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2020年7月2日更新

チリビラのヒラヤーチー|パパッと琉球料理[2]

 今回は、ニラがたっぷり入ったヒラヤーチーを紹介します。松本嘉代子さんは「小麦粉よりもニラがたくさん入っていますが、香ばしく焼き上げることで食べやすく、おいしくなります」と話す。

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栄養豊富なニラたっぷり チリビラのヒラヤーチー



材料
チリビラ(ニラ)………………1把(120g)
卵…………………………………………1個
小麦粉……………………………………100g
かつおだし…………………………1カップ
塩……………………………………小さじ1

作り方

(1) チリビラは2~5ミリ長さに切る。


ポイント
 包丁の刃先を滑らせるように勢い良くスッと切ると、独特のにおいが出にくくなる。

(2) ボウルに卵を割り入れ、だし、塩を混ぜ合わせ、小麦粉を加えてゆるめの生地を作り、(1)を加えて混ぜる。



3) フライパンに油を塗り、(2)の生地を流し込んで焼く。生地の色が変わり、透明感が出てきたら裏返して軽く焼く。





チリビラ(ニラ)は、ビタミンAやB2、C、カルシウム、カリウムなどを豊富に含む緑黄色野菜。ビタミンAは目に良い成分で、疲れ目にオススメです。脂溶性で、油と一緒に取ると吸収率が高くなりますよ。香り成分の硫化アリルにはビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を良くし、消化促進、食欲増進、疲労回復、整腸作用、風邪予防などに効果があると言われています。

チリビラ入りのヒラヤーチーは手軽に作れて、休日のおやつや台風時の非常食にぴったりです。

調理のポイントは、ニラの切り方=作り方1のポイント=と火加減です。包丁を押して切ると、独特のにおいが出てきやすいので注意をしてください。

もう一つ重要なのは、火加減です。弱火と中火の間くらいがちょうどいいのですが、弱過ぎるとニラの生臭さが残り、強過ぎると焦げてしまいます。流し込んだ生地に透明感が出てきたら裏返しましょう。

香ばしく焼き目を付けることでおいしくなり、ニラが苦手な子どもたちも食べやすくなると思います。ニラの代わりにネギやレタス、シマナー(カラシナ)を入れたり、さば缶やベーコン、ツナを混ぜても。お好みで、マヨネーズやソースをかけてもいいですよ。


まつもと・かよこ/松本料理学院学院長。新聞やメディアで琉球料理の継承について広く発信。県「琉球料理伝承人 琉球料理担い手育成講座」の指導に携わる。2019年、沖縄タイムス賞受賞

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県内書店で発売中の「松本嘉代子のイチから琉球料理」(松本嘉代子著)では、51のレシピを紹介。だしの取り方や調理器具など、琉球料理の基礎や作り方を詳しく載せている。1500円(税抜き)。問い合わせは、タイムス住宅新聞社098-862-1155へ。
 

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1718号 2020年7月2日紙面から掲載」

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