「天水(てんすい)」|金城真知子の声コラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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COLUMN

金城真知子

2018年6月7日更新

「天水(てんすい)」|金城真知子の声コラム

温かさと優しさにあふれたウチナーグチ。金城真知子の「ほっとする沖縄方言」を声のコラムで紡ぎます。(vol.03)

「梅雨入り」してから、なかなか雨が降らなかった先月。
ダムの貯水率を見るたびに「節水しなきゃ」と気持ちを引き締め、子どもたちのお風呂中にも「はい、シャワーはコマメに止める! 今日は遊ばないよ〜! ササッと浴びたら出るんだよ!」と言って回る、少し口うるさいお母さんになってしまいます。
楽しいハズのお風呂タイムが、これじゃ台無しだな〜と反省しつつも、やっぱり節水は大切!! と気を持ち直す私。というのも断水の大変さを身にしみているからです。

沖縄県南城市出身の私。
実家は少し小高い場所にあって、雨の降らない時期はいろいろ大変でした。
「時間制限」で断水が実施されると、全体的な水圧が弱くなるためか、我が家の水タンクまで水が上がってこないからです(今では考えられませんが、消防車が我が家の水タンクに「給水」に来てくれた事も!)。短い日数ではありますが、普通に水が使えないという生活はやっぱり大変で、小学生の頃は家族そろって親戚の家に「お風呂を借り」に行った事も覚えています。

 






「もー、だから、水はちゃんと止めてって言ってるでしょ!!」とお母さん。
お風呂中、勢いよくシャワーを出して遊ぶ子どもたちに、何度も何度も注意します。「お母さん、いーさーこれくらい! でーじケチ!!」
普段とは違う様子に、ブツブツ言う子どもたちに、お母さんは「はー、今はケチとかお金の問題じゃないよ〜! 断水なったら、どうするね。水がナイと大変なんだよ!」とまた強い口調。

そのあと「水はね〜、もともと天水(てんすい)なんだよ」と話します。
昔は、それぞれの家庭で 雨水をためて、生活用水に利用していた時代があり、ためた水を「天からの水」天水と呼んでいたんだとか。

天から雨が降ってくれるから水が生まれる。
まさに水は「天からの贈り物」だと言う考えです。

天水はね〜! 本当、大事に大事に使っていたんだよ! 今の時代は、スーパーでも「お水」が売っているから「無くなったら買えばいいさー」って思うかもしれないけど、売っているお水だけじゃー全然、生活できんさー。
昔より、こんなにたくさんの人が住んでいる沖縄だのに。。。
雨が降らない時期は、一人ずつが大切に使わんと、すぐに無くなるんだよー。

とお母さん。

いつもとは違う真剣な表情に、子どもたちも小さくうなずきました。
水は天からの贈り物『天水:てんすい』
今だからこそ、水の大切さを感じられる言葉です。

 




自然の恵みを受けて生活しているわたしたち。
先輩方の言葉は「便利さ」の陰で隠れてしまっている大切な事を
次世代に伝えるツールにもなってくれているように感じます。

(つづく)


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ほっとする沖縄方言 vol.03

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フリーパーソナリティー
沖縄県南城市出身。琉球大学卒業。
ラジオパーソナリティー・ウェディング司会者・スマイルトレーナー®
FM沖縄『ちゅら玉・浪漫紀行』ではライター兼ナレーターを担当。
沖縄の自然や習慣・格言などを題材にウチナーグチを交えて紹介。
本コラムでは、沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。

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