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2016年12月30日更新
琉球風水から見る2017年『休息と癒やしの質を高める』|「一白水星」の年 カギは寝室と水回り
2017年は職業運、住居運をつかさどる「一白水星」の年。琉球風水師の横川明子さんは「水の氣を活性化することで、一白水星の良い運を効果的に得やすくなります」と話す。12月8日に万国津梁館で開かれた「五感で学ぶ琉球風水1dayセミナー」から、2017年、水の氣と関わりの深い寝室と水回りを整えるポイントを中心に、琉球風水を取り入れた住環境づくりと暮らし方について、インテリアコーディネーターの上原牧子さん、片付けのプロの根原典枝さんのアドバイスを交えて紹介する。
氣の調和美しく彩る
水の氣を活性化する寝室のコーディネート例
写真/(有)ムーブプランニング提供、インテリアコーディネート/上原牧子
水の氣を生み出す ピンク・ゴールド系 心明るく、温かく
水の氣や金の氣のカラーを使ったコーディネート。壁のアクセントクロスにゴールド、枕カバーには優しさ、愛情を深めてくれる落ち着いた印象のピンク系を用いた。暖色を使うことで、空間に明るさと温かみが加わる。ベッドサイドのアイテムには丸みのあるものを。
水の氣を取り込む ブルーのポイント使いで落ち着きを維持
カーテンやクッションに、水の氣を活性化するブルーを使った、落ち着きのあるコーディネート。ブルーには沈静作用があるため、リラックスできる空間に。「白やベージュを基調に、ブルーなど強い色はポイント使いにすると落ち着きのある雰囲気にまとまります」と上原さん。生地は少しツヤのあるサテンで、流れのあるような柄を取り入れた。
枕やクッションを重ね使いすることで、ホテルのベッドのような、ワンランク上の雰囲気のコーディネートになるという。「ブランケットなどを長方形にたたんで足元のほうに置いて、フットスロー代わりに使うのも手です」とアドバイスする。
運氣を高めるポイント
内面の成長を意識する
「水」の氣、「金」の氣で活性化
2017年は、職業運と住居運をつかさどる一白水星の影響を強く受ける年。四季では冬、時刻では深夜12時ごろを表します。「一つの周期が終わって、新しい始まりの準備、種まきをする時期で、表面的には穏やかですが、水面下では活発な動きが始まっています」と横川明子さん。
風水理論の一つである五行説では、この世のすべてのものを木火土金水(もっかどごんすい)に分類する。一白水星は「水」の氣の性質を持つ。その性質は、「平安」「自立心」「癒やし」「優しさ・愛情」「柔軟性」など。「内面的な成長を加速してくれる年です。仕事では尊敬されたり、影響力を持ったり。住居が安定する運勢もあります。星の持つ性質に合わせた行動や住環境を整えることで、勢いのある運勢を得やすくなります」。
水の氣を活性化してくれるのは「水」と「金」。水の氣と相性の良い色、形、模様は右下囲みで紹介するので、インテリアを整える際の参考にして。
家の中で水の氣と関わりのある空間は、寝室と水回り。収納など、見えない部分に目を向けることも大事だ。2017年はこれらの空間を整え、清浄化し、美しく彩ることを心掛けたい。
「住空間を整えるときは、水の氣の性質を意識して、必要な氣を自然に取り入れられるように環境を整えていきましょう」と話した。
好ましいベッドの配置
ベッドは出入り口から入って、対角線上にある壁のどちらかに頭が来るように配置(資料作成/横川明子)
琉球風水には、「四神相応(しじんそうおう)」という考え方があり、前方が開け、背後が安定して守られている状態が良いとされている。ベッドの配置では、頭上が壁、斜め前方に扉がある置き方がそれに当たり、安心感が得られる。
横川明子(よこかわ・あきこ)
マリンサファイア合同会社代表。琉球風水師、琉球風水スクール「アムリタ」主宰。和来龍氏に師事し、琉球風水を学ぶ。講師や新築住宅などの風水鑑定を行う。
http://aromarine.jp/
寝室の形を整え背後安定
扉はベッドの斜め前方に
安眠、リラックスできる環境づくり
琉球風水による空間デザインで大切なのは、氣の流れのよい空間に整えていくこと。その過程は「形を整える」→「清浄化」→「美しく彩る」となる。
形を整える点から寝室を見たとき、重要なポイントの一つがベッドの配置だ。琉球風水では背後が安定していることが良いとされる(図参照)。
「窓や扉は氣の出入り口。ベッドの真正面に扉があったり、頭上に窓があると落ち着きません。ベッドの斜め前方に出入り口があると人が入ってきてもすぐに分かるので、安心感につながります」と横川さん。
寝室の壁2面に大きく窓を取ってしまうと、ベッドの頭が壁付けにできない。「新築時は、ベッドの配置を頭に入れながら窓や扉の位置を決めるといいでしょう」。柱の張り出しも、寝ている体に向かないよう気を配りたい。
寝室で気を配りたいのが鏡の配置だ。「鏡は氣を強く跳ね返すので、どこに向けるかが大事。寝ている体が写り込まないような配置にしてほしい」
寝姿が写ってしまう場合の対処法として、インテリアコーディネーターの上原牧子さんが提案したのが、ロールスクリーンを利用する方法(下記写真参照)。「床から天井まである大きな鏡。起きたときに自分の姿が写って怖いということで、寝ている間だけ鏡を隠せるようにロールスクリーンを取り付けました」と説明する。
水の氣を活性化する寝室のコーディネートは、上写真を参考に。インテリアコーディネートもぜひ楽しんで。
寝室の鏡の問題点と対処法→ロールスクリーン
上原牧子(うえはら・まきこ)
(有)ムーブプランニング専務取締役。インテリアコーディネーター、2級建築士。インテリアはもちろん、子育てしやすい住まいづくりに力を注ぐ。
http://www.move-planning.com/
水回りの清浄化のコツ
水気拭き取る習慣を
片付けと掃除で清浄化
2017年は、水が清らかか否かで、得られる運氣が大きく異なるという。「水を清らかに、水回りを美しくすることを意識しましょう」と横川さん。
空間の清浄化には、片付けと掃除。根原典枝さんは、「進める手順としてまず大切なのが『手放す』こと。不必要な物は手放し、必要な物を選んでいくことが第一段階です」と話す。
例えば洗面所だと、購入したものの、使用感が合わない、香りがキツイなどの理由で使っていない整髪料や歯磨き粉などはないだろうか。「使える物でも、自分自身が使わないという選択をしていることに気付いてますか? そういう物から手放してみて」。
物を手放した後は「収納計画」。ポイントは、物を使いやすいように収めること。使用頻度や種類別に分けて収めていく。「よく使う物とそうでない物は別々の場所にしまいます。毎日使うものを厳選。ストックなどは見えない場所へ」。
根原さんは、タオルのしまい方も紹介。「畳んだときに輪になった部分を自分に向けて収めると美しく見えます。タオルなら取り換えやすいので、新年にその年のラッキーカラーを取り入れるのもお勧め」。
収納計画で物を戻す場所を用意したら、戻す行為を日々意識して習慣化につなげたい。
水回りの場合、水はねや湿気などで水の気が過剰になりがち。湿気はカビの原因にもなる。「水回りを常に清潔に、乾燥した状態を保つために、水気を拭き取る作業を習慣化してほしいですね」。お勧めのアイテムとして、吸水性が高く繊維残りもないマイクロファイバークロスを紹介した。
洗面台を美しく
物は最小限でスッキリ 水気を除いて乾燥保つ
無駄なものを置かないことで、汚れをためない環境を作る。掃除も楽に
根原典枝(ねはら・のりえ)
合同会社暮らしかたらぼ代表。暮らしかたプロポーザー。片付けが苦手な人の気持ちが分かる片付けのプロとして、県内外の数百件以上の片付けの悩みを解決。
info@kurashikatalab.co.jp
『週刊タイムス住宅新聞』
琉球風水から見る2017年「休息と癒やしの質を高める」
第1617号 2016年12月30日掲載
編集/比嘉千賀子