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2024年4月25日更新

株式会社 ミント缶ジャパンの代表取締役 大坂美恵子さん|沖縄の土産品 新発想で開拓[彩職賢美]

私の大好きな沖縄を世界に発信するため、ミント缶を企画開発しました。沖縄は、私が自分に正直に、本当の幸せが何であるかを気付かせてくれた場所。その沖縄に事業を通して恩返ししていけたらと思っています。


幸せを私から周りへ伝える

株式会社 ミント缶ジャパン
代表取締役 大坂 美恵子さん



心の本当の声を聞く
ワクワクに挑戦する


大きな瞳を輝かせ、「沖縄の魅力を世界に届けたい」と語る(株)ミント缶ジャパン代表取締役の大坂美恵子さん(48)。その熱い思いを込めて企画開発した「OKINAWAミント缶」が、沖縄の新しいお土産品として注目を集めている。手のひらに収まる大きさで持ち歩きやすく、首里城や離島の景色などのデザインが「かわいい」「収集したくなる」と人気に。発売から2年で40万個以上売れる大ヒット商品となった。

企画誕生のきっかけは友人との会話。ハワイでフラダンスなどをデザインしたミント缶がお土産で売れているという話にヒントを得た。

「沖縄の魅力を詰め込んだデザインでミント缶を作ろう!」

大坂さんは商社などでの経験を生かし、デザインや製造を担当するビジネスパートナーの選定、原料作り、製造、包装、発送、納品までの生産体制を半年で構築し、商品化にこぎ着けた。

「最初に相談に行った産業振興公社の担当者さんが、この企画をすごく褒めてくださり、背中を押してくれたんです。私自身のワクワク感がどんどん高まって、進むことができました」と笑顔を見せる。また、「私だけでなく、作る人も買う人も関わる人全てがワクワクするようにしたい」と、売り上げから一定率を、デザイナーに還元したり、貧困対策の活動に寄付したりしている。


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中国南京で生まれ育ち、中学で帰国後は東京、神奈川で暮らした。東日本大震災をきっかけに沖縄へ移住。東京では自分の幸せを人と比べ、いい妻、いい母になろうとした。「沖縄に来て、外からの評価でなく、自分が本当に何がしたいのか、本当の心の声に向き合えるようになった」

ずっと行きたかったブータンへ一人旅を決意した大坂さん。言葉もこれまでの常識も通じない場所で自分と向き合い、世界一幸せな国とされるブータンの女性が「何が幸せなのかはその人次第」と言った言葉に力を得た。「まずは自分が幸せになり、周りの幸せも考える。自分に軸を置けるように人生観が変わった」

その後、大好きな沖縄の役に立つことがしたいと貿易会社を設立。ミント缶を開発後は全国展開を視野に(株)ミント缶ジャパンを設立した。「今日にいたるのは、多くのパートナーや企業、親切な先輩たちの支援があってこそ」と感謝し、「観光産業を盛り上げ、経済貢献につなげたい」と話す。

「県外の人がワクワクすることが分かるから、OKINAWAミント缶のコンセプトは私が決め、その責任を持つ覚悟がある」と大坂さん。デザインが間違った沖縄の情報伝達とならないようにも心掛ける。「他人の意見に流されず、自分で選択し、自分で責任をとることが大切。自分の選択が人生を形作る。常に鳥かごの中で安全に過ごすのではなく、私は未知の世界を探究するため、傷ついても自分の翼で飛ぶことを選んでいきたい」。言葉に力がみなぎる。

ことし4月。大坂さんは、オリオンビールとコラボした新デザインのシリーズを発表。三つ星とOrionのロゴは、観光客でなくとも、ウチナーンチュなら思わず手に取りたくなるような魅力が満載だ。

「ミント缶の企画を思いついたときから、地元企業とのコラボを計画していたんです。そのうちの二つをかなえることができました。次は、組踊などの文化シリーズ、ヤンバルクイナなどの動物シリーズなども作りたいし、全国展開もしたい。やりたいことがたくさんあるんです」

弾む声に「ワクワク感」が伝わる。これからも自分の翼で、見たことのない景色を求め飛び続ける。


 旅行が成長につながる 

独身時代からずっと大の旅行好きで、世界中を旅している大坂さん。「人生観が変わった」と言うインドへの一人旅では、旅行前に2人の息子から「知らない国に1人で行く度胸がすごい。自分たちも勇気が湧いた。すごくかっこいい」とビデオレターが届いた。10日間の旅を終え帰宅すると、「家族がみんな成長していて、うれしく、幸せだった。家族であってもそれぞれの個性がある。やりたいことを干渉するのではなく、関心を持ちサポートすることが大事だと思った。時間や能力はそれぞれのために使っていい。お互いを尊重することでより優しくなれた」と目を細める。

「言葉も常識も違う場所に来ると成長できる」と大坂さん。2人の息子も旅行好きで、家族旅行で一緒に過ごす時間も楽しんでいる。

 

 運動がハッピータイム! 


週2回、パーソナルトレーニングで汗を流す大坂さん
 

大坂さんのリフレッシュ法は週4日のトレーニング。2日はパーソナルトレーニングで筋トレを行い、2日はプールで泳ぎ、特にバタフライの練習に励んでいるという。

「年齢を重ねてきて、免疫力の低下による体調不良が気になるようになったんです。それで、運動をするようになりました」ときっかけを話す。普段は就寝中も仕事のことを考えてしまいがちだという。運動していると、それに集中し、思考が仕事から離れられることに気付き、忙しくても運動する時間を確保するようにしている。「いくら悩んでも答えが出ないとき、脳内をリセットするとシンプルな答えがスッと出る」と話す。

パーソナルトレーニングでは筋トレで体形が変化したことで、よりやる気もアップ。「40代最後の思い出に、9月に沖縄で開催されるベストボディジャパン大会に参加したい」とトレーニングに励んでいる。

 

株式会社 ミント缶ジャパン
電話098(988)4323


 


プロフィル/おおさか・みえこ 1975年、中国南京生まれ。中学進学時に帰国し東京に暮らす。大学卒業後、商社のバイヤー、自動車メーカーのマーケティングなどを担当。結婚、育児のため神奈川に生活拠点を移すが、東日本大震災を機に2015年、家族で沖縄へ移住。20年、貿易会社(株)ブルーリンクを設立。21年、OKINAWAミント缶の企画を開始し、半年で製品化。23年、全国展開を視野に株式会社ミント缶ジャパンを設立。



↓画像をクリックすると、「株式会社 ミント缶ジャパン」の公式ホームページへ



今までの彩職賢美 一覧


撮影/桑村ヒロシ 撮影協力/docomo howlive Urasoe 取材/赤嶺初美(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1433>
第1916号 2024年4月25日掲載

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