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2017年2月23日更新

上司も部下も日々成長【働き方ラボ】

ワークライフバランスコンサルタントの比嘉華奈江さんがつづるエッセー vol.11。
自身の体験を通して、楽しく柔軟な働き方を考えます。

働き方改革という言葉があちこちで聞こえ始めた今年。沖縄にも、その波がやってきたと感じたのが昨年の夏ごろだった。国も今まさに「労働時間の法的規制をどうするか」などの議論の最中だが、「制度より風土」を大事にしていきたい。

確かに制度や法的罰則には強制力はある。けれども、制度が人を活かすのは、風土がある組織だ。

では働き方改革における風土とは何か? 私は「自社内で人材育成システムが機能している」環境のことだと考える。弊社では、その環境づくりのスタートをお手伝いしている。

皆さんの組織では、組織の目指す姿(理念)に向かって、日々フィードバック(結果を伝え、改善策を考える)の言葉が上司部下、互いに交わされているだろうか? そして、建設的な議論が行われているか? 私はそれこそが人材育成だと思っている。

それが、働き方改革に直結するのは、「生産性」に大きく影響するからだ。生産性を向上させるには、「一人一人の仕事の質の向上」が欠かせない。年に数回の研修だけではなく、「日々」成長する仕組みがあるか否か?が最大のポイントだ。
 

育児も人材育成

私は現在、8歳と4歳の子どもたちの育児の真っただ中だ。育児もまた、人材育成だと痛感する。子供たちが独立して生活できるようにするためだけでなく、お友達と仲良く、困難があっても乗り越えながら、自分らしく自信を持って選択し、生きる事に希望を持ってもらえるように、日々褒めたり叱ったり、勇気づけたりしながら共に成長している。親としては反省だらけだが、「育自(育児)」「供育(教育)」といわれるように、子どもたちの存在によって親にさせてもらっていると痛感する。

一瞬一瞬を大切にしなければ育成はできない。年に数回まとめて叱る、まとめて褒めるなんて成り立つわけがない。会社や組織も全く同じではないか? 上司と部下、互いに影響し合い、共に成長するのだ。

まずは、自社の生産性の向上とは具体的に何か? を考えてみてほしい。社内で育成・成長し、議論できる仕組みができた時に、活気が生まれ、やりがいにつながる。それが風土だ。時間がかかり、難しいことかもしれないが、労働力人口が激減する中、組織が働き手にもお客さまにも選ばれる企業となるために最も重要なことだと思う。皆さんにとって真の働き方改革とは何か、ぜひ議論してみてほしい。



ボードに乗る父と娘。親と子は影響し合い、共に成長する


(株)Life is Loveの比嘉華奈江さん

[執筆]
比嘉華奈江(ひが・かなえ)
客室乗務員を経て、2012年に(株)Life is Loveを設立。(株)ワーク・ライフバランス加盟コンサルタント。

(株)Life is Love
http://www.lifeislove-okinawa.com/


funokinawa|ワークライフバランスコンサルタントの比嘉華奈江さんがつづるエッセー


『週刊ほーむぷらざ』
第1545号 2017年2月23日掲載

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この記事のキュレーター

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比嘉華奈江

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株式会社Life is Love代表
日本教育推進財団 認定コミュニケーション・トレーナー
14年間の客室乗務員経験を経て、2012年起業。
経営戦略構築・働き方改革・チームビルディングなどの組織活性化コンサルティングから
人事評価制度や賃金制度を構築していく労務コンサルティングまでを
ワンストップサービスで提供。また、元客室乗務員メンバーから成るチーム「PLUS+」の総括も担当。
”価値をプラスする印象づくり”をテーマに、印象戦略支援や沖縄観光の価値の向上をお手伝い。

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