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2018年3月8日更新

[彩職賢美]振付師・演出家・体幹トレーナーのnapiroさん|子育ても仕事も

「モーニング娘。」や「Berrys工房」らトップアーティストの振り付けやステージ演出を担うnapiro(なぴろ)さん(40)は5人のママ。「私を選んで来てくれた5人が、私を母に育ててくれた」と語る。個人に体幹トレーニングを指導しながら、ママと子どもが一緒に楽しく過ごせる場の提供を企画。ママさんダンスユニットも率いる。

情熱と愛で周りを元気に|napiroさん
 

情熱と愛で周りを元気に

振付師・演出家・体幹トレーナー
napiro 
さん

なぴろさんは3年前、双子で生まれた琉人くんを3カ月で亡くした。生命維持装置を外すと数日で亡くなってしまう病気だった。担当医は勧めなかったが「自宅でみとりたい」と機械の扱い方も習っていたが、あと1週間で家に連れて帰れるという日に旅立った。「でもそれって琉人が選んだこと」となぴろさんは自らに言い聞かせている。

幼い命が消える場に向き合った上の子たちは「きょうだいは6人だよ」と言ってくれるという。「取材など受けたとき、子どもは5人」と答えたことを小4の長男と小3の長女、双子の幼稚園男児そして3歳の次女が諭すように母に語り掛けるという。「命の尊さを考えるってことを小学生の時点で体験した。だからでしょうね、きょうだい愛はすごいですよ」。上の子が下の子をお風呂に入れる。歯磨きは仕上げ磨きもやってくれる。母の背中をしっかり見ていたからこそできる思いやり、優しさだろう。

きょうだいげんかは「自分たちで仲直りしな」と基本的に放置している。母として反省しているのは「一人一人の話を聞けてないなー」と思うこと。なので一人ずつ体を抱きしめて「ママを独り占めできる日」を努めて設けるようにしている。

なぴろさんは双子が別々の保育園に通うという事態に遭遇した。夫は出張が多く、負担は母に過重に降りかかるのは誰の目にも明らか。納得いかない、なぴろさんは毎週のように窮状を訴えに役所に通った。だが行政は取り合ってくれなかったという。「みんな声を出せないでいると思う。ならば(各種メディアに)露出度の高い私が言い続ける」となぴろさん。子育て中のママさんに寄り添い、思いやりのある子育て支援を訴えるなぴろさんに共感の輪が広がっている。

体幹トレーニングは、6人産んで25キロ太ったので、トレーニングで減量しようとしたが落ちなかったのがきっかけ。友人が体幹トレーニングのインストラクターで減量を実践していたのでやってみようと試みた。効果てきめんだった。すぐ資格を取って自宅で個人指導を始めた。通うのはみんな口コミの人ばかり。「私たちは看板が歩いているようなもの。結果を出していますから」となぴろさんは笑う。

指導は女性専科。夫やしゅうとめらに内緒で通っている人が多い。「変わったのに気づくかどうか」との遊び心と知られずに奇麗になりたいという女心か。何のために減量するかとの問いには「自信を取り戻すため」と明快だ。ママさんダンスユニット「ナピリズム」は、なぴろさんの下でダンスやトレーニングをして美しく変身して自信をつけたママさんたちのダンシングチームだ。「これから情熱を傾けて育成に取り組む。ひと花咲かせたい」と意気込んでいる。

自らのスキルアップのために今、なぴろさんはおしゃれなエアロビクスと言われる「ジャザサイズ」に取り組んでいる。やっているうちに魅力に引かれ、インストラクターへの道が頭をよぎったが、あくまでもダンスのためと自らに言い聞かせている。「この1年はダンスの根を強くしていきたい」。なぴろさんは振付師、演出家、体幹トレーナーそして子育てママとして意欲を燃やしている。


napiro|サザンクルー
双子おなかに宣材写真
双子がおなかに居るときに撮った宣伝材料用の写真(右)。ふっくらとしたほほは、カメラマンと相談してほほづえをつくポーズにし、妊婦服と分からないよう下半身は映さないで顔に焦点を当てた。
沖縄に帰って来てこれから売り込もうという時に写真がなかったので撮ってもらった。撮影場所はカフェのようなスタジオでメーク担当もついていたという。業界で仕事を続けて行く上での必需品。なぴろさんについての問い合わせ先はサザンクルー、電話098-943-9302へ。


napirhythm(ナピリズム)
ママさんダンスユニット主宰
なぴろさんプロデュースのママさんダンスユニット「napirhythm(ナピリズム)」(左)。結婚、出産を機に沖縄に帰ってきたnapiroさんが同じ境遇のママさんたちの意見をヒントに開いたダンススタジオに集まったママさんたちで構成する。
メンバーは、年齢的に、若い女性が通うダンススクールに通うのは気恥ずかしい、でもいつまでも美しくアグレッシブに生きていきたいという人たち。託児所も設けるので、子どもを預けて習い事に行けない人も気軽に参加できる。
各種イベントの余興などにも積極的に出演することで、ママさんたちのヤル気をもり立てる。


「寺活」4月13日開催
「寺活」4月13日開催
首里観音堂(那覇市首里)で4月13日(金)に行われる「寺活」のチラシ=写真。ヨガと座禅と体幹トレーニングが融合する。



napiroさんのハッピーの種
Q.幸せを感じるのは、どんな時?
子どもたちとおいしいごはんを食べに行くときですね。計画的に2カ月に1回、県内のホテルに1泊して。その日は仕事も用事も入れない。毎日頑張っている子どもたちと自分へのご褒美。
その日は5人に向き合える日。子どもたちはとても喜んでくれる。「ママが笑っているから」。毎日、朝5時に起きて弁当つくって仕事して、普段は構ってあげてないんだと気付かされる日でもある。夫が買ってきた月めくりの大きなこよみを壁に張って、予定を入れてみんなで楽しみにしている。


振付師・演出家・体幹トレーナーのnapiro さん|彩職賢美
PROFILE
なぴろ
1977年那覇市出身。1995~97年、沖縄アクターズスクール在籍、インストラクターとしてテレビ等多数出演。以降、石井美奈子(米米クラブ)「MINAKOワンマンライブ」全曲振り付け。九州朝日放送「沖縄の風7737 ~晴れルヤ♪~」のメインMC、リポーターとしても活躍。つんく♂プロデュース、Berryz工房のシングル曲、振り付け&コーラス&バックダンサー。現在、GGプロモーションでダンスレッスン、よしもと・クリエイティブ・エンターテインメントカレッジでリズムレッスンほか、ナピリズムインストラクターとしてママさん向けダンスレッスンを担う。



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撮影/比嘉秀明・編集/上間昭一
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1291>
第1598号 2018年3月8日掲載

この記事のキュレーター

キュレーター
上間昭一

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