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2025年4月3日更新
Q.車を手放そうか迷っている|A.10年で500万円の節約に|マネーのヒント!⑬
車を購入・維持するコストは安くないけれど、沖縄では生活必需品なので仕方がないと考えていませんか? 今回は車を1台減らした際に浮くお金、すなわち資産形成に回せるお金をFPならではの長期目線で検証します。
Q.車を手放そうか迷っている
A.10年で500万円の節約に
車を購入・維持するコストは安くないけれど、沖縄では生活必需品なので仕方がないと考えていませんか? 今回は車を1台減らした際に浮くお金、すなわち資産形成に回せるお金をFPならではの長期目線で検証します。
モデルケースとして新車を300万円で購入して10年ごとに乗り換えを続けた場合のコストを計算してみましょう。購入方法は金利1.6%のカーローンを頭金なしで全額借り入れ、返済期間を10年間とします。
40年で3千万円超に
300万円の車を10年ごとに乗り換える場合の支出は10年で約750万円、タイヤ交換や修理費用を含めると800万円前後と考えられます=表①②③。仮に40歳から80歳までに4台の車を所有した場合は40年間で約3千万円を超える予想です。老後資金や住宅購入資金に匹敵する金額を車に費やすと考えると、1人1台が当たり前になっている所有スタイルを見直してはいかがでしょうか。
車以外の交通手段のコスト
車を手放す場合は別の交通手段を利用するコストを考慮する必要があります。通勤費用は勤務先の通勤手当を利用するとして、通勤以外の交通費に月額2万円を予算化すると10年間で240万円になります。10年分の実質的節約効果は車の所有コスト(750万円)から交通費(240万円)を差し引いた510万円と算出できます。40年分の節約効果(2040万円)を老後資金や資産運用に回せば将来の資金に余裕を持たせることが出来ます。
節約分を資産へ変える
節約で浮いたお金は目に見える形で貯蓄する仕組みを作ることが大切です。せっかく節約してもそれを貯蓄する仕組みが無いとそれらは生活費に流れて残念な結果になります。
例えば、10年間の節約510万円を月で換算すると月額4万2500円。それを40年間積み立てると、2040万円が貯まります。もし、NISAで積み立て投資した場合は平均利回りを5%と仮定すると40年後に5500万円を超えると予想されます。
車を減らす事で40年間で2040万円の節約効果が見込めるのなら、貯金と積み立て投資を組み合わせて将来に備えた資産形成を計画すると良いでしょう。
実感した節約効果
筆者の家庭では8年前に車1台を共有するスタイルに変更しました。当時は毎日子どもの送迎があって不便を感じましたが、「車を2台に戻そうか」と思う度にもう少し頑張ろうと耐えていたら、車1台の生活スタイルが定着しました。車を減らした直後は家計のやりくりの中で「お金が余る」と感じました。その理由はガソリン代が不要になったことと、買い出しや外出回数が減って支出が下がったことによる良い影響でした。
沖縄での暮らしに車は便利ですが、慣れれば車が無くても生活できるケースもあると筆者は考えます。昨今の物価上昇で家計のやりくりも限界だと思う方は、これを機に車の所有スタイルについて熟考してはいかがでしょうか? 今の車を最後まで乗って次は買わないなど、柔軟に取り組むとお金の流れに良い結果が表れると筆者は考えます。
おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
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『週刊ほ〜むぷらざ』マネーのヒント!⑬
第1964号 2025年4月3日掲載
この記事のキュレーター
- キュレーター
- 岡田有里
これまでに書いた記事:75
ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。