも性教育ができたらいいなと思います。学校では保健の授業だけではなく、家庭科、生物、道徳などの時間でも「性」に関する話題を取り上げてほしいです。


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ひゃくな・なお/那覇市嘱託助産師・保健師として、学校で性教育について講話。子どもたちからの相談も受け付けている。那覇市首里で、「助産院*きらきら」を開業
same-moon@comet.ocn.ne.jp​


「思春期の性教育」2022年1月までの記事はコチラから

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1804号 2022年3月3日紙面から掲載」

この記事のキュレーター

スタッフ
funokinawa編集部

これまでに書いた記事:3099

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