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2018年3月1日更新

[彩職賢美]臨床心理士の屋良りかさん|悩みを根本解決

母子生活支援施設や県女性相談所などで相談業務に携わった経験を生かし、県内では数少ないフリーのカウンセラーとして活動する屋良りかさん(41)。臨床心理士としての活動は、ことしで13年目を迎える。夫婦関係や子育てなどの悩みに向き合い、相談者が元気になり、周りの人も笑顔になれる。「心理学で家族みんなを笑顔に」をテーマに業務に励む。

彩職賢美|臨床心理士の屋良りかさん
 

心理学で家族みんな笑顔に

臨床心理士
屋良りか 
さん

「悩みが募り暗い表情で訪れる相談者が、カウンセリングの過程で明るくなり、姿勢まで変わる。その姿を間近に見られ、私も元気をもらえるんです」と語る屋良さん。これまで母子生活支援施設や県女性相談所、就職・生活支援パーソナルサポートセンターなどで夫婦間や子育ての悩み、DV被害や学校・職場の人間関係の悩みなど数多くの相談を受けてきた。

相談を受ける際に意識することは、「問題を解決してあげる」ではなく、本人が自分で乗り越えていけるよう、本来持っている力を引き出すこと。「その人の力を信じることが大きな役目」だと思っている。

夫婦関係の悩みをはじめ、独身者から「結婚まで至らず毎回別れてしまう。自分は結婚できるのか心配」という相談もある。また、自分の親との関係性が悪いことから「子どもが生まれたら、私も自分の親のようになってしまわないか不安。そうはなりたくない」という相談や、自分に自信が持てない、人からどう思われているか気になって苦しいといった「生きづらさ」の訴えまで、多岐にわたる。

「悩みの原因は人それぞれですが、過去の親子関係や人間関係の中で傷を抱えている場合が多い。その傷を癒やすために自分の過去と向き合うことは、痛みも伴い簡単なことではありませんが、勇気を出して向き合うことで必ず前進することができる」と屋良さんは力を込める。

フリーでカウンセリングを始めたきっかけは、ある男性相談者との出会いだった。その相談者はあらゆる公的機関を回った後、心療内科の受診を勧められた。「夫婦で仲良くしたいだけなのに心療内科なの? 病気じゃないのに」という不満の声を聞いた。その際、「身近な心の悩みをもっと気軽に相談できる場が少ない。重症化する前に悩みを聞くことができたら救われる人も増えるはず」と思うように。その思いが募り、「そんな人たちの支えになれたら」と、2017年からフリーでの活動を開始した。

臨床心理士を目指したのは、臨床心理を専門とする大学教授だった父の影響が大きい。「小学1年生の時にお父さんの仕事を調べるという宿題を与えられ、父が『医者は病気の人を手術や薬で治すけど、お父さんは心の病気の人を手術とか薬を使わず、話をして治すんだよ』と教えてくれた。その言葉が強く印象に残っていて」。高校や大学で進路を考える際、父の言葉が頭をよぎり、自然と同じ道に導かれていった。

3児の母でもある屋良さん。子育てに関する悩みを自らの経験も踏まえアドバイスするのはもちろん、相談者の表情や声のトーンなど細かな変化を見逃さない。その時々でゆっくりと話したり、笑顔で話を聞いたり。その人の心の動きに合わせて丁寧に対応。相談者からは「心のモヤモヤが晴れた」「自分の考え方のクセに気付けた」などの声が上がり、カウンセリングの依頼も口コミを中心に増えている。

「沖縄の離婚率やDVの被害者の割合を下げることが目標。さまざまな悩みに対し、予防的にカウンセリングを行い解決へのお手伝いをしたい。また、結婚を意識したパートナーシップや育児など、学校では習わないことを若い人たちが学べる勉強会もしてみたい」と意欲的だ。


定期的に講座でアドバイス
定期的に講座でアドバイス
「子育て講座」でお母さんたちにアドバイス=写真。「子どもを叱ることは、場合によっては暴力や暴言に。『怒ることかな』とその都度立ち止まり、子どもに違うやり方を教えることが大事」と屋良さん。
これまで受けた相談で印象深かったのは、別居状態だった夫婦に4カ月かけて、カウンセリングした案件。「相談者の夫が戻ってくるよう一緒に言葉掛けを考え、お互いが素直な気持ちを口にできるよう指導し、これまで以上に良い関係に戻ったんです。その時は、私も涙を流して喜びました」と笑う。


家族の笑顔が仕事の充実に
家族の笑顔が仕事の充実に
三姉妹の子どもたちと過ごす時間を大切にするため、今は、夕方以降は仕事を入れていない。子どもたちが笑顔でいられるためには、夫の家事や育児への協力も欠かせない。
「私の考えの根本にあるのは、一番身近な家族を大切にし、笑顔にしてこそ仕事で他の人も笑顔にできるということ。プライベートの充実があってこそ、自分の仕事もイキイキ取り組めると思っています」と話す。




屋良さんのハッピーの種
Q.趣味は?
趣味はフラを踊ること(右写真の左から3人目が屋良さん)。もともと、バレエやサルサなども習っていたこともあり、踊りは大好き。週1ペースでカルチャースクールに通い体を動かしているときは嫌なことも忘れ、心身ともにリフレッシュできるんです。
あとは、読書。仕事柄、心理学系の本が中心になります。ベストセラー本も気になって読みます。

◆屋良さんのカウンセリング(有料)を希望する人は下記のメールアドレスへ。
double1115licca@gmail.com

(上記写真3点は屋良さん提供)

臨床心理士の屋良りかさん|心理学で家族みんな笑顔に
PROFILE
やら・りか
1976年、那覇市出身。琉球大学大学院修士課程修了後、2003年、沖縄県女性相談所でDV被害者などの支援、スクールカウンセラー、精神科クリニック勤務を経て、現在は母子自立支援施設、就職・生活支援パーソナルサポートセンターで生活困窮者や就労困難者などの支援に携わる。2017年より直接相談できる臨床心理士としてフリーでの活動を開始した。3児の母。



週刊ほーむぷらざ「彩職賢美」|輝く女性を応援!
今までの彩職賢美 一覧


撮影/比嘉秀明・編集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1290>
第1597号 2018年3月1日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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