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2017年3月23日更新

働き方は生き方【働き方ラボ】

ワークライフバランスコンサルタントの比嘉華奈江さんがつづるエッセー vol.12。
自身の体験を通して、楽しく柔軟な働き方を考えます。

理想の働き方の実現には?|働き方ラボ|funokinawa


「1日の労働6時間、週休3日、年に1カ月の長期休暇、そしてお給料アップ!」。理想の働き方を実現させるために何が必要か具体的に考えると、大きく五つに絞られる。

理想の働き方の実現には?

①世の中に必要とされる事業の継続
②生産生の高い働き方
③早め早めのスケジューリング
④信頼関係
⑤仕事も家庭も属人化を防ぐ



①は、経営者だけでなく、個人の視点でも同じことが言える。消費者視点を持ち、世の中の困りごとを知ること。そこからアイデアを持ってきちんと提案するコミュニケーション力を身に付けることも必要になる。
②は、仕事の見直しをきちんと行う必要がある。なぜ仕事が終わらないのか? 時間内で成果を出すには、チームのスキルアップが必要だ。プレミアムフライデーを、企業の取り組みとして「学びの時間」に充てるのも良いのではないか。
③は、仕事はもちろん、家族も同様に! 優先順位や納期の見える化、年始には、誰がいつ休暇を取るか決める。例えば、ことしは自分の時間を丸2日間取りたいと、職場や家族に相談してみるのもありだろう。
③の実現には、④が欠かせない。日ごろのコミュニケーションと、互いに気持ちよくフォローし合える関係性。これらを実現に導くのが⑤だ。「この人が居なくては困る」という働き方を防ぐ仕組みづくり。

本音で話し合う

8年前、第一子妊娠中に先輩方の話を聞き、仕事復帰のために家族間の関係性づくりを意識的に行った。当時は県外の出張が多かったので、私が居なくても回る家庭づくりは必須だった。ママがイイ! と子どもが泣きじゃくったら、残される家族も辛いし負担だ。
育休中から子どもたちはよく祖父母の家に泊まり、夫と過ごす日、夫婦どちらでも寝かしつけられるように、など、一つ一つ計画し実行した。第二子妊娠を機に、夫とは長女のお弁当づくりを含む、すべての家事育児を共有するようになった。
起業して5年間、働き方へのさまざまな声を伺った。皆仕事が好きで、自分の力を活かし、社会に貢献したいと思っている。そして何より家族が大事だ。だからこそ、葛藤している。
どうか、互いに本音で話してほしい。時短で働くお母さん、一家の大黒柱、上司と部下の間で悩む管理職、経営者、入社間もない若手、学生。実は望んでいることは違わない。ああ、そうだったのか、という瞬間を自分たちの手でつかんでほしい。そこが大きなスタートになる。
働くって、素晴らしい。誰かの役に立っているのだから。働けない時期も貴重だ。自分にしか分からない経験が、必ず誰かの力になる。生きるってサイコー! という価値観を子どもたちに残そう。わたしたちが創っていこう。働き方は生き方そのものだから。

(おわり)




(株)Life is Love 比嘉華奈江さん
[執筆]
比嘉華奈江(ひが・かなえ)
客室乗務員を経て、2012年に(株)Life is Loveを設立。(株)ワーク・ライフバランス加盟コンサルタント。

(株)Life is Love
http://www.lifeislove-okinawa.com/


ファンオキナワ|ワークライフバランスコンサルタントの比嘉華奈江さんがつづるエッセー


『週刊ほーむぷらざ』
第1549号 2017年3月23日掲載

※上記の写真はイメージ写真

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この記事のキュレーター

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比嘉華奈江

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株式会社Life is Love代表
日本教育推進財団 認定コミュニケーション・トレーナー
14年間の客室乗務員経験を経て、2012年起業。
経営戦略構築・働き方改革・チームビルディングなどの組織活性化コンサルティングから
人事評価制度や賃金制度を構築していく労務コンサルティングまでを
ワンストップサービスで提供。また、元客室乗務員メンバーから成るチーム「PLUS+」の総括も担当。
”価値をプラスする印象づくり”をテーマに、印象戦略支援や沖縄観光の価値の向上をお手伝い。

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