[彩職賢美]Vula Ayantsu(ヴ~ラ・アヤンツ)主宰 喜納はつえさん|自己整体で癒やす心と体|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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2020年5月28日更新

[彩職賢美]Vula Ayantsu(ヴ~ラ・アヤンツ)主宰 喜納はつえさん|自己整体で癒やす心と体

タイ式ヨガ「ルーシーダットン」と「手あて」と呼ぶ体の緊張をほぐす手法を通し、人々にリラックスすることや、自分自身を慈しみ愛することの大切さを伝えたい。「アヤンツ」とは両親の故郷である宮古島の言葉で「美しい道」という意味。人生でつながる人々との道を癒やしや喜びに満ちたアヤンツにしたい。

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体の中に集中 自分を慈し

ヴ~ラ・アヤンツ主宰
喜納はつえ
 さん

タイ式ヨガと手あてで 健康と美容もサポート

不安な情報があふれる昨今。「たまには目や耳に入ってくる情報から意識的に離れ、外に向いている気持ちを自分に向けてみて。ヨガなどの動きを通し、体の中に集中すると気持ちがリフレッシュできます。自分を慈しみ愛することを大切にしてください」

そう話すのはキッズヨガやタイ式ヨガ「ルーシーダットン」を指導しているヴーラ・アヤンツの喜納はつえさん(50)。柔和で相手を包み込むような心地よい空気感をまといながら、人々の健康に携わる者としての強い信念が伝わってくる。

ルーシーダットンはタイに古くから伝わる健康法で、タイの僧侶が修行の合間に生み出したといわれる。喜納さんは地域の学校でキッズヨガを指導している他、子ども支援事業所「Anne(アン)」などで健康やリラックス、アンチエイジングを求める女性にもサポートしている。特に、体に柔らかなタッチで触れ、体とコミュニケーションを取るように反応を感じながら緊張をほぐしていく「手あて」と呼ぶ手法を、個人の状況に合わせ取り入れているのも特徴だ。

「イメージはお母さんが子どもの背中をトントンしたり、おなかをさすったりする時と一緒。手のぬくもりや気が、気持ちを穏やかにしたり、安心させたりする」と話す。

また、人は緊張すると背中が丸まり、縮こまる。張り詰めた気持ちの状態が続くと心も体も疲弊するとし、「ヨガは呼吸や頭、胸、おなかなど体の部位を意識しながらゆっくり動くので、自然と自分の体の中に集中できます。ざわついている気持ち、不安を沈め、地に足が着く感覚がある。血流、気の流れも良くなりスッキリしますよ」と呼び掛ける。

40代半ば、肉体的にハードな仕事や日々のストレスを感じながらも、もともとの性格から休むという考えや行動が起こせず、無意識に疲れを蓄積させていた。ある日、体調を崩し病院で治療したが、なかなか回復できず、長期間、仕事を休むほど体調不良が続いた。「初めて自分とじっくり向き合った」喜納さんが出合ったのが、タイ式ヨガのルーシーダットンと手あての手法。

ルーシーダットンは自分の体重を用いる「自己整体」ともいわれる。喜納さんは「地味だけど面白い。自分に合っている!」と直感。本格的に学び、家族や友人から地域の子どもたちにも指導するようになった。

「子どもはポーズばかりさせると飽きてやらなくなる(笑)。ユンタクから始め、ゲーム感覚でヨガのポーズが描かれたカードを選び、それを目標に設定すると、できたときの達成感もあって、楽しく続けられる」と3人の子育て経験も生かす。

児童の成長を感じながらの指導は楽しい。一方で「背中がパンパンに張っている子がいる」ことも気に掛ける。「頑張っている子、さまざまな理由で常に緊張感を抱えている子に多い。背中に手あてをし緊張をほどいてあげると、表情が和らぎ、体を近付けてくるなど、心もほどけていくのが分かる」と言う。親子向けの指導では、そんな気付きのポイントも伝えている。

軽い脳梗塞を患い、姿勢を保つことが難しかった女性は喜納さんの手あてで体の緊張が緩み、自然と動きが出るようになり半年後には自力でストレッチができるようになった。女性の体と気持ちの変化を共に喜び合ったことは喜納さんの励みにも。

「疲れを感じたら言葉や文字にするのもいい。自分らしく生きることはわがままではない。自分時間を大切に暮らしていきましょう」。人々を思い優しく語り掛ける。
 

喜納さんおすすめ ストレッチでスッキリ!


「ボートのポーズ」



(1)両足を前に伸ばして座る
(2)両手を床に付け、おなかに力を入れながら両足を少しずつ上げていく
(3)両手を床から離し、腕をまっすぐに伸ばす



(1)向き合い、お互いの手をつなぎ、足の裏をくっ付けてボートのポーズをつくる
(2)足をくっ付けたまま、足を腕の外側に出したり、内側に戻したりしてみる



背中合わせに座り、相手の背中にもたれながら背中を伸ばす。交互に行う
※首に不安がある人は、首を手で支える


「太陽を見るポーズ」



(1)胸の前で両手の親指、人さし指どうしをくっつけて太陽をイメージした円をつくり、息を吸いながら頭上まで上げる。視線は太陽を追う(写真右側)
(2)息を吐きながら、両手を広げ下ろす(写真左側)
(3)5~10回くらい行うと、頭や体がシャキッとする。朝におすすめです

撮影モデル/宮国ときさん(左)とこうきさん兄弟


手あてでリラックス

     

たくさんの情報をキャッチする目と耳。時には休ませ、いたわってあげましょう。手を少しくぼませ優しく包み込むようなイメージで覆います。スッキリしますよ。手あては肌の密着感とぬくもりや気のようなものが伝わることで、人によっては穏やかさや安心感を得て、体の緊張をほぐし、血流もよくなります。

特に女性はバストケアがおすすめ。胸の辺りを柔らかくすると、首や肩のコリが解消したり、呼吸がしやすく背中が楽になる、顔も肌が潤うなど、うれしい効果も期待できます。リラックスし、気持ちが楽になるので更年期世代にもおすすめです。

■Vula Ayantsu(ヴ~ラ・アヤンツ)
vula.ayantsu.kh@gmail.com



プロフィル
きな・はつえ
1969年、浦添市出身。一男二女の母。2013年、体調を崩したことをきっかけに心と体を見つめ直し、タイ式ヨガのルーシーダットンを本格的に学ぶ。17年より地域の小学校などで放課後教室として子どもたちにヨガの指導を始める。その後、女性対象の教室も始め、リラックス効果をより高めるためのセルフケアとして「手あて」も取り入れる。自身の経験をもとに、リラックスすることの大切さを伝える。



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撮影/比嘉秀明 文/赤嶺初美(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1363>
第1712号 2020年5月28日掲載

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