ビューティー
2025年1月9日更新
スパイスで デトックス|心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ −103−
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。新年最初はアーユルヴェーダ的「スパイスの効能と使い方」について取り上げます。
スパイスで デトックス
正しい使い方で元気に
年末年始は外食の機会が多く、体が重いという声をよく聞きます。日本では1月7日に七草がゆを作り、胃腸をいたわりますね。おいしいものに目がない私は新年早々ついつい食べ過ぎてしまい、今年はアーユルヴェーダ発祥の国、インドのおかゆ、キチュリでデトックス開始です。
最近、スパイス料理がブームになりスパイスカレーやチャイなど皆さんもよく召し上がっていると思いますが、アーユルヴェーダでは、スパイスを含む食材全てにおいて、心と体への作用を理解して調理を行います。おいしいからとスパイスを使い過ぎると不調を招くことも。正しい使い方をすることで心も体も元気になりますよ。
ターメリック、黒コショウ、ジンジャー、ヒハツ、カレーリーフ、クミン、ムング豆を使ったキチュリ。手作りショウガ糖、白湯ととも
天然の抗生物質
ターメリック
一般的によく使うスパイスの効能をご紹介しましょう。
ブラックペッパー(黒コショウ)はスパイスの中でも強力な刺激作用があります。消化促進作用があり、肥満、鼻づまりに良いとされています。ハチミツと取ると去痰剤になるとも考えられていますよ。1日の摂取量は1グラムです。
アーユルヴェーダでは、ジンジャー(ショウガ)を「偉大な薬」と言います。生と乾燥(粉末)では性質が異なるのですが効能は共に消化促進、味覚を良くする、せき、リウマチ、便秘に良いとされています。ただし出血がある時は控え、妊娠中は多量に取らないようにと考えられています。1日の摂取量は粉末で1~2グラムです。
ターメリックは「天然の抗生物質」と呼ばれ、料理以外にもさまざまな使い方があります。アーユルヴェーダで使う秋ウコンは、抗酸化作用があるクルクミンを春ウコンの約10倍も含むとされています。現代医学の研究ではウコンは二日酔いに良い印象がありますが、一方で肝臓に何らかの異常がある場合、摂取は控えたほうがいいとされています。正常な方で1日の摂取量は約1~3グラムです。
ヒハツ(インド長コショウ)はアーユルヴェーダでは「最も優れたスパイスの一つ」。沖縄本島、離島に育っているのはヒハツモドキ(ジャワ長コショウ)です。どちらも温性の性質を持ち、消化促進、呼吸器系に良いとされています。1日の摂取量は約0・6~1グラムです。
これらを使ってインドのおかゆ「キチュリ」を作りましたが、飲み物はもちろん、白湯です。白湯は消化力を高める、老廃物の排出、便秘や腹部膨満感の緩和、美肌が期待できるなど心身を健やかに保つことが出来ます。今年もアーユルヴェーダの知恵で良い年にしていきたいですね。
インフォメーション
①アーユルヴェーダ講座(アーユルヴェーダスィーツ&ハーブティー付き)
《内 容》春の過ごし方
《講座日時》2月15日(土)13時~15時
《会 場》モントレ沖縄スパ&リゾート
《講座受講料》2000円(税込み)
②アーユルヴェーダ基礎コース
《内 容》体質論、日々のセルフケア(食事法・薬草学・ヨーガ・ヘッドケア・口腔ケア・アーユルヴェーダ介護法)。実習ではヘナ体験、ギーや消化を良くするスパイス作り、チャイ&スパイスカレー作り、沖縄野菜の栽培と収穫野菜でアーユルヴェーダ料理を作る
《講 座》平日クラス:1月27日(月)~
日曜(隔週)クラス:2月2日~
《時 間》いずれも10時30分~12時30分
《会 場》北中城村美崎
《講座受講料》全15回30時間8万8000円(税込)
※対面・ZOOMから選ぶ
■①②とも申し込み・問い合わせ
i-PLANA
電話=090-1946-9030
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人
ご予約・お問い合わせ先
スパパティヤ
098-964-1808
電話受付時間10〜22時
▼オンラインショップは下記のURLから
https://r.qrqrq.com/2jgBixvM
【これまでの記事】
心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1952号 2024年01月09日紙面から掲載」