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2024年4月25日更新

[企業紹介]熟練のステンレス加工|有限会社 津嘉山ステンレス工業 代表取締役社長の津嘉山正則さん|沖縄の魅力

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.428


県内ほとんどの泡盛製造工場に同社製のタンクがあるが守秘義務を徹底しているため、「全く同じタンクはない」と津嘉山さんは話す


半世紀を超える技術力と信頼

有限会社 津嘉山ステンレス工業
代表取締役社長 津嘉山 正則さん


1973年創業。50年以上、ステンレス製品の高い加工技術で酒造業界をはじめ、食品産業を支えてきた(有)津嘉山ステンレス工業。2代目で代表取締役社長の津嘉山正則さん(72)は、ものづくりや業界発展への思いを熱く語る。


Q 創業からの半世紀を振り返って感想は?

A 創業時、当社のステンレス製貯水槽は沖縄の厳しい水事情に応えるためにと製造されました。その後、県内住宅の必需品として認知が広がりました。現在では、県内外の酒造所や食品関連工場で当社のステンレス製タンクが使われています。

ステンレスは医療業界で多く使われていることでも分かるように、衛生面で優れていて、食品業界や化粧品業界の製造工場で多く使われています。当社は、国内産の材料を使用し、品質にもこだわっていて、良い材料で良い商品を作ることに徹しています。厳しい検査をクリアするため、より高い技術が必要とされる分野ですが、おかげさまで大きな信頼を寄せていただいております。

企業の要望に応え、同社の技術を駆使して製造された移送用タンク


Q 競争が激しい業界で成長してきた秘訣(ひけつ)は?
創業以来、お客さまからの信頼を得ること、失わないことを最優先に事業を展開してきたことだと思います。

A 当社は高い技術を持った社員が多く、県内外から注文や修理の依頼があります。一生懸命に良い仕事をし、アフターフォローも徹底して行う。そんな対応力でお客さまから評価を得ており、長いお付き合いをさせていただいていると思います


Q 泡盛業界への貢献について

A 泡盛業界との関わりは長く、初めて大きなタンクを製造したのは約38年前、県内酒造メーカーからの依頼でした。その後、甕(かめ)での製造からステンレスタンクに変わったことで、泡盛の品質保持に大きく貢献し、現在では沖縄県内の泡盛製造工場の9割以上に当社のタンクが愛用されています。
 当社は、泡盛業界と共に成長し、また、多くの酒蔵の信頼を得ることができました。


Q 今後の目標は?


A 食品関連の仕事にもっと力を入れていきたいと考えています。沖縄はまだまだ県外の企業に頼りがちですが、私たちの技術で沖縄県内で完結させることが可能です。特にステンレス製品は食品の安全性が求められる分野での必需品です。私たちは、沖縄の製造業と協力し、地元での生産を促進し、沖縄経済の発展に貢献していきたいと考えています。

また、技術の継承と若い人材の育成にも注力し、持続可能な企業の成長を目指したいと考えています。




泡盛製造工場の9割が使用

県内にある泡盛製造工場の9割以上が、同社の製造した貯蔵タンクや仕込みタンクなどを使用している。県外でもビールや日本酒、焼酎の酒類、食用油、浄水、製氷など、さまざまな分野で使われており、同社の技術が全国の工場を支えている。

有限会社 津嘉山ステンレス工業
沖縄市知花4-38-1
電話=098(929)2129



↓画像をクリックすると、「津嘉山ステンレス工業」公式ホームページに


『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<428>
第1916号 2024年4月25日掲載

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funokinawa編集部

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