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2025年7月17日更新

子どもの食事と糖質制限|健康チャレンジ!(64)

医師の安谷屋徳章さんが、ダイエットについて話します。
文・安谷屋徳章

子どもの食事と糖質制限

今回は健康スポーツ医、スポーツドクターとして、子どもの糖質制限の必要性について考えを述べたいと思います。

まず、子どもの糖質制限は、基本的には不要です。「基本的に」というのは、成長期の子どもは食事制限がそもそも不要で、糖質も取り過ぎてなければいいのです。ただし、ジュースやスナック、菓子パンのように精製された糖質は、血糖値の上昇、肥満や虫歯の原因でもあります。特に精製された糖質である砂糖や小麦粉を多く含む食品の取り過ぎには注意しましょう。精製度合いで言えば、お米やくだものは比較的精製されていないのでおススメです。

成長期の子どもはどんどん体が大きくなります。多くの栄養素が必要なのでたくさん食べないといけません。そこで糖質が役に立ちます。糖質は食欲を強くする作用があるので、たくさん食べることができ、ひいてはたくさん食べられる体を作るのに役立ちます。

特にスポーツをしている子はお米やくだものの制限などせず、しっかり食べて体をたくさん動かすことを重要視しましょう。健康的な大人の体になるために必要なことです。一方、スポーツをしていて太り過ぎている子は、スポーツに適した体になるように運動をもっと頑張りましょう。もしかすると、精製された糖質を取り過ぎているかもしれないので、食べ物の内容を確認してみてください。

大きな体にならない方が有利なスポーツや競技もあります。この場合、食欲を強くする糖質が邪魔になるかもしれません。しかし、糖質を控えたせいでタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が不足してしまってはよくありません。糖質以外の栄養素が不足してしまうことのない程度に、糖質が持っている食欲を強くする作用をうまく使いましょう。「糖質=悪」ではありません。子どもたちの心と体の健やかな成長のために、糖質の摂取量も考えてみてはいかがでしょうか。



あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など

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毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」健康チャレンジ!
第1979号 2025年7月17日紙面から掲載

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