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2019年11月28日更新

子どもは思い通りにいかないもの|マイライフ(子育て編)

ゆかりさん(42)には5歳と3歳の息子がいて、来月第三子を出産予定。長男は34週の早産で、出産後も気が抜けない日々が続き、自身も病に。「いろいろあったからこそ、子どもたちが健康で普通に暮らせる日々がありがたい」と笑う。

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高齢出産で1学年差の息子2人
長男が2歳半、次男10カ月のころ(ゆかりさん提供)
 
ゆかりさんは、出産や子育てについてブログで発信している。https://tama-mama.info


高齢出産で1学年差の息子が2人いるというと大変なイメージがあるかもしれませんが、そうでもありません。不妊治療を経て授かった第1子は早産、第2子は急産。子育て中も実感していますが、子どもをコントロールすることは難しい、思い通りにいかないものと考えています。毎日バタバタですが、何気ないことに幸せを感じています。


第1子は早産

30歳で結婚。自然に子どもはできるだろうと思っていたのですがなかなか授からず。35歳になって不妊治療のために病院へ。そこで検査をして卵巣嚢腫(卵巣の良性腫瘍)が判明し手術。卵管が詰まっていたことも知り、これらが不妊の原因かもしれないと分かってホッとしました。

その後、第1子を妊娠。予定日の2カ月前、最近尿漏れが増えてきたなぁと念のためにクリニックへ行ったら破水で! すぐに救急車で搬送されて総合病院へ。

ギリギリまでおなかの中で育てるため、MFICU(母子集中治療室)で絶対安静でした。医師からそろそろいいでしょうと言われて34週で出産。2000㌘で生まれたわが子は、たくさんの管につながれていて、小さく生んでごめんねと謝りました。

最初は吸う力が無いので、管を通して鼻から母乳をあげていたのですが、哺乳瓶を経て、直接授乳。元気になったんだなとうれしくて。それが産後3週間くらいでしたね。

入院中の子どもにあげるために、夜中も3時間おきに起きて母乳を搾りました。搾るだけで30分、瓶を洗うと2時間しか眠れない。子どもの退院後も、半年は感染症を防ぐためにほとんど家から出ず。子どもが眠っていても息をしているか不安で、常に気が張っていました。でも欲しくて欲しくてできた子なので必死。産後ハイとでもいうのか、疲れも感じなかったんです。

半年検診で無事に育っていると言われてやった! と思った翌日、心臓を締め付けられるような痛みを感じて病院へ行くと緊急入院。胆管炎、急性膵炎を発症していることが分かり、すぐに処置を受けました。

その後も母乳育児は続けたかったのですが、看護師さんに「あなたが倒れたらどうするの」と止められて。哺乳瓶を嫌がっていた息子も半日で慣れ、私のこだわりって何だったんだろうと思いました。その時から完璧は目指さず、疲れた時には休もうと考え方が変わりましたね。


第2子は急産

胆のうの摘出手術を受けてすぐに不妊治療のために病院へ。長男が1歳になったころ、2人目の妊娠が分かりました。

妊娠39週、2日前の検診ではまだと言われたけど急に陣痛が来て破水。救急車を呼び、すでに頭が見えていたので車内で出産。10分以内に生まれて急産と診断されました。救急車がすぐ来てくれたこと、休日で夫や義姉と一緒にいたことなど、ラッキーが重なりました。産後はトラブルもなく、直接授乳できることが何て楽なんだろうと思いました。

私も夫も3人兄弟で、もう一人ほしいと思っていたので、子育てが落ち着いた40歳で病院へ。43歳までと期限を決め、甲状腺の治療後、42歳で授かることができました。腰痛や息切れなど体力の低下はひしひしと感じています(笑)。

それでも最初の病気以来、一人で抱え込まず周囲の人に頼るように。在宅ワークをしながら、マイペースで子育てを楽しめています。急に病気になることもあるし、自然災害などで明日どうなるのかも分からないから、今を思いきり楽しみたい。


 母の年齢別の合計特殊出生率の推移 
合計特殊出生率(一人の女性が生む子どもの数の平均)を母の年齢別にみると、2018年で最も高いのは30~34歳。(厚生労働省 2018年人口動態統計月報年計(概数)の概況より)
 

編集/栄野川里奈子
『週刊ほ〜むぷらざ』マイライフ(子育て編)
第1687号 2019年11月28日掲載

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おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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