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2019年8月1日更新

[彩職賢美]楽々生活アドバイザーの渡名喜かずみさん|整理収納で家族を笑顔に

「家族を笑顔にすること」を常に意識し、押し入れやキッチンなどの整理収納のアドバイスをしています。私も実感していますが、片付くことで、心のモヤモヤが晴れ、気持ちも前向きになります。家庭にも笑顔が増えるのはもちろん、無駄なモノが減り、浪費も減ってきます。整理収納をすることは私自身を変えてくれました。

主婦目線で片付けサポート

楽々生活アドバイザー
渡名喜かずみ 
さん

調理師の知識を生かし 食材の長期保存法も提案

クローゼットやキッチン、子ども部屋などの整理収納で悩む依頼者の自宅や職場に赴き片付けのアドバイスをするほか、定期的に講座や講演会などを実施し、整理収納の大切さを伝えている渡名喜かずみさん。「依頼者の家族全員を笑顔にすること」を常に意識し仕事に取り組んでいる。

業務ではまず、依頼者の悩みを細かく確認する。打ち合わせの際、「何が原因でモノが増えてしまうのか、依頼者の生活習慣や考え方を探るために現状を聞きだすことが大切」と強調する。「単にモノを片付けるアドバイスをするのではなく、そのご家庭が家族でどう向き合い、どう暮らしていきたいか、どう生きていきたいかを考えるお手伝いができたら」と話す。

整理収納を同じと考えている人は多いが、整理と収納は別という。「まずは整理から。分けるという作業はとても重要です。収納から先にしてしまうと、モノがあふれてしまい、リバウンドすることが多いんです」。

捨てるときの基準は「今使うかどうか」。「今日使ったか、1カ月以内はどうかと考えていきます。1年も使わなかったものは、今後も使う可能性が低く、いつか使うと思っていてもなかなか使うことはありません。思い切って判断するよう勧めます」。さらに収納に関しては毎日使うモノこそ、使いやすい場所にというのがポイントとアドバイスする。

「最初は『どこから手を付ければいいのか』などと不安に思う方が多いのですが、作業を進める中で身の回りが片付いていく喜びを共有し、笑みがこぼれる瞬間を見ると私もうれしい」と語る。講座やセミナーの参加者からは、「楽しく取り組めそう」、「家に帰ったらすぐ片付けたい」といった声が上がり、その反応がやりがいにもつながっている。


家事が仕事になることに驚くと同時に、これまでの経験を生かせることがうれしいという渡名喜さん。

掃除はあまり好きではなかったが、片付けをして暮らしを整えるうちに楽にできるようになった。さらに、家事の一助になるはずと調理師の免許を取得した。結婚を機に専業主婦を10年以上続ける中、友人に整理収納アドバイザーの仕事を勧められ、講座に参加し、アドバイザーの2級を取得。「次第に片付けをアドバイスする楽しさが芽生え、これを仕事にしたい」と、2014年に1級の資格を取得した。

その後は自宅の整理収納をしながら、独自で効率よく片付けられるよう実践していき、2017年に「楽々生活アドバイザー」として活動を開始した。

渡名喜さんは、調理師の知識を生かし、冷蔵庫の中に特化した整理収納のアドバイスができることが強みに。「冷蔵庫のどこに何が入っているのかを把握しやすくするのはもちろん、食材の長期保存法も伝えています」。例えば、島豆腐は水を張り、塩をひとつまみ入れて漬けておくと持ちがよくなるという。

「今の仕事をする前は、家事ばかりで外出することは少なかったのですが、現在は自分の気になる講座やセミナーに参加するなど積極的に外に出るようになり、もっと幅広い知識を得たいという気持ちになりました」とニッコリ。整理収納については、SNSでも活動を紹介しており、個人宅への出張依頼はもちろん、小中学校での講演会や公民館講座など依頼が増えた。ことし5月には、整理収納アドバイザーの4人でチームを組み整理収納を手掛ける「暮らしととのえ隊 with」を立ち上げ、活動の幅を広げている。

「今後は特に、結婚前の若い世代や子ども向けに片付けの重要性を伝え、『暮らしを整える』ことで人生が好転することを伝えていきたい」と目を輝かせた。


親子向けに講座も

小学校で、お母さんたちの前で整理収納の講演を行う渡名喜さん=南風原町津嘉山小学校(渡名喜さん提供)

整理収納に関する出張講座を小中学校や児童館、カルチャースクールなどで開いている渡名喜さん。参加者の声で多いのが、「どこから片付ければいいの」という質問。それに対し「片付けが苦手という人は、まずは小さい所からでもいい。例えば、財布の中から始めてみて、カバン、押し入れの中という具合にステップアップしてみては。達成感を積み重ねることで、楽しくなってくると思います」とアドバイスする。

問い合わせ先
090-9781-9820


週末は作り置き料理

渡名喜さんが作った多彩な作り置き料理。野菜や肉など栄養バランスもバッチリ!(渡名喜さん提供)

平日に楽をしたいということもあり、食事は金曜日・土曜日にまとめて作り置きするのが渡名喜さんのお決まり。「毎日のことなので、少しでも時間をかけずに食事を楽しみたい。娘の部活や塾に持たせたりと急なときでも温めたり、焼いたりするだけで簡単にできるので重宝しています」と笑う。

得意を生かし「時短・簡単な作り置きおかずや常備菜レシピ」の講座も検討中だ。


4人でチームを結成

「暮らしととのえ隊 with」のメンバー(渡名喜さん提供)

ことしの5月、整理収納アドバイザー1級の資格を持つ4人のメンバーで立ち上げたのが「暮らしととのえ隊 with」。「案件によっては、1人でやるよりチームで取り組んだ方が早く、効率よく作業が進められる」と言う。渡名喜さんはキッチンや冷蔵庫の整理収納を、ほかの人は子ども部屋やリビングという具合に分担。「インテリアに強いメンバーもいるのでゆくゆくは新築した部屋のコーディネートも手掛けていけたら」と考えている。
 

プロフィル
となき・かずみ

1971年、那覇市生まれ。高校卒業後、専門学校へ進学。卒業後、東京の衛生陶器の代理店に就職。6年間勤務した後に帰沖。職業訓練期間中に調理師免許を取得。さらに事務やコールセンターの仕事に従事。33歳で結婚。約10年間の専業主婦期間を経て、2014年、整理収納アドバイザー1級の資格を取得。17年、これまでの経験を生かし、「お片付けサポートサービス」と、「整理収納セミナー」を開始。2児の母。

週刊ほーむぷらざ「彩職賢美」|輝く女性を応援!
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撮影/比嘉秀明 文/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1340>
第1670号 2019年8月1日掲載

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