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2021年12月23日更新

[沖縄・マネー術]意外にかかる”教育資金”早めの準備が肝心|女性のイマドキ!マネー術(特別編)

文・岡田有里(ファイナンシャルプランナー)




Q1.入学までにどのようなお金が必要ですか?

A.①学校への納入金と②新生活の準備費用が必要。
①は入学金や前期授業料など。合格通知から約10日以内が支払期限なので、受験前に準備します ②はパソコン購入や自動車免許取得、住居関連費用などです。


Q2.子どもがまだ小学生です。100万円分の学資保険だけでは足りなさそう。今から必要な対策は?

A.目標金額を設定して、計画的に足りない分を積み立てして。
目安は300万円なら国公立大学の4年分の学費、200万円なら入学前のQ1の費用に充てられます。貯金方法は、①児童手当は全額貯金して1万円×15歳までの月数分ためる ②残りの金額を17歳までの月数で割った金額を出し、毎月積み立てます。


Q3.来年受験生です。何をすればいいですか?

A.入学に必要な費用と、現在の資金などを把握して。
①入学前に必要なお金を調べる ②現在の積み立て状況の確認と追加貯金 ③本年度の世帯収入(夫婦合算)を確認 ④4月以降に在学校経由の情報提供に気を付けて説明会に参加 ⑤奨学金は子供に「奨学金=借金=返済義務」だと説明した上で利用金額を決める。


Q4.奨学金と教育ローンは何が違いますか?

A.借り主と振込時期が異なります。
入学前に必要なお金は教育ローン、入学後のお金は奨学金と考えるケースが多いです。表①のように、ローンには奨学金、国の教育ローン、民間の教育ローンの3種類があり、所得制限、申請時期、使途制限などが違うので、情報を集めて自分に合ったローンを選択しましょう。




Q5.奨学金と教育ローンの金利はどれが有利ですか?

A.金利だけに注目した場合、一番安いのは奨学金です。
金利は低い順に奨学金、国の教育ローン、民間の教育ローンです。利用者が多い「第二種奨学金」の2021年度借入金利は固定金利が0.26%前後、変動金利が0.003%なのに対し、国の教育ローンは固定金利で1.65%、民間銀行は1~3%。しかし、奨学金は入学後に毎月定額で振り込まれるため、入学前の準備資金としては不適です。最安金利=ベストと考えず、違いを理解して進路に合わせて選びましょう。


Q6.奨学金、国の教育ローンに世帯所得制限がありますか?

A.世帯所得(夫婦合算)が790~1190万円の場合、所得制限で利用不可の可能性があります。
世帯所得790万円の子育て世帯は決して楽ではないと考えますが、制度上は利用できない場合があります。その際の資金計画は、教育ローンと自己資金の2本が軸になります。奨学金、国の教育ローンは所得下限に制限がなく低所得世帯の融資に積極的なので、銀行ローンの審査に不安があるご家庭はこれらを優先的に活用しましょう。






Q7.今年、受験生です。入学までに何をすればいい?

A.入学前に支払期限がくるお金のリストを作成。
やり方は、①志望校のホームページなどで入学金や授業料と支払期限を調べる ②新生活準備関連費用をリストアップ ③前述の二つが自己資金で足りない場合は、教育ローンの利用を検討するために金融機関に相談を。


Q8.教育ローンの契約はどのタイミングがいい?

A.合格発表の1~2カ月前を目安にして。
ローンは申し込み、審査、契約、融資の順に進むので時間がかかります。志望校が決まったら早めに金融機関で申し込みをしましょう。



Q9.県外の大学は入学までにどのくらいお金が必要ですか?

A.学校納入金以外をもろもろ合算すると100万円近くになることも。
Q1でお伝えしたように学校納入金と新生活準備金が必要ですが、県外の場合は、新生活準備費用は思ったより高くなり驚くケースが多いです。例えば、受験時の交通宿泊費、在学中の住居関連費用(敷金礼金、4月までの家賃、家財)など。学校に納入する入学金、前期授業料、受験の旅費は見積もりやすい費用ですが、住居探しのため親子で数回下見をする旅費など思った以上にかかります。


Q10.スポーツ推薦で授業料免除の場合もお金は必要ですか?

A.合宿、遠征など活動費が必要。
スポーツや芸術推薦で入学金や授業料が免除でも、合宿、遠征、海外試合などの活動費は個人負担になる事が多く、年額100万円以上かかるケースをよく聞きます。頑張るわが子の応援に駆け付けるにもお金がかかります。金銭面で行き詰まらないように卒業までしっかりと資金を確保しましょう。







第1子、第2子と大学進学に伴いJA教育ローンを利用しています。授業料のみならず、アパートの家賃なども借り入れできるので非常に便利だと思います。また、JAとの取引状況によっては低金利で借り入れできるので助かっています。(40代男性)


子供が県外の専門学校へ入学することが決まり入学手続きを進めていました。そんな中、学校から入学金の支払通知書が届き、本来であれば融資を受けたかったのですが支払期限が短かったため自己資金で支払いました。急な出費により手元資金が減って困っていたところ、JAでは、支払い済の教育費(2カ月前までに支払い済)が取り扱い可能なため支払った資金を手元に戻すことができました。資金不足に陥らず安心しました。(50代男性)


子供の高校進学に伴い、教材費などこまごました支払いで出費が多いので悩んでいました。JAのカード型教育ローンは在学の確認ができれば、資金使途を証明する書類の提出なく自由に借り入れすることができるので便利で助かっています。(40代女性)






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おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)
おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動

 
『週刊ほ〜むぷらざ』女性のイマドキ!マネー術(特別編)
第1794号 2021年12月23日掲載

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岡田有里

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ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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