初! 海外で家族旅行①|金城真知子のコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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金城真知子

2017年11月25日更新

初! 海外で家族旅行①|金城真知子のコラム

沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。「沖縄で、暮らす・はぐくむ Vol.36」

金城真知子

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【旅行先を選ぶ】

結婚して10年目の節目の年。念願の「家族で海外旅行」に行ってきた。

その夢をかなえるために、春先から「海外行きた〜い。みんなで海外行きた〜い」と、つぶやいていた私。旅行好きのお友達に話を聞いては主人に伝え、子どもたちに写真を見せては「楽しそうだね」とワクワク感を重ねて行った。

行き先が決まらないのに、当時まだ1歳だった娘の分もパスポートを取得し、旅行の準備はOK! 主人の気持ちも数カ月前から「10年目の記念は海外だね」とノッてきた。
とは言っても、飛行機には慣れていない子どもたち。

移動の負担を減らしたくて、沖縄からの「直行便」という点にはこだわった。フライト時間が短くて、異国を体感できる場所。近場のアジアにしようという事だけは決定していて、香港・韓国・台湾・・・いろいろな地名が出てきた中で、決まったのは「タイ」
子どもたちがお友だちにも「伝えやすい」体験として、本物の象さんにのれるというのが大きな理由になった。

(ちなみに・・・タイと決まった瞬間、お義父さんとお義母さんが「下の子は幼過ぎるし、私たちが預かるから家族4人で旅行に行ってきたらいいさ〜」とのことに・・・まだ抱っこ年齢なので、結果的には小学生2人をつれた家族4人、5泊6日の旅になった)

 

【海外旅行の目的】

「海外」にこだわった1番の理由は「国が違うと、習慣が違う」のを子どもたちに知ってもらいたかったこと! だから、日本との「違いセンサー」を存分に働かせてもらうため、子どもたち2人には、新しい「ペンとメモ帳」を準備した。

空港にいる時からいろいろな事をメモする子どもたち。タイ語も英語も読めないが、絵文字(ピクトグラム)を書き写したり、面白い展示物を発見してはメモに残していた。

ちなみに、小1の娘は、カワイイ物が大好き! キラキラするものを見つけてはメモしたり、キレイな置物を見つけては絵に書いていた。

そして、算数が得意な3年生の長男は、タイの通貨「バーツ」の紙幣をスケッチ。貨幣の違いやレートのことも理解したようで、物を買う時にも「このお菓子が30バーツだから、90円くらい!」と、しっかり計算! 価格の違いにもかなり驚いていた。



 

【象のり体験】

バンコクに来て2日目。メインの象のり体験をするため、車で(高速道路も利用して)1時間半ほど掛かる「アユタヤ」へ向かった。

タイに着いてお天気をみながら現地で「アユタヤツアー」を申し込もうと思っていたのだが、予想外に予約がいっぱいで申し込みを断られた。まさかの象にのれないピンチ! 夫婦で焦って検索しまくった結果、象のり付きの「大型タクシー1日貸し切り」にヒット。
前日ギリギリに運転手と日本語が話せるガイドさん付きのプランに申し込んだのだ。



最初に、アユタヤ遺跡を巡り、寝釈迦様(しゃかさま)の前でパチリ。息子の好きなアニメの元になる場所も見学して、いざ「象乗り」へ。

お金も払い、これから乗るよという時になって、息子がいきなり「臭い!! これだったら乗りたくない。一人で待っておく」と、まさかの象乗り拒否! 象の匂いなんて、考えてもいなかった・・・それでも「はぁ??なんのためにタイに来たわけ?」としばらく説得を重ね、無理やり主人と息子を象にのせた。



その背中を見ながら私は娘と出発。ゆったり揺れる象の背中は想像以上に高かった。歩みを進めるたびに右に左にゆったり揺れるので、最初は落ちそうで怖くって、私の腕にしっかりしがみついていた娘。

でも、その大らかな歩みが心地よくなってきて、次第に気持ちも緩んできた私たち。気持ちに余裕が出てくると、今度は、象使いのお兄さんが発する言葉や、大きな耳の裏側に、かかとで合図を送っていることなど、いろいろな情報が目にとびこんでくる! ゆったり揺れる背中は、秋の風が心地良い・・・象のり体験を終えて、息子の顔を見ると、かなりイキイキした表情。「俺だけさ、椅子から降りて、象さんに直接のせてもらったんだよ〜。皮膚が固くて、ちょっとチクチクしたけど、ドキドキしてうれしかった」と目を輝かせて報告してくれた。(「臭いからイヤだ」を無理にのせたけど、結果的には良かったと、この顔を見てホッと胸をなでおろした。)

 

【トイレ事情と子どもの性格】

タイと日本の風習で大きく違うことの一つに「トイレ」が挙げられる。

使ったトイレットペーパーを流してはいけないし、そもそも紙を使わずに横のシャワーで流して処理するという方法もある。娘は便座横のシャワーを見つけては「ママ、これ何かな? どんな風に使うのかな?」と興味深々。ホテルで使い方を教えたら、その後からすぐに「ママ〜できた!」と得意顔! 新しい使い方をすぐに覚えて上手に対応している。さらに和式のようなタイ式おトイレでも「これどんなやるの?」と聞いて、すぐに対応! この柔軟なところは親の私でさえも関心してしまった。娘は新しい事に「ワクワク」するタイプのようである。

それに対して、上の長男は、新しい事に『不安』を感じるタイプ。だから、ホテルやデパートのキレイなトイレ以外ではNG。トイレに限らず屋台通りなど「現地」の匂いがする所では終始鼻をつまみ、先に駆け抜けて行ってしまう。兄妹でもこんなに性格が違うのかと、性格の差が本当に不思議で面白い旅になった。

 

【食べ物・事情】

そして食べ物。やっぱりいろいろな物が辛いタイ料理。最初の頃はタイ料理の「匂い」で「俺、絶対食べたくない。早く店から出たい」と言っていた長男も、次第にタイになじんで来た。

中盤あたりから、私の米粉ヌードルを見ては「ちょっと味見させて〜」とチャレンジしてみたり、主人の注文した料理にも「辛い?辛い?俺でもいける?」と興味深々! あんなに食わず嫌いな長男が「まずは食べてみる」に変わっていって、帰りの空港では「タイで最後の夜なんだし、やっぱタイの料理食べないとね!」にまで変わっていた。



そして、娘の方は、上の子以上に辛いが苦手。どんなに試しても唐辛子の辛さや、こしょうのスパイシーさについていけず、気分良く食べられたのは、ホテルの朝食ブッフェとコンビニのサンドイッチ。後はポテトをつまんでいた。(ちなみにタイのケンタッキーもこしょうが強過ぎて、娘はチキンを完食できなかった。オリジナルチキンでも国境を越えると少しブレンドが変わるのだろうか??)

ほとんどの料理が、刺激強めでスパイシーなので、やっぱり幼い子には、ちょっと難しいかもしれない。

 

【子どもと海外に出てみて】

初めての家族での海外は、とにかく発見がたくさんで新鮮な毎日だった。

慣れない土地では自分のことだけでも大変なのに、子ども2人にまで気を巡らせなければいけないため、私たち夫婦はどっと疲れてしまった部分もあるのだが・・・それも含めて、本当に楽しい毎日だった。

何より、旅行中に柔軟に対応していく子どもの姿がたくましかったし、どんな時に「飽きて」どんなことで「楽しめる」のかも、日本に居る時以上に分かり合えた気がした。

他にも、タイのホテルのこと、滞在中の夫婦記念日のこと、子どもが1番喜んでいたこと・・・

タイの家族旅行で書き留めたいことは、もっともっとたくさんあふれている。

写真を眺めながら、来月も『タイ家族旅行パート2』として、もうしばらく、わが家のタイでの思い出にお付き合いいただきたい。




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フリーパーソナリティー
沖縄県南城市出身。琉球大学卒業。
ラジオパーソナリティー・ウェディング司会者・スマイルトレーナー®
FM沖縄『ちゅら玉・浪漫紀行』ではライター兼ナレーターを担当。
沖縄の自然や習慣・格言などを題材にウチナーグチを交えて紹介。
本コラムでは、沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。

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