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2017年4月13日更新

放課後の居場所づくり|キラリこの人[1]

小中学生の放課後の居場所づくりを担う「海邦町マンタ寺子屋」(沖縄市)。その責任者として、子どもたちの成長を見守るのが山下千裕さんだ。


学習の資料を手にする山下さん。寺子屋では「勉強しなさい」と声を掛けることはしない。子どもたちが学ぶ上で抱く疑問や質問に対し丁寧に答えている
 

「海邦町マンタ寺子屋」責任者

山下千裕さん(37)


沖縄市海邦町自治公民館に勤務する山下さんは、午前中は地域のイベント企画や公民館の管理など事務作業を行い、午後は、寺子屋の責任者として、子どもたちの面倒を見ている。
「海邦町マンタ寺子屋」は、自治会では珍しい「子ども放課後教室」を公民館で運営する。現在、約100人の児童が登録し、毎日数十人の児童生徒がやって来て、宿題をしたり遊んだりとにぎやか。「大きな家みたいなイメージなんです」と山下さん。子どもの居場所づくりとしての役割を担い、地域の人たちの交流はもちろん、親同士の情報交換の場にもなっている。
山下さんは「娘が小学校一年生のころ、家に遊びに来る娘の友達の親や家の場所が分からず困ったことがあった。親の帰りが遅い子もいて、一人で帰すわけにもいかず、安心して居られる場所があればと感じた」ことが活動のきっかけになったという。
そんな中、4年前に地域の公民館建設があり、その有効利用の方法として山下さんが「子どもが集まれる場所にしてほしい」と提案したところ、「あなたが中心になって進めてほしい」と依頼された。もともと、塾講師の経験があることから、放課後に勉強や自習ができる場所にしようと3年ほど前に活動を開始した。

成長を身近に感じる

沖縄市青少年センターの支援があり、ボランティアのスタッフも加わり、本格的に「子ども放課後教室」がスタートしたのが2年前。12人のスタッフで子どもたちを支援している。山下さんが、気を配るのは、「勉強しなさい」との声掛けはしないこと。子どもたちの自主性を育みたいとの思いからだ。
子どもたちの成長が身近に感じられることがやりがいになっている。「感情をあまり出さなかった子が自分の意見を言うようになり、表情も明るくなった。勉強を頑張って成績が上がると、通知表を真っ先に私に見せてくれる子もいるんです」。子どもたちからは、「友だちが大勢できて楽しい」。母親からは「仕事に集中でき助かっている」との声が上がっている。
「今後は、もっと支援を手厚くするため任意団体を目指したい。さらに、不登校の子たちも受け入れたい」と目標を掲げ、日々子どもたちと向き合っている。



寺子屋で勉強する子どもの質問に答える山下さん。上級生が下級生に教える光景も(写真は本人提供)​


山下さん(前列中央)と、公民館に集う子どもたちやスタッフの講師陣ら


※このコーナーでは、若者から主婦、シニア層まで、地域のために頑張る人を紹介。スポーツ・文化の分野で活躍する小中高生も取り上げます。


毎週木曜日発行・週刊ほーむぷらざ
「第1552号 2017年4月13日紙面から掲載」

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