おしゃれ
2016年10月7日更新
おしゃれなお部屋図鑑|gift -life and design-(沖縄・浦添市)
週刊タイムス住宅新聞に掲載されているオシャレなお部屋図鑑vol.28。
「モダンな小物もレトロ空間に調和」沖縄県浦添市にあるgiftさん
シック&レトロ/プライベートルーム
トーンそろえ素材で遊ぶ
浦添市城間にことし5月にオープンした「gift」は、古家具や古道具、県内作家の作品などをそろえる雑貨店。扱っている商品がそのまま内装に生かされている店内では、さまざまな素材が違和感なく調和する。
木製の家具や金属製の小物、陶器や磁器、ガラス製品など、さまざまなレトロ雑貨や古道具が所狭しと並ぶ同店。もとは洗練された雰囲気の洋服店だったという店内は、グラフィックデザイナーでもあるオーナーの知念尚子さん(45)の手によって、温かみある落ち着いた空間に姿を変えた。
「シンプルで使いこむほどに味わいが増す古いモノが好き。カウンターの壁や窓まわりは床材として使われていた板で内装を施しましたが、それ以外は、インテリアのほとんどが商品なんですよ」
ビビッド調、ソフト調、ダーク調など、好みのトーンで全体をまとめると失敗が少ない、と知念さん。「トーンや風合いを合わせれば、木や金属、ガラスなど異素材を組み合わせても違和感がないはずです」と、アドバイスする。
また、「モダンな文房具や電子機器、トーンの違う差し色を一部に取り入れるなど、全体の雰囲気を少しだけ崩してみるのも楽しいですよ」とも。メリハリある空間づくりの参考にしてみてはいかが。
大人カッコいいレトロなデスク
古い木の家具をメーンに、金属や陶器、ガラスなどの古道具を配したワークデスクは、マットなグリーンでペイントしたスツールが存在感を主張。モダンなデザインのハサミやタブレット端末、スマートフォンなども古道具のなかに違和感なくなじむ。
ポイント
本棚で目隠し
外側が上階に住む人の駐車場になっている窓辺に、床材をリサイクルして目隠しの棚を設置。花屋のアンティークの苗入れを絵本ケースとして利用した。また、棚を支える支柱は太めの箱型になっているので、真ちゅう製のフックをつけてモノかけにも利用している。
ポイント
簡単カウンター
学校の教室で使われていた昔のロッカーをカウンター兼飾り棚に。トップにオイルステインを塗った幅広の板を置いて、カウンター背後の木の壁とテイストを合わせてある。カラーボックスなどで代用すれば、インテリアの雰囲気や好みに合わせた演出ができそう。
季節や気分を色で楽しむ
気軽にデスク上をイメージチェンジ
知念さんの気分転換
デザイナーという仕事がら、長時間デスクで作業することが多いという知念さんは、「キャンドルや花、それに合わせたドリンクの器選びなどで、気軽に気分転換を図っています」という。
写真は、秋冬っぽいグレイッシュカラー(左)と、春夏っぽいパステルカラー(右)でまとめたテーブルの比較。小物のトーンをちょっと変えるだけで、デスク上の雰囲気がガラッと変わる。簡単にマネできそうなテクニックだ。
[DATA]
gift -life and design-
住所:沖縄県浦添市城間2-5-6(地図)
営業時間:正午~午後7時
定休日:日曜
駐車場:なし
電話:098-959-5730
http://www.specialgift.co
取材/藤井千加(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1605号・2016年10月7日紙面から掲載