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2021年4月8日更新

[彩職賢美]美ら花紅茶 代表 上地直美さん|県産紅茶の魅力広く伝えたい

名護の茶葉生産農家のつくる紅茶を口にしたとき、これまで飲んできた紅茶とは香りの高さがまったく違い、衝撃を受けました。このすばらしい紅茶を多くの方に知ってもらいたいと紅茶販売を通してその魅力を伝えています。昨年から地元の農家の方々と協力して、野菜を販売するイベントも始めました。

届けたいのは作り手の思い

美ら花紅茶
代表 上地直美
 さん

人とのつながり大切に
地域を元気にしたい!


名護市のお茶生産農家が作る紅茶の価値を見いだし、紅茶をブランディングして販売するのは、北中城村に事務所を構える「美ら花紅茶」の上地直美さん。「北部の国頭マージは、赤土で酸性土壌なので、紅茶栽培に適しているんです」と話す。

もともとアロマサロンを経営していた上地さん。「沖縄の植物で人を癒やしたい」と県産素材を探していたところ、県から無農薬で紅茶の茶葉を栽培する農家を紹介されたのが、紅茶との出会いだ。そこで飲んだ紅茶に衝撃を受けた。「のどごしが爽やかですっきり。これまで飲んだ紅茶とは香りの高さが違った。アロマにも通ずる癒やしを感じました」と振り返る。

農家は独自の発酵肥料による自然農法にこだわり「いいものを作りたい」との一心で業務に励んでいたが、その思いを消費者に届けることができずにいたという。上地さんは「こんないいモノが埋もれてしまってはもったいない。これを多くの人に味わってほしい」と販促のサポートに乗り出した。

「紅茶の受注が増えてきたのは、ここ数年。それまでは、どうしたら認知度を高められるか試行錯誤の連続だった」と打ち明ける。

農家から仕入れた茶葉の大きな茎を丁寧に取り除き、容器にシールを貼ってパッケージング。県内のホテルやお土産品店で販売したが、思うように売り上げが伸びなかった。

「こんなにいい茶葉を使っているのにその良さをうまく伝えられていない」と悩む日が続いた。そこで上地さんは、中小機構沖縄事務所の職員に相談。経営上の悩みなどの相談窓口よろず支援拠点を紹介してもらい、販売方法の見直しや商品の見せ方などのアドバイスを受けた。

「まずは手にとってほしい」と2017年、パッケージデザインを一新。「沖縄らしさを出したいと、紅型や月桃などの花をあしらうほか、自然農法の茶畑の様子も連想させたくてチョウや蜜蜂も絵柄に採用。目を引くデザインにしました」。その年一番に収穫された紅茶を「春摘み紅茶」、2番目を「初夏摘み紅茶」、3番目を「晴夏摘み紅茶」と名付けて販売。その時季にしか味わえない貴重な紅茶だと注目された。そんな中、生産農家の茶葉が国産紅茶グランプリの品評会で金賞を受賞した。

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「沖縄の植物で人を癒やしたいという思いが、紅茶の生産農家さんとつなげてくれた。この紅茶は、一期一会の出会いがもたらしてくれたものなんです」と上地さん。近年は、ネット販売に力を入れ、県内で開かれる多彩なイベントに出店。おいしい紅茶の入れ方もアドバイスしている。地道な活動が奏功し、受注が増え、リピーターも増えていった。

そんな矢先、新型コロナウイルスの影響で売り上げが激減。「厳しい状況が続きましたが、気持ちの整理をするいい機会になりました」と話す。自宅で過ごす時間が増える中、「名護市の生産農家とつながったように職場のある北中城村の農家の方々ともつながりを持つ方法はないか」と模索。そこで、知人の農家が自分たちで消費できない野菜の活用法を探していることを思い出し、「そんな野菜を集めて地域の方が手に取れることができれば。さらに生産者と消費者が交流でき、環境にも人にも優しい取り組みにつながれば」と考えた。

早速、村役場と村内の食事処(どころ)の店主に協力を仰ぎ、野菜を提供してくれる農家を紹介してもらい「あたいぐわぁ~マルシェ」を開催。野菜はすぐに完売した。「紅茶も野菜も同じで、作り手の思いが込められています。その思いが消費者に届くような活動を目指し、地域を元気にしたい」と目を輝かせた。



 イベントで交流も楽しむ 

写真は北中城村役場提供

上地さんが主催し、昨年6月、北中城村役場で開かれた「第1回あたいぐわぁ~マルシェ」=写真上=は、紅茶の販売はもちろん、採れたてのニンジンやキュウリ、ナス、ゴーヤーなどを販売。地元客からは、「上等野菜だね」「次はいつやるの」などとの声が上がり会話が弾んだという。上地さんは、「不定期ではあるが、農家の方々と協力しながら今後も続けていきたい」と話す。

3月27日・28日の2日間、糸満市のひめゆり観光センターでいごで開かれた「でいごわくわく市」にも出店。グヮバなどが入ったオリジナルの紅茶も販売。「爽やかでおいしい」と好評を得た。


 上地さんに聞いた! おいしい紅茶の入れ方 


① 温めておいたティーポットにティースプーンで量った適量の茶葉を入れる。
② 沸かしたての熱湯(沸騰の目安は5円玉くらいの泡がボコボコと出始めたら、火を止める)を高い位置から勢いよく注ぐことで、ジャンピングが起こりやすくなる。
※ジャンピングとは、茶葉がポットの中で上下に動くことをいい、紅茶の味と香りを抽出する大切な時間。やかんの注ぎ口が小さ過ぎて、注ぐ湯に勢いがない場合は、ジャンピングが起こりにくくなる
③ タイマーを使い、3分を目安に茶葉を蒸らす。温度が下がらないようにティーカップのカバーをかぶせておき、時間がきたら抽出濃度が均一になるように軽くポットを揺するか、ティースプーンで混ぜる。
④ 温めたティーカップに茶こしを使って注ぐ。何人分かを注ぐ場合は、濃さが均等になるように回し注ぎする。
※ポット1人分はティーカップ2杯半(140ml~150 ml×2杯半分)約350ml。ティーカップ1杯につき、ティースプーン1杯が目安(ティースプーン1杯2g×人数分)

美ら花紅茶 info@churabana.com


プロフィル
うえち・なおみ
1974年生まれ 北中城村出身。北中城高校卒業後。エステ店の店長、形成外科のメディカルエステを担当したのち、長年闘病の母親の精神の癒やしを役立てようとアロマテラピーの資格を所得。2008年、アロマヒーリングサロンを開業後、無農薬で茶葉を育てる紅茶農家の紅茶に魅了され、紅茶の商品開発・販売に至る。紅茶コーディネーター。


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撮影/比嘉秀明 文/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1380>
第1757号 2021年4月8日掲載

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安里則哉

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日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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