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2022年6月23日更新
[沖縄・映画館へ行こう!]スープとイデオロギー|消えゆく母の記憶をすくい取る
[fun okinawa・エンタメ情報]桜坂劇場から、新作映画をピックアップして紹介。
★2022年6月25日(土)より桜坂劇場で公開
©PLACE TO BE, Yang Yonghi
スープとイデオロギー
消えゆく母の記憶をすくい取る
「ディア・ピョンヤン」、「かぞくのくに」など、朝鮮半島と日本の悲劇的な歴史のうねりを生きる在日コリアン家族の肖像を親密なタッチで写し続けてきたヤン・ヨンヒ監督。その最新作は、一人の女性の生きざまを通して国家の残酷さと運命にあらがう愛の力を描き出す。
1948年、当時18歳だった監督の母は、韓国現代史最大のタブーといわれる「済州四・三事件」の渦中にいた。朝鮮総連の熱心な活動家だった両親は、「帰国事業」で3人の兄を北朝鮮へ送った。父が他界した後も借金をしてまで息子たちに仕送りを続ける母を、ヨンヒは心の中で責めてきた。
そんな中、心の奥にしまっていた記憶を語り始めた母は、アルツハイマー病を患う。消えゆく記憶をすくい取り、ヨンヒの本当の母を知る旅が始まる。
2021年/韓国・日本/118分/監督:ヤン・ヨンヒ
[info]
6月27日(月)より、ミュージックタウン音市場で「場所はいつも旅先だった」(松浦弥太郎監督)を公開。サンフランシスコ(アメリカ)、シギリア(スリランカ)、マルセイユ(フランス)、メルボルン(オーストラリア)、台北・台南(台湾)の世界5カ国・6都市でロケが行われた旅にまつわる自伝的エッセー集を映画化したドキュメンタリー。
<問い合わせ>
ミュージックタウン音市場
電話098(932)1949
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『週刊ほ〜むぷらざ』エンタメ・映画情報
第1820号 2022年6月23日掲載