ヘルスケア
2022年12月15日更新
[沖縄]尿の困りごと④ 骨盤底筋を鍛えよう!|身近な病気もっと知ろう 家族の医学手帳(103)
家族の健康が気がかりな「ほーむさん」が専門のドクターを訪ね、気になる病気について聞くこのコーナー。中高年女性に多い尿の困りごとにスポットを当て、日本泌尿器科学会の専門医である町田典子先生に話を聞きます。今回のテーマは骨盤底筋トレーニングです。
頻尿やGSMの予防と改善に!
尿の困りごと④ 毎日、ゆっくり、締めるだけ!
両脚の付け根の間には骨盤底筋というハンモックのような筋肉や靭帯(じんたい)があります。加齢、出産、肥満などによって骨盤底筋の力が弱まると、尿漏れ、骨盤臓器脱、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)など、さまざまな症状や疾患を引き起こす原因になります。骨盤底筋を締める力を取り戻す骨盤底筋トレーニングは、これらの予防や改善につながります。
トレーニングのポイントは以下の三つ。
①動きはゆっくり。
②おなかには力を入れず、骨盤底筋だけを意識。
③トレーニングは毎日。
続けることで2~3週間を目安に効果が感じられると思います。自分でトレーニングするための器具なども市販されているので、活用してみるといいかもしれません。
◇ ◇ ◇
電話098-921-4145
沖縄市美里仲原町28-18
尿の困りごと④
毎日、ゆっくり、締めるだけ!
Q1 骨盤底筋トレーニングとは?
両脚の付け根の間には骨盤底筋というハンモックのような筋肉や靭帯(じんたい)があります。加齢、出産、肥満などによって骨盤底筋の力が弱まると、尿漏れ、骨盤臓器脱、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)など、さまざまな症状や疾患を引き起こす原因になります。骨盤底筋を締める力を取り戻す骨盤底筋トレーニングは、これらの予防や改善につながります。
Q2 骨盤底筋の締め方のコツは?
肛門と尿道あたりの筋肉を意識して行います。肛門はおならを我慢するような感覚、尿道付近は尿を途中で止めるような感覚で、筋肉を締めます。最初は感覚がつかみやすい肛門から始め、慣れたら両方の筋肉を意識して行いましょう。トレーニングのポイントは以下の三つ。
①動きはゆっくり。
②おなかには力を入れず、骨盤底筋だけを意識。
③トレーニングは毎日。
続けることで2~3週間を目安に効果が感じられると思います。自分でトレーニングするための器具なども市販されているので、活用してみるといいかもしれません。
◇ ◇ ◇
町田典子さん/まちだ泌尿器科クリニック院長 医学博士
まちだ・のりこ/琉球大学医学部医学科卒。日本泌尿器科学会専門医。琉球大学医学部附属病院、那覇市立病院、中頭病院、中部徳洲会病院などを経て、2021年12月にスタッフが全員女性のまちだ泌尿器科クリニックを開業。
電話098-921-4145
沖縄市美里仲原町28-18
文・堀基子(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』 家庭の医学手帳<103>
第1845号 2022年12月15日掲載