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2021年10月21日更新

[沖縄]考えよう臓器移植|講義で学び、答えに迷い

10月は「臓器移植普及推進月間」。FMよみたんとのコラボ企画として4週にわたって10〜20代のラジオパーソナリティーと共に、「臓器移植」について考える。3回目は大学生の兼謝名成美さんに話を聞いた。

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兼謝名成美さん
「臓器提供する・しない」の答えはまだ出せず、迷いがあるが、しっかり考えたい


担当番組では読谷村の観光情報やおすすめスポットを紹介している兼謝名成美さん(20)。小学6年生の頃からパーソナリティーとしてマイクに向かうベテランだ。臓器移植に対する考えを聞かせてほしいと伝えると、「ちょうど大学の講義で学んだばかり」と驚いた。

大学では、「倫理学の講義で臓器移植について、刑法の講義で命や殺人の概念について考えた。二つの講義では共通して脳死がテーマになる場面もあったが、各担当の先生によって目線や考え方が異なるのが印象的だった」という。講義の中で最も心が揺さぶられたのは、「人魚の眠る家」という映画を鑑賞した際。「ある夫婦の子どもが回復の見込みがない状態になり、臓器提供の話になる。夫婦間で答えが異なる姿を見て、どちらの気持ちも理解でき、答えを出す難しさを感じた」と声を詰まらせた。

鑑賞直後は、「万が一自分の命が助からなければ、臓器を提供して、助かる可能性がある命を助けたいと思ったが、今はまだ迷いがある」と決めかねている様子。映画の感想を伝え合った友人らも、「『臓器を提供する・しない』という答えを出すのに迷っている感じだった」

高校3年の頃に経験した献血も、命について考える機会だった。「体の一部を別の誰かを救うために提供するという点では、臓器移植に似ている部分もあるのでは」と考えを口にする。

臓器提供の意思表示の有無を尋ねると、「免許証の裏面で意思表示できることは知っている」ときっぱり。しかし、まだ記入はしていない。「意思が決まっていないから記入できないということもあるが、1度記入すると、考えが変わったときに変更できるのかが分からなくて。しっかり考えて出した答えを書かないといけない気がする」と記入していない理由を明かした。

最後に、「自分の考えが変わるたびに、意思表示も変更できるのであれば、記入したい」と語った兼謝名さん。意思表示に真剣に向き合う姿勢が感じられた。

【臓器移植に関するアンケート】
ほーむぷらざでは、9月30日発行号から10月28日発行号までの5週にわたり、臓器移植や臓器提供の意思表示について考える企画を展開中です。紙面への感想や、テーマに関する下記の質問事項に、QRコードからアクセスしてお答えください。

①臓器移植について考えたことはありますか。

②運転免許証や健康保険証で、臓器提供の意思表示ができることを知っていましたか。

③臓器移植や臓器提供の意思表示について取り上げた紙面への感想をお聞かせください。

④ほーむぷらざで取り上げてほしいテーマや人、場所などがあれば教えてください。


▼アンケートの回答は下記から

週刊ほ〜むぷらざ「考えよう!臓器移植」アンケート回答



【CHECK!】10月末までの間、FMよみたん、FMとよみ、ハートFMなんじょう、FMやんばる、FMくめじまの5局では、臓器提供の意思表示に関するCMを放送中!
 

編集/比嘉知可乃
『週刊ほ〜むぷらざ』考えよう!臓器移植

第1785号 2021年10月21日掲載

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スタッフ
比嘉知可乃

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新人プランナー(企画・編集)
1990年生まれ、うるま市出身。365日ダイエット中。
真面目な話からくだらない話まで、「読んだ人が誰かに話したくなる情報」
をお届けできるように頑張ります!

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