彩職賢美
2015年9月24日更新
[彩職賢美]顔ヨガインストラクターの森あゆみさん|表情筋鍛え 暮らしに潤い
顔のむくみやほうれい線の改善、脳の活性化、小顔効果などがあると、全国的に注目を集める「顔ヨガ」。県内でインストラクターとして活動する森あゆみさん(41)は、自分の顔が変化したという体験を基に、顔ヨガを沖縄で広めていきたいと、各地で講座を開く。「顔の表情が変わると暮らしにはりと潤いが出てくる」と、すてきな笑顔を見せる。
効果の大きさに驚きの声も
顔ヨガで印象をチェンジアップ
顔ヨガインストラクター
森 あゆみさん
「輝く笑顔」とはこんな表情なのだろう。そんな森さんが実践する顔ヨガは、ヨガの呼吸法を取り入れ、顔にある表情筋を鍛えるエクササイズ。2003年に米在住の高津文美子さんが考案し、その表情の変化の大きさや効果に、日本国内だけでなく海外でも人気だ。森さんは実体験からこの顔ヨガを始めたという。
「35歳ぐらいから自分の顔のゆがみやシワ、タルミが気になり始め、40歳になると笑顔が作れなかった」。鏡を見るのさえ嫌になりかけていたが、自分でできる改善方法を探し、偶然出合ったのが顔ヨガだった。
それまでヨガをしたことはあったが、「顔」に特化したヨガは初めて。ネットで受講生の変化を見て、「自分で体験しないと分からない」と持ち前の行動力を発揮し、講座を受講した。実際に受講して驚いたこと。それは日本人が表情筋の2割しか使っておらず、その結果、8割が衰えて表情ジワやたるみ、むくみにつながっている点。「きちんとエクササイズするとリンパの流れも良くなり、顔がどんどん変わった」。自分の変化を楽しみながら、昨年、インストラクターの認定を受けた。
「1日2〜3分、料理やお風呂に入りながらできる」ことが人気の要因。受講生は30代〜60代の女性が中心で「こんなに表情筋を使っていないのか」が第一声。講座後、「目がパッチリした」「ほうれい線が薄くなった」「フェースラインがすっきりした」と驚きや喜びの声が寄せられ、口コミで評判が広がる。
口の周辺を鍛えると口角が上がり第一印象がアップするだけでなく、活舌が良くなり、外国語の発音がスムーズに。「さまざまな効果が自信となり、その人の暮らしにはりと潤いを与えてくれる」。森さんの表情は充実感でいっぱいになる。
顔ヨガ講座では、一人ひとりの表情筋の動きをチェックし、アドバイスする森さん。「もっとできる」と声をかけ、受講生にとって一番良い表情筋の使い方に持っていく
森さんが沖縄に来たのは4年前の東日本大震災直後。前から観光で何度か訪れ、好印象だった沖縄。「娘の体調が悪く、環境の良さを求め」家族3人で移住した。「それまで外資系の信託銀行で朝から晩まで仕事づけ。そこから開放され、視野が広がり、いろんなことに興味が湧いてきた」と気持ちの変化も。「娘の体調も良くなり、病院へは一度も行かないほど元気になった」と表情が和らぐ。
友人も増え、会話の中で耳にしたのが顔のシワやたるみなど顔に関する悩み。「顔ヨガは自分のために始めたけれど、何か貢献できることがあるのではと感じ始めた」と森さん。現在は女性中心だが、今後は夫婦での受講を勧めていくという。「顔ヨガをすると顔がポカポカし、夫婦で一緒にすることでよりテンションも上がる。すると沖縄の離婚率も下がってくれるかな?」と期待を込める。
次に挑戦するのは「乳トレ」。顔ヨガで首周りのデコルテを鍛えると、バストアップにつながることから、さらに形良いバストを目指すトレーニングの勉強だ。「受講した皆さんをきれいにして、喜んでもらえることを誇りに思う」。その表情はさらに輝きを増す。
森さんのハッピーの種
Q.具体的な顔ヨガの方法は?
まず、鏡で自分の現在の顔を見ます。次に鏡を膝に乗せ映った顔が10年後の自分、さらに鏡を持ち上げ映った顔が10年前の自分という点をチェックします。実際に始めるときは、正しい姿勢で、呼吸は鼻から吸って鼻から吐きます。
講座では顔のどの部分にポイントを置くかによって、五つ〜六つのポーズを紹介しています。1回の受講で変化する生徒さんも多いです。
Q.美の秘けつは?
野菜中心の食ですかね。特に沖縄の野菜を買いに糸満のファーマーズマーケットによく行きますよ。そこで買った野菜、たとえばハンダマをサラダにしたり、雲南百薬も好きです。それから、ヨモギは天ぷらにして食べています。そのおかげか、風邪をひかなくなりました。
森あゆみ「顔ヨガ 沖縄」
080-9106-2739
http://facialyoga.aplink.co.jp/
※講座はパレットくもじのデパートリウボウ、男女共同参画センターてぃるる、Tida Cafeおもろまちで開講。詳細はHPで。
PROFILE
森あゆみ(もり・あゆみ)1974年東京生まれ。大学卒業後、銀行に勤務し、イギリスへ留学。帰国後、外資系証券会社等に勤務。2011年の東日本大震災を期に、夫、娘と共に沖縄に移住した。昨年、高津文美子式顔ヨガインストラクターの認定を受け、県内のカルチャースクールなどで講座を開設している。
[今までの彩職賢美 一覧]
撮影/比嘉秀明・編集/高江洲千里
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1186>
第1471号 2015年9月24日掲載
この記事のキュレーター
- キュレーター
- ちぃちゃん
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元企画・編集プランナー
身の回りの「はてな?」や「なるほど!」を追い求めながら、好奇心のアンテナを張り巡らせて日々、取材中。何でもやるからには「徹底的」に。そのための息抜きも大切に。メリハリのある暮らしと、メリハリのある仕事のこなし方ができるよう心がけています。