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2019年8月22日更新

ルーツは南米、沖縄で定着|沖縄ぐるめ ルーツはどこ!?

Vol.5 チキンの丸焼き
店先でチキンが1羽丸ごと回転しながらローストされている様子は、旅行客にはかなり印象に残る光景という。「移民先の中南米から帰国したうちなーんちゅが始めた」という説が有力の丸焼きチキン。沖縄だけでなく県外にもファンが多い老舗の2店舗で話を聞いた。
案内人・伊東一洋(トラベローグ)

チキン丸焼きのみで40年以上勝負!

「チキンの丸焼き」といえば必ず挙がるのがブエノチキンだろう。2店舗のうち創業が古い普天間店は、外からでも見えるグルグルとまわるチキンにガーリックのいい香り。開店直後の店ではもう数組の客がチキンを買い求めていた。店を切り盛りする伊佐常大(47)さんは2代目。先代の伊佐常重(81)・幸子(故)さん夫婦の次男にあたる。

創業は、先代夫婦が移民先のアルゼンチンから帰沖した2年後の1975年。沖縄に進出し定着しつつあったフライドチキンのチェーン店にインスパイアされ、アルゼンチン流のチキン料理店をオープンするに至った。「当時はアルゼンチンの肉料理、アサードそのものの味付けだったため、ウチナーンチュの口に合わなかったよう」と常大さん。売り上げは振るわず、幸子さんが試行錯誤を繰り返した末、現在の味に仕上がった。

県産若鶏をガーリックや酢、アルゼンチン産のオレガノを使用したタレに丸1日漬け込み、専用の電気ロースターで2時間焼き上げることで、独特の風味と香ばしさが味わえる。テークアウト客が主だが、イートイン席も1テーブルのみ用意。千葉から訪れた石渡あまねさんは「沖縄に来たら必ず寄ります。焼きたてを食べたいので、三分の一羽ほど店で食べ、残りは家族のおみやげに」。ブエノチキンは県外客をも常連にするパワーフードなのだ。

にんにくたっぷり ブエノチキン普天間店
アメリカ製のロースター2台がフル稼働。製造から30年以上になる働き者
 
レトロな外観。チキンが回る様子を撮影する人も多いとか
 

慣れた手つきでチキンを切り分ける伊佐常大さん。一羽1600円



[店舗情報]
ブエノチキン普天間店(地図
沖縄県宜野湾市普天間1-28-13
098‐893‐4527
11時~20時(売り切れ次第終了)
水休
Pなし
※月曜は早めに売り切れることが多い。予約が確実



ペルーがふるさと 沖縄市の老舗チキン

かつては沖縄市大里で営業していたコッコロコハウスが2017年に同市泡瀬に移転した「こっころこ」。3代目の名嘉哲也さん(55)が切り盛りする。初代は叔父の故・比嘉良治さん。移民先のペルーから帰沖後「コッコーローコーハウス」をオープン。チキンの丸焼きだけでなく沖縄料理など多彩なメニューが楽しめるレストランとして営業していた。

1967年に撮られた写真を見ながら「これが5年目と聞いているので創業は1962年ごろ」と名嘉さん。となると57年目。現存するチキンの丸焼き専門店では最も古いと考えられる。

名嘉さんは比嘉さんが存命中から店を手伝っていたが、34年前に比嘉さんが亡くなると、父の故・毅さんとともに店を任された。比嘉さんはレシピを残さなかったため、当時21歳の名嘉さんは初代の味の再現に苦心。「叔父は日本酒を使っていたようですが私は泡盛に変え、より深い味わいに」。店名も発音しやすい「コッコロコハウス」と変更した。

詳細な味付けは「秘密」だが、大粒のガーリックが、味のしみた軟らかなチキンを引き立てている。ランチにはこのチキンを使ったチキンそば700円や鶏飯700円などが好評。たっぷり楽しめる。

ちなみにロースターは毅さんが改良。ガスで2時間焼き上げ余分な脂を落とすことで、飽きのこない風味に仕上げている。


味が染みて軟らか こっころこ
焼けたばかりのチキンを手にする名嘉哲也さん
 
焼き目とガーリックの香りが食欲をそそる。一羽1720円
 
1967年の古写真


[店舗情報]
こっころこ(地図
沖縄県沖縄市泡瀬2-42-14
098‐937‐9326
10時30分~20時(売り切れ次第終了)ランチ11時~15時LO
火休
P4台
※予約した方が確実

こぼれ話
骨でダシをとったり、ガーリックでチャーハンやパスタを作ったり。丸焼きチキンは2次利用できお得です!


いとう・かずひろ/北九州市出身。雑誌編集に携わり県内各地に出没。食べ歩きがライフワーク。大の猫好きでwebサイト「おきなわにゃんこビレッジ」も運営
 

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1673号 2019年8月22日紙面から掲載」

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