秋を感じ始めた神無月。夢ばかりをみていたい|本村ひろみのコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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彩職賢美|沖縄の輝く女性にインタビュー

COLUMN

本村ひろみ

2016年10月25日更新

秋を感じ始めた神無月。夢ばかりをみていたい|本村ひろみのコラム

フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。
fun okinawaコラム「おきなわ 暮らし散歩 Vol.24」

夢ばかりみていたい


早朝、ボンヤリした頭にシロガシラの声が響く。“ピッ チュワッ チュチュ チョコレート”チョコレートって言った?

夢か幻か、パープルからピンクに変化していく空に甘いさえずり。いつもの朝までのもう少し、楽しかった夢の続きを見よう。





7時過ぎ
今度はイソヒヨドリの高らかな歌声で目が覚めた。
ネコに誘われコーヒカップ片手にベランダに出ると、青い鳥が向かいの水タンクの上でみんなに号令をかけている。
そのうちヒヨドリが数羽やってきて大声で騒ぎ始めた。
「おいしいごはんがいっぱいあるよ!」
庭の木々は実りの秋を迎えている。
落ち葉はカラフルなじゅうたんになり、鳥も犬もその上を跳ねて遊ぶ。

夜はコウモリが、ヤシの木の細い枝を揺らしながら赤い実を食べていた。
幻想的な大きな月の下で、昔見た映画のワンシーンのように。





2006年 秋
フランス バスク地方に住む友人の家を訪ねた。
庭のハーブを摘んで朝食のサラダに入れる生活、モップのような毛並みの犬と遊んでいた彼女の妹が納屋の片隅にあった古い机から取り出して見せてくれた、コルクのついた小さなガラスの試験管。
中には乾燥して色あせたラベンダー、カモミール、スパイシーなシナモン、ナツメグ、ペッパー。カリグラフィーのようなつづりで書かれたレシピ「香りの標本」。

ボルドー地方でワインを作っている親戚からもらったというその透明なガラスの中に、時の物語が封じ込められていた。
封を開けて目を閉じる。
香りが眠っていた深い記憶を呼び覚ます。
これは誰の記憶なのか。


秋は香りとともにやってくる。




10月
喧騒(けんそう)の国際通りから入った静かなパラソル通り。
突き当たりにあるケイコさんのショップオープンでいただいたドリームキャッチャーのおかげか、秋の夜長は美しい夢ばかり。
夢の出口はまだ先のこと。

月明かりが美しい神無月は「神の月」。
しばらくこの季節で、夢ばかり見ていたい。

 

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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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