マングローブの中を歩く|沖縄さんぽ⑥|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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2024年4月4日更新

マングローブの中を歩く|沖縄さんぽ⑥

金武町金武、マングローブ林の木陰の中を散策できる遊歩道がある。時には、野鳥に出合えることも。豊かな水、自然あふれる金武町へ、出かけませんか。



海、川、湧き水 撮影も楽しい

水量豊かな湧泉、ロングビーチなど、自然豊かな金武町は撮影も楽しい。レアな商品がそろう区の売店、歴史を感じられる場所など、地元の人オススメのスポットを紹介します。






 1.800メートルのロングビーチ 
KINサンライズビーチ海浜公園





 
800メートルのロングビーチ=上写真=はフォトスポットが充実していて=中写真、下写真、写真撮影も楽しい。返還された米軍の訓練場周辺を整備し、2022年にオープン。トイレやシャワーの設備も新しくてきれい。金武町観光協会の安次富逸子さんは「県内最大級のロングビーチです。遊泳やBBQ、マリンスポーツも楽しめますよ」と話す。
 
 
●金武町字金武10819-4
●098(968)3373
●遊泳9:00~18:00
●月曜休園
●P有料




 2.戦争で爆破されたアーチ橋  
旧億首橋


 
旧億首橋=①=は1931年に億首川に架けられ、45年、米軍侵攻を遅らせるために旧日本軍によって爆破された。

町教育委員会の安座間充課長補佐は「米軍の侵攻を遅らせるために、日本軍の命令で少年兵らが爆破したが、影響を受けたのは中南部から逃れた避難民だった。川を渡るために荷物や荷車を捨てた、と証言が残っている」と説明する。米軍は新たな道を造り、北部へ侵攻。米軍が造った道=②=は旧国道となり、その奥に現在の国道329号(金武大橋)=③=が見える。


●Pあり※ネットで「ヤマクモー広場」で検索




 3.琉球王朝時代の幹線道路 
宿道(スクミチ)跡

 
琉球王朝時代、首里王府と各地域を結んでいた幹線道「宿道」。本島北部東岸ルート(国頭方東海道(くにがみほうとうかいどう))の一部が金武ダムの敷地内に再現されている=左。

安座間さんは「ダムの再開発による発掘調査で宿道跡が確認された。工事のためにいったん取り外し、工事後、元の場所に戻した」と話す。1879年に当地を訪れた上杉茂憲県令の日記に記された「螺旋シテ下ル」という描写と同じ姿で再現されているという。

宿道を下った先は、億首橋へつながっている。


●金武町字金武9959(金武ダムの敷地内)
●Pあり




 4.1日に1千トンの湧き水 
ウッカガー(金武大川)



 
こんこんと、1日1千トンもの水が湧き出る文化遺産。枯れることがなく、「長命の泉」と呼ばれ、余った水は稲や田芋の農業用水として使われている。噴水や遊具のある公園が隣接し、子どもたちの遊び場にもなっている。

上下水道が普及する前は住民の飲料水として使われていた。金武町指定文化財。

●金武町金武641-2
●Pあり



 5.木陰の中の遊歩道 
億首川のマングローブ林




セイタカシギ



億首川の河口部はマングローブ林が広がり、遊歩道「億首川プロムナード」が整備されている。遊歩道の一部はマングローブ林の中にあり、木陰の中を散策できる。マングローブや生きものを間近で観察できる貴重なスポットだ。

自然・野鳥ガイドの豊見盛律子さん(沖縄ネイチャーオフィス代表)は「金武町は野鳥の宝庫で270種類以上が観察されています。それは、餌場(水田や畑に住む多様な生き物)とねぐら(マングローブ畑やターム畑など)があるから。水田や畑、川など豊かな自然が多様な生き物を支えている」と話す。

豊見盛さんは「冬は鳥類、夏はシオマネキ類が見られる。鳥や生き物を観察する際は見守る気持ちで、農家や住民の方々の邪魔にならないように」と話した。
 

●ネイチャーみらい館(金武町金武11818−2)に駐車可能。遊歩道近く




 6.地元のレア商品がならぶ 
並里区売店




2021年にオープンした区の売店=写真①。山城宏一区長=写真②中央=は、「地域にお店がなく、住民の要望でできた」と話す。店長の宮城すが子さん=写真②左=の一押しは、無添加の飲む玄米。ショウガが効いた穏やかな甘さにホッとする。人気で売り切れることも。宮城さんは「子どもたちも食べられるよう100円そばを売っています。プラス50円でゆし豆腐を入れ放題よ」と笑う。地域の人が育てた野菜や惣菜、チーイリチャー(豚の血炒め)など、レアな商品が並ぶ。

飲む玄米150円
 

ゆし豆腐そば150円



チーイリチャー1000円

 

●金武町金武641-1
●098(988)5588
●7時~19時
●日曜定休
●Pあり

取材/栄野川里奈子
『週刊ほ〜むぷらざ』沖縄さんぽ
第1913号 2024年4月4日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
栄野川里奈子

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編集者
おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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