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COLUMN

金城真知子

2019年12月10日更新

「グサっ」と来る言葉には 少し鈍感になって|金城真知子のコラム

3人の子育てワーキングママ金城真知子が綴る「ホッとする沖縄時間」を綴ります。(vol.16)


「グサっ」と来る言葉には 少し鈍感になって

〜〜 ダブルのスケジュール管理 〜〜

来年の足音が聞こえ始める年末12月。
空気までも小走りになって、街全体がキラキラと輝き出すこの季節が昔から大好きな私。最近はウェディングやお祝いの司会を主に担当させてもらっている事もあり、街の雰囲気を楽しみながらも…スケジュール管理に追われているというのが本音である。

というのも、私の仕事は週末や祝日に集中するため「子供の預かり先」も合わせて調整しなければいけないからだ。

子どもたちの成長の節目には必ず参加したいから、学校行事は年間スケジュールをもらう4月にすべて手帳に書き込み済み。幼稚園と小学校の2校の行事とPTAに参加しながらも、学習発表会やクリスマス会は両家の祖父母にも連絡し参加してもらえるかをお伺いする。
両家の実家のカレンダーには、何人も孫のお世話と地元自治会の行事…私の手帳以上に、たくさんの赤と黒のサインペンで埋めつくされている。

本当は自分も疲れているはずなのに、
「仕事があるのは良いことだよ〜!自分たちが手伝える事はやるから、無理はしないでよ!」と笑いながら私を励ましてくれる両親には、言葉だけでは足りないくらい感謝でいっぱいである。


〜〜 あんたは別に居なくてもいいさ〜 〜〜

とにかく優しい両親に恵まれている私なのだが、
数カ月前、ちょっと「グサっ」と来る言葉をもらってしまった。

あれは主人の実家の庭で兄弟家族みんなで集まってバーベキューでもしようかという話がもちあがった時である。
お義父さんが決まったよと私に話してくれた日程に、司会が既に入っていている事を告げると、お義父さんは
「なんで〜、あんたは別に居なくてもいいさ〜」と一言。

頭の中が「ガビーン」…
かなり古めの効果音と共に、グレーの景色が広がっていった。

お義父さんとしてはきっと「仕事ならしょうがないし、子どもたちは実家でみるから心配しないでいいよ」という意味だったハズなのだが、聞いた直後は「私は要らない存在」と言われているようで、本意を聞き返す事さえ困難だった。

〜〜 家族からの一言には 〜〜

今回の言葉は、実に数日間も心の中に引っかかっていた。
自分なりにポジティブに変換し、やっとお義父さんなりの「優しさ」を込めて発した言葉だと理解し心に収めるまで、こんなにも時間がかかった事も驚きだった。

せっかくなので、その数日間の落ち込み具合をひもといてみると、

「あんたは、別に居なくてもいいさ〜」の言葉の「あんた」の部分に、一度目の衝撃が来て「居なくてもいい」の言葉にズドンと落ちた。
それを大事な家族に言われたから、自分の存在が否定されたようで苦しかったのだ。やっぱり私の感情を大きく揺さぶられるのは、家族のひと言である。

お義父さんの存在はそれだけ私の中で重要なポジションを占めているのだと感じたと共に、再発見がもう一つあった。

それは「親しくなるほど、言葉に気を使わなくなる」である。
ちょっと考えればすぐ分かる事ではあるが、家族間ですべての会話を「考えて話す」なんてしていたら、それこそ疲れてしまって大変である。
 だから日常の会話くらいは、受け取る方も少し鈍感になって、傷づく事を言われたとしても「きっと相手は、あまり考えて言ってないハズ〜」と軽く流すくらいがちょうど良い。だって、私も「考えずにしゃべる」を繰り返しているのだからお互いさまである。
スケジュールが埋まり、両家の両親に頼りっぱなしの年の瀬。
これから思春期を迎える息子の事を考えたら、きっと今から免疫をつけるのも悪くない。
「家族の言葉には、もう少し鈍感になろう!」と誓った12月である。

 



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フリーパーソナリティー
沖縄県南城市出身。琉球大学卒業。
ラジオパーソナリティー・ウェディング司会者・スマイルトレーナー®
FM沖縄『ちゅら玉・浪漫紀行』ではライター兼ナレーターを担当。
沖縄の自然や習慣・格言などを題材にウチナーグチを交えて紹介。
本コラムでは、沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。

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