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2021年10月14日更新
[沖縄]考えよう臓器移植|自身の思い 家族と共有
10月は「臓器移植普及推進月間」。FMよみたんとのコラボ企画として4週にわたって10~20代のラジオパーソナリティーと共に、「臓器移植」について考える。2回目は演撃戦隊ジャスプレッソのメンバーに話を聞いた。
演撃戦隊 ジャスプレッソのみなさん
前列右から時計回りに、照屋愛さん、井上あすかさん、仲間千尋さん、津波竜斗さん、渡久地雅斗さん、山内和将さん
普段は、FMよみたんの担当番組でラジオコントを披露している「演撃戦隊ジャスプレッソ」。臓器移植に関する取材だと告げると、緊張した様子が伺え、静まり返った。
6人のうち、臓器提供の意思表示をすでに行っていたのは井上あすかさん(26)のみ。「中学生の頃に救急救命士になりたくて、臓器移植について学ぶ機会があった。意思表示は自発的に記入し、当時から眼球の提供だけは嫌だという思いは変わらない」と話す。
運転免許取得時やテレビ番組がきっかけで臓器移植について考えたメンバーもいる。山内和将さん(27)は「自動車教習場で免許証の裏面に意思表示をする欄があることを知った。しかし、意思表示の記入をまだしていない」と言う。
渡久地雅斗さん(27)は「小学生の頃に見たドキュメンタリー番組で命について考えた。万が一、自分が助からないのであれば、臓器を提供したい」と思いを語った。
一方、迷いを口にするメンバーも。照屋愛(27)さんは「もし自分が助からないとなった時、臓器提供をした方がいいのか、分からない」と決めかねている。 自身の思いを家族は知っているか、という話から、仲間千尋さん(27)は「提供する、しないを問わず、自分の考えを、自分や家族が元気なうちに話しておいた方が良さそう」と語った。津波竜斗さん(27)は「父と臓器の提供について話したことがある。父も私も万が一の際には臓器を提供したいと考えている」と家族ともその思いを共有している。
慎重に言葉を選びながら質問に答えた6人。今回の取材を通し、「臓器提供の意思表示には『提供しない』という意思も尊重されること」を学んだメンバーもいる。迷い、決めかねている現状ながらも、今後は担当するラジオ番組内で、その後の考えの変化や意思表示の状況について話す。
■10月末までの間、FMよみたん、FMとよみ、ハートFMなんじょう、FMやんばる、FMくめじまの5局では、臓器提供の意思表示に関するCMを放送中!
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編集/比嘉知可乃
『週刊ほ〜むぷらざ』考えよう!臓器移植
第1784号 2021年10月14日掲載
『週刊ほ〜むぷらざ』考えよう!臓器移植
第1784号 2021年10月14日掲載
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