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2018年7月5日更新

[彩職賢美]パフォーマンス学インストラクター イメージコンサルタントの後藤尚子さん|自己表現学で思い自分らしく

自分の中にある「善性(よいところ)」をうまく表現できるようにする実践的な学問「パフォーマンス学」。県内で数少ないパフォーマンス学のインストラクターが後藤尚子さん(43)だ。職場や学校、家庭など、日常生活の中で意思疎通を円滑に図ることを目指し、少人数のセミナーから企業向けの研修を行い、ことしで活動12年目を迎える。

パフォーマンス学インストラクター イメージコンサルタント 後藤尚子 さん
 

「善き個性」引き出したい

パフォーマンス学インストラクター
イメージコンサルタント

後藤尚子 さん

「その人が本来持っている、いい表情や前向きな気持ちを引き出せるのが喜び」と後藤さん。パフォーマンス学(自己表現学)をカルチャースクールや公民館などで教えるほか、企業や教育機関などへ出向き、新入社員研修や管理職研修なども請け負っている。
後藤さんが指導するパフォーマンス学は、国内における同学の第一人者、佐藤綾子氏の教えによるものだ。
例えば表情について「口角を上げる」と自分も相手も明るい気持ちになることはよく知られている。ただ、それを常に実行するのは意外に難しい。「ニコッと笑えばいいのではなく、奥歯を意識してかみ合わせてみること」と後藤さんの講義では、すぐに実践できることをアドバイスする。
「パフォーマンス学では怒っている時や悲しい時も口角を上げることを勧めています」と話す。「口角を上げた表情は『YES』という肯定の表情と同じ。怒っていても、その表情をすることで、怒られている側は『この人は怒っているけど、自分の事を全否定しているのではない。大切に思ってくれている』と感じられる」と説明する。
講義の後は「伝えたいことがうまく伝わったかな? と悩むこともありますが、講義が進むにつれ受講者の表情が柔らかくなっていくのを見ると、理解してもらえたんだとホッとします」。参加者からは「人前でも堂々と話ができるようになった」、「初対面の人とも仲良くなれるようになった」などの反応があるという。

「私自身、以前は周りの人たちに自分の思いをうまく伝えられず人間関係で悩んでいました」と後藤さん。パフォーマンス学とは、短大卒業後に入社した航空会社でサービス教育を担当したときに出合った。その後、結婚を機に航空会社を退職し出産。専業主婦となったが、パフォーマンス学をもっと知りたいと思うようになった。
「頑固で思い立ったら行動するタイプ」と自らを語る後藤さんは、当時2歳の息子を連れ、講義を受けるため東京への移住を決意。「両親をはじめ、東京で働く妹や弟たち、周りの人たちの協力があり、子育てと勉強の両立ができました」と感謝する。東京で仕事をしながら、月に2回の講義を2年間受け資格を取得。その後、帰沖した2006年、パフォーマンス学インストラクターとして活動を開始した。
現在は、その仕事の傍ら、自らのスキルアップのためにと通関士の資格取得を目指し、物流会社の営業を担うほか、手作りチーズを手掛ける会社で販売・営業も行う。「複数の仕事に携わりながら、周りの同僚たちにパフォーマンス学について話したり、営業先でPRさせてもらうこともあります」と言う。
「ITの発展とともに希薄化していく人間関係。そんな時代だからこそ、自分の『善き個性』を生かした自己表現を学び、お互いを思いやる表現をきちんとできる事が、AI(人工知能)時代にはますます大切だと思います」と後藤さん。「国内はもちろん、国外にもパフォーマンス学を広げていけたらうれしい。一人でも多くの人が笑顔になり、周りにいい影響を与え、最終的には世界平和につながるといいですね」と顔をほころばせた。




自己表現に八つの要素

講義では、主に自己表現に大切な八つの要素の取り入れ方を指導しているという後藤さん。八つの要素とは、会話で使う「言語」、イントネーションや声質の「周辺言語」、相手の持ち物からその人の趣向や職業などを判断する「モノ」、着ている服などの「色彩」、相手との距離から親密性などを判断する「空間」、話し方の「タイム&タイミング」、ジェスチャーの「身体表現」、見た目の印象の「表情・スマイル・アイコンタクト」。また、割り箸を活用して口角を上げるイメージを作ったり、参加者同士で褒め合うことで、その人の最高の表情を引き出すなどの実践練習も行う。


※写真は後藤さん提供


ラジオでパフォーマンス学

週に一度、浦添市のコミュニティーFM局「FM21」のラジオパーソナリティーとして活動をしている後藤さん。「パフォーマンス学の特徴や日常生活での取り入れ方を中心に話をしています」と言う。リスナーが聴き取りやすいよう、明るいトーンで話を進める。「声だけでも聞き手に良い印象を与えられるよう意識しています」と、自らが指導するパフォーマンス学の要素を生かしつつPRにもつなげている。


※写真は後藤さん提供

<問い合わせ先>
090-2442-5495(後藤)



後藤さんのハッピーの種



Q.自分の大好きな時間は?
趣味で始めたチーズに触れているときです。もともとチーズは大好きだったのですが、3年前にチーズを使った料理教室に参加し、これまで以上にチーズのとりこに。
ワインと楽しむのもいいですが、多彩なチーズを食べ比べすることが好きで、その時間が至福の時。ウコンやヨモギなど沖縄の食材を使ったものも珍しく、おいしいんです。個人的にはブルーチーズのようなクセのあるタイプが大好き。自分でもオリジナルのチーズを作りたいと思い、勉強中です。
※写真は後藤さん提供



PROFILE|ごとう・しょうこ|1975年、名護市出身。1995年、キリスト教短期大学卒業後、航空会社入社。2001年、結婚を機に退社。04年パフォーマンス学を学ぶため東京へ。06年、パフォーマンス学インストラクターに。在京中、自己表現の要素であるカラーについて学び、パーソナルイメージコンサルタント の資格も取得。現在、FM21パーソナリティーを務めるほか、多彩な講座を開催中。
PROFILE
ごとう・しょうこ
1975年、名護市出身。1995年、キリスト教短期大学卒業後、航空会社入社。2001年、結婚を機に退社。04年パフォーマンス学を学ぶため東京へ。06年、パフォーマンス学インストラクターに。在京中、自己表現の要素であるカラーについて学び、パーソナルイメージコンサルタント®
の資格も取得。現在、FM21パーソナリティーを務めるほか、多彩な講座を開催中。



週刊ほーむぷらざ「彩職賢美」|輝く女性を応援!
今までの彩職賢美 一覧


撮影協力/カフェ ワンオアエイト
撮影/比嘉秀明・編集/安里則哉

『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1304>
第1615号 2018年7月5日掲載

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スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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