特集
2018年3月8日更新
100均で防災グッズ「災害に備える」
東日本大震災から間もなく7年、沖縄でも3月1日には西表島で震度5の地震が起きたばかりだ。災害への備えは普段から意識しておきたいもの。そこで、手始めにと編集部が100円ショップで一次避難用として防災グッズを購入し、その品をもとにアースウィング(株)の羽地万寿雄さん(52)にアドバイスしてもらった。
非常袋の中身把握を
もしものためと防災グッズが入った非常持ち出し袋を準備しようにも「何を選べば?」「値段が高い」などの理由で購入まで至らないという人も。市販の非常持ち出し袋は、30種類以上の防災グッズが入ったもので1万円から2万円前後が主流。災害対策用資機材などを販売するアースウィング(株)の羽地万寿雄さん(52)は「一次避難用の緊急持ち出しグッズはほぼ100円均一でそろいます」と話す。
防災グッズが入った非常持ち出し袋は、購入するだけで満足してしまう人が多く、中にどういう品が入っているか把握していない場合が意外に多い。「防災グッズを独自で集める場合は、『これは必ず必要』『これで代用ができる』などとイメージしながらそろえていくこと。袋の中に具体的に何が入っているかまで確認すると、いざという時に役立てやすい」とアドバイスする。
最低3日間をしのげるよう準備するのが望ましいと言われる防災グッズ。100円均一で一時避難用に最低限のものを準備することから始めてみては。
意外に忘れがち
貴重品はまとめて!
連絡・情報ツールとしてスマートホンなどの携帯電話は欠かせないのはもちろん、意外に忘れがちなのが貴重品。必要に応じてメガネやコンタクト、常備薬、入れ歯、補聴器など「これがなければ生活に支障をきたす」というものも持ち運べるよう準備したい。また、現金(目安は2万円ほど)や身分証明書(健康保険被保険者証や通帳の写しなど)も準備しておこう! 大規模災害時には金融機関で通帳がなくても預金が引き出せる措置が取られるケースも。通帳やキャッシュカード(口座番号が書かれている部分)のコピーがあれば、現金を引き出せる確率が高くなる。
チェック!
水の消費抑えるグッズも
クレンジングオイルと洗顔フォーム、ジェル(化粧水、乳液、美容液がプラスされたジェル)が小分けにされたスキンケアセットは手軽にスキンケアができ女性にはうれしい。災害時は水が貴重になるので、水を使わず歯を洗浄できる歯みがきシートがあると便利。そのほか、水のいらないシャンプー(写真)などもある。女性の場合は生理用品なども忘れず準備しよう。
今回編集部でそろえたのは4000円で34品!
- ばんそうこう(防水) 108円
- ポケットティッシュ(16P入)108円
- ウエットティッシュ 108円
- マスク 108円
- 除菌・消臭ミスト 108円
- スキンケアセット 108円
- 伸縮包帯 108円
- 歯みがきシート 108円
- 電池式モバイルバッテリー 108円
- 懐中電灯 108円
- アルカリ乾電池(単4) 108円
- アルカリ乾電池(単3) 108円
- スマホ充電リールケーブル 108円
- 使い捨てショーツ 108円
- 使い捨てブリーフ 108円
- タオル(小) 108円
- タオル(中) 216円
- 携帯ミニトイレ 108円
- ごみ袋 108円
- 折りたたみスリッパ 108円
- アイマスク&耳栓 108円
- レインコート 108円
- 作業手袋 108円
- 保存用ポリ袋 108円
- ラップ 108円
- サバ缶詰 108円
- 焼き鳥缶詰 108円
- バランス栄養食 108円
- 水(500ml) 108円
- 飴 108円
- 非常用笛 108円
- マーカー 108円
- ターボライター 108円
- リュック 324円
全34品 合計3996円
アースウィング(株)代表取締役。災害対策用資機材などを販売。防災の日のイベントなどで、100円均一でそろえた防災グッズの紹介や非常食の試食会などを行っている。
アースウィング株式会社
098-894-5612
『週刊ほーむぷらざ』第1598号 2018年3月8日掲載
この記事のキュレーター
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- 安里則哉
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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。