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COLUMN

本村ひろみ

2017年12月2日更新

この世界に魔法があるのなら|本村ひろみのコラム

フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。
fun okinawaコラム「おきなわ 暮らし散歩 Vol.37」



クリスマスの買い物客でにぎわうニューヨークの街角。
雪の降る通りに聖歌隊のキャロルが響いて
大きな紙袋を抱えた人々が肩をすぼめて足早に行きかい
帰宅した家には
暖炉のそばに置かれたもみの木のツリーにイルミネーションがともる。
流れているのはナット・キング・コールのクリスマスソング♪

12月に上映される映画のこんなシーンで
クリスマスシーズンの到来を知った子供時代。
1970年代から80年代。
国際通りにあった国映館やグランドオリオンで映画を観て
外に出るとまだ夢の中。
浮かれた気分で喧騒のなか帰宅路のバスを待った。
母の手編みの派手なポンチョに弟とおそろいのニット帽。
今より寒い年末だったに違いない。



今年の沖縄にはまだ冬の到来がない。
一瞬寒くなったかと思えば
夏のような陽差しに戻ったりして
Tシャツに薄手の羽織もので過ごせる気候なので
衣替えも中途半端。
そういえばクリスマスソングもあまり聞こえてこない。
気分を盛り上げるために
マイケル・ブーブレの“Winter Wonderland”を聴くことにしよう。




11月27日。
3年ぶり3作目となるユーミン主演の音楽劇が帝国劇場で始まった。
「朝陽の中で微笑んで」
物語は500年後の2517年の設定。
未来を描いた舞台は音と照明、そして映像で斬新な演出に仕上がり、
幕があがった瞬間から
観客はダンサーたちの動きにくぎ付けになった。
まるでオルゴールからサーカスが飛び出したような華やかなオープニング。
そこから一気に舞台が表情を変える。
物語の流れは、時がその瞬間の感情によって長さを変えるように
舞台上でも緩急を繰り返しながら過ぎていく。
そしてステージの役者の存在にユーミンの楽曲が彩りを添える。



楽しい時間はあっという間。

夢のような気分で劇場を後にして歩く道のり
黄金の木々とクリスマスのイルミネーションが輝いている。
スクリーンのマジックでサンタクロースを信じていた頃のように
温かい気持ちになった。



この世界に魔法があるとしたら
それは「12月に見る物語」
年末の寒い季節が魔法の舞台を整えて
映画や演劇、ライブという物語の箱の中で
フローズンされた時間の美しい魔法にかかるのです。

どうぞ豊かな12月になりますように。


 

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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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