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2020年11月19日更新

[彩職賢美] ラジオパーソナリティーの島袋千恵美さん|ラジオ通し島うた届ける

リスナーのみなさんとい同じ時間を共有していると感じる時が幸せ。ラジオを聴いて「元気が出た」、流れてきた曲に「癒された」と思ってもらえるとうれしい。担当して7年目になる「民謡で今日(ちゅー)拝(うが)なびら」ではウチナーグチを使うシーンも多いのですが、まだまだ勉強中。間違いを恐れずチャレンジしています。ラジオを通して島うたの魅力を多くの方に届けていきたい。

喜怒哀楽 リスナーと共に

ラジオパーソナリティー
島袋 千恵美
 さん

「笑声」を常に意識
コロナ禍で新たな試み


「チャレンジなくして上達はないのでは。私は担当する番組で、よくウチナーグチを使うのですが、間違いを恐れず挑戦しています。また、番組で歌うこともあって。実は歌が苦手なんです。でも、リスナーの方々が面白がって聞いているみたいで、『千恵美さんの歌声に勇気をもらいました』といった反応も。恥ずかしいけど、喜んでもらえたならうれしい」。その朗らかな口調に、周りも自然と笑顔になる。

ラジオパーソナリティーの島袋千恵美さんは、この仕事に携わり今年で19年。リスナーと喜怒哀楽を共有できることがとても楽しいという。

「テレビと異なり視覚情報がないからこそ、声色の変化から感情がより敏感に感じ取れ想像力をかき立てられるのがラジオの魅力」。普段から言葉選びを意識するのはもちろん、相手に顔が見えなくても笑顔でいることを大事にしている。「声の表情が明るいと明るい気持ちが伝わりますし、逆に暗いと相手にも沈んだ気持ちが伝わります。笑顔のように相手を明るくさせる声『笑声(えごえ)』につながるから」と話す。


もともと人の話を聞くことが大好きで、テレビリポーターとして約1年間テレビ業界に携わった後、「ラジオはどうだ」と先輩から声をかけてもらったのが転機になった。

ラジオ番組のオーディションに合格し、朝のニュース番組「柳卓・小山康昭のシャキッとi(アイ)」を担当。2003年、女性パーソナリティーの語りと音楽で構成された番組で競う「第34回歌のない歌謡曲CMコンクール」に出場。沖縄のご長寿を登場させた島袋さん制作の番組が、全国金賞を受賞した。

仕事の幅を広げるきっかけになった番組が「島袋千恵美のご長寿アイランド」だ。80歳以上の高齢者に長寿の秘訣(ひけつ)や日々の楽しみなどをインタビューする中で感じた「もっとウチナーグチを聞くことができたら、その人の思いを深く知ることができるはず」の思いが学びのきっかけに。「北村三郎芝居塾ばん」でウチナーグチを勉強し、先輩が番組で語るウチナーグチを何度も聞き返した。

そんな努力が実を結び、その後も、RBCiラジオ「ゆかる日 まさる日 さんしんの日」の司会に抜てきされるほか、上原直彦さんはじめ多くの先輩たちが続けてきた放送58年目の民謡リクエスト長寿番組「民謡で今日(ちゅー)拝(うが)なびら」のパーソナリティーを任されるなど実績を重ねている。

担当して7年目を迎える「民謡で今日拝なびら」では今年4月から新メンバーを迎え、番組を引っ張る立場に。「長寿番組を守っていくプレッシャーは大きいが、民謡歌手・前川守賢さん=上写真=を中心とする沖縄民謡界をけん引する唄者の3人が加わり心強い」と島袋さん。

「沖縄民謡・島うたの魅力は心に響く三線の音色と共に自然や時代背景、言葉、人々の暮らしや生きざまが表現されているところ。平和でよりよい沖縄を築くヒントが詰まっていると思う」。番組を通してその魅力を共有し、次の世代に手渡していくお手伝いをしたいと強調する。

新たな試みも生まれた。「コロナ禍で公開放送が中止される中、ユーチューブでの番組配信が開始されました。これも今の時代だからこそ切り開いて行けた分野」と今後の展開を模索している。

島袋さんは「流ちょうにウチナーグチが話せ、リスナーさんに寄り添える案内役になるのが目標。また、番組パートナーや唄者のメンバーと番組をさらに盛り上げていきたい」と目を輝かせた。


「さんしんの日」で平和を発信

「ゆかる日 まさる日 さんしんの日」の総合司会を務める島袋さん(中)、左が「さんしんの日」の生みの親・上原直彦さん、右が狩俣倫太郎アナウンサー=2013年、読谷村文化センター(島袋さん提供)

2004年から「さんしんの日」の総合司会を任され、15回目を数える島袋さん。「三線1丁、うた1曲にその人や家族のドラマがある。三線はウチナーンチュの魂だと思う。世界中の愛好家と音色を味わうこの日はとても重要な意味があり、三線で心を一つにすることは平和の発信だと思っています」と熱く語る。13年前の「さんしんの日」は妊娠中で、出産予定日と重なっていたが、観客として会場に足を運んだ。「ラジオから流れる三線の音色を聴いて居ても立ってもいられなくて。しかし、会場で陣痛が来て病院へ行くはめに。後で先輩に怒られましたけど」と笑う。


島袋さんのパワーの種

島袋さん提供

Q.趣味は?
仕事の影響もあり、高齢者の方々とユンタクするのが大好きです。5月から毎週リクエストはがきを送って下さる、97歳の最高齢リスナー・當山富美さん=上写真=が今年、カジマヤーを迎えると聞き、番組でもお祝いしようということになったんです。當山さんの地元に足を運び、交流。その元気な姿に私ももっと頑張ろうと勇気とパワーをいただきました。


 対馬丸テーマの番組が受賞  

受賞を喜ぶ島袋さん(左)と土方淨アナウンサー =2015年、ホテルオークラ東京(島袋さん提供)

島袋さんは、2014年に対馬丸をテーマにした番組「RBCiラジオスペシャル 学童疎開船・対馬丸撃沈70年」を制作した。「私の父が対馬丸の乗船予定者で、出港寸前に祖父から『乗るな』と言われ、命拾いした話を小さい頃から聞かされていました。そんな中、対馬丸の生存者の方と出会い、取材する中で戦争の恐ろしさや命の重さを改めて考えさせられました」。その番組が「2015年 第41回放送文化基金賞」など複数の受賞を獲得した。「これからも、沖縄の歴史や文化を多くの人に発信していきたい」と励みになった。

http://shimabukurochiemi.ti-da.net/


プロフィル
しまぶくろ・ちえみ
1975年生まれ、うるま市出身。2000年、テレビリポーターとして活動を開始。02年よりラジオパーソナリティーとして琉球放送RBCiラジオ 朝のニュース番組「柳卓・小山康昭のシャキッとi」を約10年担当。「島袋千恵美のご長寿アイランド」では、550人以上の沖縄のご長寿を取材した。03年「第34回歌のない歌謡曲CMコンクール」での全国金賞受賞を皮切りに、受賞歴も多数。04年からRBC i ラジオ「ゆかる日 まさる日 さんしんの日」で総合司会を務める。現在、ラジオ番組「民謡で今日拝なびら」や「沖縄サントリーpresentsアペリティフストーリー」のほか、CMナレーションや各種式典の司会なども行う。

今までの彩職賢美 一覧


撮影/比嘉秀明 文/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1370>
第1737号 2020年11月19日掲載

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スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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