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本村ひろみ

2018年6月1日更新

「Guitar」|本村ひろみのコラム

フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。fun okinawaコラム「おきなわ 暮らし散歩 Vol.43」

本村ひろみ

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早朝。
まだみんなが寝ている静かな時間にヘッドホンをして音楽を楽しむ。
湿度の高い6月は、耳の奥でギターを奏でたい。





今朝は
1970年代イギリスのプログレッシブ・ロックのスティーヴ・ヒレッジを取り出して
アルバム『Green』“Palm Trees(Love Guitar)”を最初の音に選んだ。
ギターの音が
淡いピンクの朝焼けの雲の隙間から差してくる一筋の光のよう
のんきなでハッピーな感じがいい
陽気な気分にしてくれるこの曲を聴きながら
ゆっくりと腕を広げて背筋を伸ばす
自己流ストレッチだけど朝の空気で身体が満たされて
自分と世界がすっきりと整う。





続けて1970年代から活躍しているパット・メセニー
アルバム『New Chautauqua』から“Sueno con Mexico”を聞く。
ユーミンがラジオ番組で「清める」をコードにこの曲をオンエアしていた。
インストルメンタル。歌がなく楽器だけの演奏
エレクトリックギターのストリングスが美しく響く
なんだか神々しい
鳥になったように浮遊する気分を味わう
なんでしょ、このキラキラしたギターの音色
パット・メセニーの演奏は神がかっている。






いただいた芍薬(シャクヤク)をバスルームに飾って
ゆったりとぬるめのお湯につかりながら聞く音楽は
映画『君の名前で僕を呼んで』のサウンドトラック
第90回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた
スフィアン・スティーヴンス“Mystery of Love”
イタリアの避暑地が舞台だった映画のために書き下ろされた曲なので
青を基調とした色彩と甘酸っぱいアプリコットの香りがよみがえる
アコースティックギターで爪弾くメロディーが切ない。





さて、サングラス越しでもまぶしい日中
通りを歩くと
新緑をバックに黄色や赤、ピンクの花が咲いていて
公園のシロツメクサの向こうには
子どもたちの声もカラフルです。





雲ひとつも見つけられなかった快晴の日
夕暮れはオレンジがいっそう際立って
西の空は燃えるような赤
信号待ち、見上げる耳の奥に流れるのは
サム・フィリップス“Reflecting Light”
やさしいアコースティックギターの音色に疲れがほどける。
今日も暑かったね。

本を読んだり映画を見たり猫と遊んだり
静かな夜の最後は深い眠りにいざなう音楽
村治佳織が奏でる“主よ、人の望みの喜びよ”をチョイス。

湿度の高い夜に聞く音は
まるで遠くから聞こえてくるような低音がいい
太鼓の音も湿度と風が相まって耳に届くから郷愁サウンドになる。

梅雨の6月は水槽の中で揺らめく熱帯魚のよう
皆さんもどうぞ健やかにお過ごしください。

 

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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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