アーユルヴェーダで心も体も健康に|fun okinawa~ほーむぷらざ~

沖縄で暮らす・食べる
遊ぶ・キレイになる。
fun okinawa 〜ほーむぷらざ〜

沖縄の魅力|スマイリー矯正歯科

わたしらしく

2020年6月4日更新

アーユルヴェーダで心も体も健康に

コロナ禍で注目が集まる免疫力。インドの伝統医学アーユルヴェーダに携わる知念伽央梨さんは、「自分の体質を知り、合う生活の仕方を取り入れることで、抵抗力や消化力、免疫力を維持できる」と話す。まずは、体質をチェックしよう!

タグから記事を探す

アーユルヴェーダで健康に 体質は三つ複合タイプも


 アーユルヴェーダでは、体質は大きく三つに分かれるとされている。知念伽央梨さんは「冷えや熱、乾燥など、過剰になると問題になりやすい。自分の体質を知ってバランスを取ることが大切です」と話す。体質のチェック方法や体質別におすすめの過ごし方を教えてもらった。あなたはどのタイプ?


ヴァータ


①細身の体形
②動作は素早い
③肌や髪の毛が乾燥しやすい
④寒がり
⑤もともと歯並びが不規則、隙間がある
⑥新しい環境になじみやすい
⑦ものの理解が早いが、忘れやすい
⑧便秘ぎみ
⑨不眠ぎみ
⑩不安・心配・緊張が頻繁である

ピッタ

①中肉中背
②行動や動きに無駄がない
③肌は赤み、またはやや油性。白髪が多い
④暑がり
⑤合理的に考えるのが得意
⑥人の話をうのみにせず、理由や根拠を指摘できる
⑦下痢・胃腸の不調・炎症・目が疲れると充血しやすい
⑧新しいことに挑むのが好き、負けず嫌い
⑨空腹時にイライラする
⑩時に激怒するが謝られるとあっさり許す

カパ

①もともとがっちりした体形
②歩き方、食べ方がゆっくり
③肌に艶があり白くしっとり
④髪の毛の量が多くしっとり
⑤歯や歯茎が丈夫
⑥引っ込み思案・恥ずかしがりや
⑦たん、せき、鼻水、鼻づまり、むくみがある
⑧太りやすい
⑨物やストレスをためこむ傾向がある
⑩忍耐づよい・打たれづよい


体質別 おすすめの日常の過ごし方

ヴァータ
・心身の休息をとる
・温かい出来たての食事(油質を含み、消化しやすいもの)
・睡眠を7~8時間とる
・オイルマッサージ(全身。時間がない場合は頭部、耳、足)=写真
・入浴(シャワーだけでなく湯船につかる)
・心配や不安や緊張がある時は楽しいことで和らげる

ピッタ
・心身の休息をとる
・灼熱(しゃくねつ)感がある時は冷性で水分を多く含むウリ科の食物や無塩バターでつくるギー=写真=、甘味や苦味のあるものを取り、辛味や酸味が強いものを控える

・睡眠は6~7時間とる
・水泳などで身体の余分な熱をとり、競争で興奮し過ぎないようにする
・満月を観賞したり、自然に触れて穏やかな気持ちを持つ

カパ
・寝過ぎや昼寝をせず、日中は活動的に動く
・食事に冷たい物や油っぽいものを控え、辛みのあるスパイス=写真=を取り入れる。温かい物を食べる

・睡眠は5~6時間取る
・散歩、運動を心がけ夕食は早めに軽くとる
・心にハリを持ち、ワクワクするような楽しいことを見つける
・明るい色の服を着たり、斬新な髪形に挑戦してみる

調和を取ることが大切

 古代インドでは万物は「空」「風」「火」「水」「地(土)」から成ると考えられました。それを基に、体質は大きく三つに分かれるとされています。三つの体質は、「風・空」エネルギーのヴァータ、「火・水」エネルギーのピッタ、「水・地(土)」エネルギーのカパです。基本的に人はすべての特質を持っていますが、目立つ性質をその人の体質と考えます。二つ以上当てはまる場合は、複合体質です。
 アーユルヴェーダでは、三つの特徴の調和が取れていれば、心と体のバランスが取れるとしています。
 例えば、ヴァ―タ(空と風)は乾性・軽性・冷性といった性質があるので、その逆の働きをする油質をとり、滋養と温かさを得るといいです。ピッタ(火・水)は、主に温性という性質があるので、余分な熱をため過ぎないことが大切です。カパ(水・土)は、重性・冷性・緩慢性といった性質があるので、動くことを心がけて消化に負担がかかるもの(甘いもの、肉、油)などは取り過ぎないようにしましょう。

 

梅雨時期は冷えに注意!


 梅雨時期は、季節の変わり目で体調が変化しやすい時節です。特に、「冷え」に注意をしましょう。梅雨時期の体調を整えるには、以下の工夫を。
・温かく消化のしやすいもの(肉や野菜のスープなど)を取る。
・ショウガを積極的に取る。
・カレーのスパイスを使ったスープがお勧め。カレーライスだと消化に負担がかかるので、スープの方が良い。
・むくみの緩和や血行を良くするために、ガルシャナ(絹の手袋)=写真=で体をさする。

・白湯を積極的に飲む。
 

舌みがきで口から健康に!


 新型コロナウイルスの影響で、免疫力に関連するとされる口腔環境に注目が集まっています。アーユルヴェーダ的にオススメの習慣が、「舌みがき」です。
 舌につく舌苔(ぜったい)は、老廃物と言われています。毎朝、タングスクレーパー(銀製や銅製の舌クリーナー)で舌苔を取ることで、口臭予防や消化力のアップにつながります。舌を傷つけてしまわないよう、力を入れ過ぎないように注意してください。



ちねん・かおりさん アーユルヴェーダの講座やスパを運営している。日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー

参考図書:ビューティー・アーユルヴェーダLESSON クリシュナU.K.著
 
編集/栄野川里奈子
『週刊ほ〜むぷらざ』第1713号 2020年6月4日掲載

タグから記事を探す

この記事のキュレーター

スタッフ
栄野川里奈子

これまでに書いた記事:296

編集者
おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

TOPへ戻る