My Style
2017年4月20日更新
[ペットと暮らす]照屋寛得さんとチャッピーたち
ペットとわたしの暮らし方「いつもいっしょ。vol.82」
多種多数の動物を飼う照屋寛得さん(97)の家には、近隣の子どもたちもよく訪ねてくるなど、まるでミニ動物園のよう。「動物の世話も楽しみながらやっている。私が元気でいられる理由」と笑顔で語る。
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30羽の中から選んだ自慢のチャーンと、愛犬チャッピーとともに笑顔を見せる照屋寛得さん(左)、息子の稔さん=うるま市の自宅
うるま市
照屋寛得さんとチャッピーたち
動物たちが元気の源
大正9年生まれ、97歳。畜産を家業とする環境の中で育ち、小さいころから豚、牛、馬、ヤギなどたくさんの動物の世話をしてきた。
現役を退いた今も、自宅敷地にはチャーン30羽、ウサギ20匹、豚7頭、琉球犬2頭がいて、毎日、動物の世話をし、畑にも出掛ける。「自然と体を動かすでしょう。運動になるので上等ですよ」。
近隣の小学校から動物を見せてほしいとお願いされたり、ウサギを欲しがる子が訪ねてきたり、「子どもたちとの交流も楽しいよ」と目を細める。
昔、沖縄の暮らしは動物とともにあった。裸馬にまたがり畑に通ったこと、ウサギは尿がハエよけに、ふんは上等な畑の肥料になり、戦後はペットとして流行したこと、琉球犬は畜産業で天敵のネズミ退治に適任だったこと、チャーンの鳴き声は首里と中北部では好みが分かれたこと…。照屋さんが語れば、当時の風景が生き生きと動きだす。
「動物のいる生活はいいことがいっぱいある。今はいろいろ難しい時代だけど、知恵を出し合い、共存できるもっといい社会になったらいいなと思うね」
美しい鳴き声を競うチャーンの大会、速さと優雅さを競う琉球競馬ンマハラシーの審査員も務める照屋さん。まなざしは優しく力強い。
得意ワザ&ポーZoo
子どもの人気者
戦前から畜産業をしていた照屋さん。以前は自宅敷地にある豚舎にたくさんの豚がいたが今は7頭に。子ども豚がかわいい表情で寄ってきた。
DATA
チャッピー(オス)
リリー(メス)
☆種類
チャッピー(琉球犬・3歳 推定4kg)
リリー(琉球犬・5歳 推定7kg)
☆その他
チャーン30羽
ウサギ(レザーランドなど)20匹
豚(ランドレースや大ヨークなど)7頭。
☆何代目
数えきれません。
☆照屋家に来た経緯
糸満市に住む知人から、メスの琉球犬リリーをもらったので、オスを借りてきて繁殖。生まれたのがチャッピー。
好きなこと チャッピーとリリーは散歩。
☆困ったクセ
チャッピーとリリーは、普段は穏やかで人なつこく、賢くて忠誠心も強いが、琉球犬はもともと猟犬として使役されていた特性があるので、ネズミや鳥も捕獲しようとする。飼っているチャーンも捕らえようとするので、管理には気をつけている。
はい!チーZoo
結○(ユイマル)
僕のパパはゴールデン、ママはスタンプー。走るのも泳ぐのも得意だよ。
『ペットの写真募集』
携帯電話で撮影した写真は、大きめの画像サイズで。住所、氏名(紙面ではイニシャルか姓だけか匿名か希望を)、連絡先、ペットの名前、種類、オス・メスの性別、年齢、50文字以内のコメントを添えて h.home.jht@gmail.com までメールを。
ライター/赤嶺初美
『週刊ほーむぷらざ』ペット生活。いつもいっしょ<82>
第1553号 2017年4月20日掲載
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