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2019年4月18日更新

尚家のシーミーの供え物って?|アヒルやニワトリを丸ごと

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尚家の清明祭(シーミー)は、供え物が普通とは違うらしい!? そんなうわさを聞いて、尚家の清明祭を取材した。供え物は、尚円王(第二尚氏の始祖)の出身地である伊是名島に伝わる古文書をもとに再現された。

モチやまんじゅう、みかんの個数まで古文書をもとに再現した。前列左端の御玉貫(うたますき)には泡盛、右端の器には米が入っている。器には尚家の家紋の左三つ巴が記されている​


Q.尚家のシーミーの供え物って? 

A.アヒルやニワトリを丸ごと


伊是名島の古文書もとに再現


2019年4月6日、第二尚氏の陵墓玉陵(たまうどぅん)(那覇市首里金城町)で第二尚氏23代当主の尚衞さんが清明祭を行った。尚本家による清明祭は、約40年ぶりに復活した昨年に続き2度目。

壇上には未調理のアヒルやニワトリ、豚の頭が並び、かなりの迫力! アヒルやニワトリには羽根がささり、豚はカンダバーをくわえている。現在の豚三枚肉や揚げ豆腐、魚の天ぷらが入った重箱料理とは、だいぶ様子が違う。

供え物は、伊是名島(沖縄県伊是名村)に伝わる古文書『伊平屋島玉御殿公事帳(たまうどぅんくじちょう)』に基づいている。※玉御殿は伊是名にあるが、当時の行政区分上、伊平屋と書かれた。

伊是名村教育委員会の大城正泉(まさもと)さん(25)は、「使われている器は、尚円王の叔父の家系である銘苅家に伝わる原物の複製。伊是名村が2010年から取り組み、ほぼ復元を終えた」と説明する。

首里の玉陵と伊是名島が、どう関係するのだろう。「尚泰王(琉球王国最後の国王)が王家が行っていた清明祭を伊是名島でもするよう命令し、1870年に伊是名島の玉御殿で初めて公事清明祭が行われた。公事帳はその際のマニュアルのようなもの」。伊是名島は、第二尚氏の始祖尚円王の出身地。

そもそも清明祭は中国の行事。久米村(那覇市久米にあった中国系住人の集落)に伝わり、琉球王家の祭祀として1768年に玉陵で行われた、と歴史書『球陽』に記される。それが約百年後、伊是名島に伝わった。「清明祭は先祖供養と一族の繁栄を祈る行事。もともとは王府の行事だったが、後に一般家庭でも行われるようになった」。伊是名島では今も公事清明祭後に、一般家庭が清明祭をするという。

尚衞さんは、「沖縄の伝統文化を継承し、県内外、世界へ広げたい」と話した。


アヒルは伊是名島内の飼育している人に依頼して用意した


タイと豚。豚がくわえているのは、カンダバー(イモのカズラ)。伊是名島の風習で豚がエサを食べているイメージで、子孫繁栄や豊作を表している
 
 
編集/栄野川里奈子
『週刊ほ〜むぷらざ』あなたの声に応えます!
第1655号 2019年4月18日掲載

 

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おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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