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2016年12月8日更新
2016年12月から洗濯表示が変更|国内・海外で表記を統一
12月から洗濯表示が変更された。県の子ども生活福祉部の山下ひかり主査は「きめ細かい表示になり、また海外の表示と統一されたことで、より便利になりました。まだあまり知られていないので、多くの方に知ってほしい」と話す。
洗濯表示が22種類から41種類に増加
衣類を長く愛用するために、洗濯前にチェックしたい「洗濯表示」。適切な洗濯方法や干し方、漂白、乾燥、アイロンのかけ方などが表示されている。
新しい洗濯表示は、これまでの22種類から41種類に増加。より細かに方法が示され、衣類の縮みや色落ちといったトラブルの減少が期待される。また、国内外で表示が統一されたため、海外で購入した衣類が取り扱いやすくなったのも利点だ。
新たに加わったのは、ドラム式洗濯乾燥機などによる「タンブル乾燥」、色柄物の衣料品の漂白に使う「酸素系漂白剤」、商業クリーニングの記号の「ウエットクリーニング」などの表示。基本的に記号と数字で、強さや温度、禁止が表される。山下さんは「一度覚えれば、パッと見て分かるようになります。12月販売の衣類から表示は変わりますが、しばらくは以前のものと新しいものが混在することになります」と話す。マークの意味と読み方を知り(囲み参照)、大切な衣類を長持ちさせよう。消費者庁のホームページ(http://www.caa.go.jp/)でも、新表示を確認できる。
洗濯表示が改正されたのは、日本が加盟しているWTO(世界貿易機関)の協定で、国際規格に沿った対応が求められていたため。欧米には洗濯物を自然乾燥させる習慣がなく、国際規格に自然乾燥を示す記号がなかったため、日本は自然乾燥を示す記号を加えることを提案。国際規格が改正され、国内規格も改正されることとなった。
基本記号と読み方
洗濯表示の例
漂白(左側)|自然乾燥(右側)
タンブル乾燥(左側)|クリーニング(右側)
消費者庁ホームページ参照
編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』
第1534号 2016年12月8日掲載