湯気でけむる景色の向こうは春|本村ひろみのコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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COLUMN

本村ひろみ

2022年3月4日更新

湯気でけむる景色の向こうは春|本村ひろみのコラム

フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。fun okinawaコラム「おきなわ暮らし散歩 Vol.88」



気がつけば庭のサクラの木が新緑に変わり始めた3月1日。
朝から気持ちのいい青空が広がった。県立高校の卒業式。
ラジオからおめでとうの声と懐かしい卒業ソングが流れている。
こんな穏やかな日常がずっと続きますようにと、日差しで暖められた南風に吹かれながら思う。
世界の何処かでは平和が脅かされ、未知のウイルスはいまだに衰えない。
でも庭に目をやると、季節がいつもどおりに光と風を運んでくれて草花は期待通りに成長している。変わらない風景を届けてくれる鳥や花や生き物たちには
感謝しかない。

 


もう3月。
ときの移り変わりの速さに戸惑うこの頃ですが、皆さんは元気に過ごしていますか?
私はというと、仕事以外の時間を散歩したり、スポーツアプリ見ながら簡単ストレッチをしたり、ラジオを聞きながら台所でキャベツをゆでたり刻んだりとのんびり過ごしています。春の野菜は水分たっぷり。甘みのある大きな新玉ねぎも出始めたので、スライスしてたっぷりの水につけてさらす時間に雑誌をめくったりSNSをながめたりと、待つ時間も楽しいし発見もあったり。そんななかふと見つけた本があります。いつもおいしそうなおうちご飯を投稿している方のSNSに紹介されていた本。さっそくネットで購入して、漬けたり浸したりの料理の待ち時間に読んでみた。



ウー・ウェンの『料理の意味とその手立て』
なじみの普通の食材がシンプルでおいしそうな料理に仕上がるためのセオリーが書かれていて、料理の本としてはもちろん読み物としても手応えのある本でした。彼女の「料理は毎日のことで、体を作ってくれるのは食事だけです。人生の一食を大切にしてください」という言葉に深く共感。うん、食材を選ぶときも料理の時間も、そして食事の時間も楽しく、そして大切にしよう!と。
昔から気づいていたけど、料理家の方は素晴らしい文筆家が多い。日々“食べること生きていくこと”と向き合っているからかもしれませんね。
やかんが音をたてている。ふと見上げると湯気の向こうの景色は春。



先日朝の散歩で公園に行くと、1羽のシラサギが池でくつろいでいた。悠々としたその姿がほほえましく、そして飛び立つ姿はまるで吉祥の絵のように神々しかった。
シラサギに出会った日。
それだけで幸せな春のスタートです。



☆海の写真は十六日祭(ジュウルクニチー)のとき、宮古島へ向かう飛行機から撮影した飛行機の影。透明な春色の海。春の海の匂いまで届きそう。
 

本村ひろみ

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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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