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2021年7月15日更新
[沖縄・ダイエット]おやつの糖質も調整を|健康チャレンジ!(16)
医師の安谷屋徳章さんが、糖質コントロールの考え方について話します。
執筆:安谷屋徳章さん
おやつの糖質も調整を
今回は、糖尿病における糖質コントロールの効果についてお話しします。糖尿病が血糖値の上がる病気であることはみなさんご存じだと思います。余談ですが、肝臓も糖質を作ることができるので、肝臓が作った糖質で血糖値が上がる場合もあります。世の中には、肉と野菜と塩コショウのみで生活している人がいるそうです。ここまでできると、1日の糖質摂取量はほぼゼロ。血糖値も肝臓が作る分で維持するものと思いますが、私にはできません。
仮に、1日の糖質摂取量を100gとしてみます。ごはん150gで糖質量は約50g、6枚切り食パン1枚だと糖質量は約30gです。朝食に食パン1枚と、昼にごはん150gを食べると、残りの糖質量20gはおかずに使う調味料で終わってしまいます。おやつなどは一切食べられないので、これはできないという人も多いのではないでしょうか。無理な人は、おやつを食べてみてください。ただし、際限なく食べるのではなく、糖質を管理(コントロール)するのです。
おやつでの糖質を50gまでOKとするのであれば、きちんと計算して食べます。例えば、1個で糖質25gのお菓子があったら、それを10時と15時に1個ずつ食べるといった具合です。もちろん、先に説明した朝食の食パンと昼食のごはんも決まった量を食べるのですから、このようにすれば1日の糖質摂取量は150g程度ということになります。
私たち人間の体は安定した生活スタイルだと負担が少ないです。糖尿病の人も毎日決まった時間に決まった糖質量をとると体への負担が少なくなります。もし糖質量を決めて糖質コントロールをしたのに、太ったり血糖値が上がったりするなら糖質を減らすか、運動量や仕事量を増やすべきです。
糖質をきちんと管理していくのが、糖質コントロールの大事な考え方なので忘れずに実践してください。
あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
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「第1771号 2021年7月15日紙面から掲載」