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2021年10月28日更新
[沖縄]考えよう臓器移植〈最終回〉|若者の意見 受け止めて
0月は「臓器移植普及推進月間」。FMよみたんとのコラボ企画として約1カ月、10~20代のラジオパーソナリティーと共に、「臓器移植」について考える。最終回は企画を主導した同局の比嘉美由紀さんに話を聞いた。
比嘉美由紀さん
スタッフ同士でも自らの意思を伝え合う雰囲気が生まれました!
FMよみたん副局長で、パーソナリティーも務める比嘉美由紀さん(45)。ほーむぷらざとコラボして、約1カ月間展開した、臓器移植に関する企画について、「家庭のキーパーソンとなりやすい女性読者が多いほーむぷらざでも臓器移植について取り上げることで、家族で話すきっかけを作れるのではと考えた。一つの情報をより多くの人に知ってもらうには、新聞とラジオなど、複数のメディアから発信するのが今の流れだと思う」と語った。
臓器移植に関して自身は「中学生の頃、街で見かけた臓器移植の意思表示カードを持ち帰り、母と話した。その際に『臓器を提供したらあの世に行くときには臓器がない状態なんだよ』と言われ、怖くなった記憶がある」と振り返る。
自身や家族が臓器を提供することに関しては、「命をつなぐことだと理解しているが、まだ決められない」と迷いがある。「恥ずかしながら、今回の企画で、『提供しない』という意思表示ができることを知った。また、提供してもしなくても、まずは自分の意思を表示することの大切さも学んだ」と力を込める。
同局では、10月末までの間、臓器移植に関するCMを放送しており、スタッフからは「少しだが、家族と話した」「臓器移植に関するショートムービーを見た小学生の娘は号泣。興味を示したので、今後も一緒に考えたい」と声があがった。さらに、スタッフ同士では「提供するならどの臓器?」と自分の意思を伝え合う雰囲気も生まれたという。
前号までの紙面でインタビューに答えた各パーソナリティーには、あえて事前に取材内容は伝えずに素直な意見を聞いた。取材に立ち合った比嘉さんは「みんな真剣に答えてくれて、私の想像を超えた意見を聞くことができた。読者の皆さんにも、若い彼らの意見を受け止めてほしい」と呼び掛けた。
さまざまな考え方がある臓器移植。今回の企画が、臓器移植や意思表示について考えてもらうきっかけになればと願っている。
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【臓器移植に関するアンケート】
ほーむぷらざでは、9月30日発行号から10月28日発行号までの5週にわたり、臓器移植や臓器提供の意思表示について考える企画を展開中です。紙面への感想や、テーマに関する下記の質問事項に、「アンケート回答」をクリックしてお答えください。
①臓器移植について考えたことはありますか。
②運転免許証や健康保険証で、臓器提供の意思表示ができることを知っていましたか。
③臓器移植や臓器提供の意思表示について取り上げた紙面への感想をお聞かせください。
④ほーむぷらざで取り上げてほしいテーマや人、場所などがあれば教えてください。
▼アンケートの回答は下記から
週刊ほ〜むぷらざ「考えよう!臓器移植」アンケート回答
【CHECK!】10月末までの間、FMよみたん、FMとよみ、ハートFMなんじょう、FMやんばる、FMくめじまの5局では、臓器提供の意思表示に関するCMを放送中!
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編集/比嘉知可乃
『週刊ほ〜むぷらざ』考えよう!臓器移植
第1786号 2021年10月28日掲載
『週刊ほ〜むぷらざ』考えよう!臓器移植
第1786号 2021年10月28日掲載
この記事のキュレーター
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- 比嘉知可乃
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新人プランナー(企画・編集)
1990年生まれ、うるま市出身。365日ダイエット中。
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