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2025年6月19日更新
[沖縄]生理用品2千人分配布|沖縄県女性連合会、7月2日にタイムスビルで
生理用品が十分に手に入らない女性を支援しようと、(一社)沖縄県女性連合会は、2021年から生理用品の無償配布を行い、専門相談員を招き健康に関する無料相談会も実施している。與那覇信子会長は「生理の貧困」への理解を求めた。

ポスターを手に「生理用品が必要な方はぜひ足を運んでほしい」と呼びかける與那覇会長(前列中央)ら県女性連合会のメンバー=沖縄県女性連合会
生理用品2千人分配布
沖縄県女性連合会、7月2日にタイムスビルで
県 女性連合会は、女性の健康づくりの一環として「生理の貧困」の問題に取り組んでいる。7月2日を語呂合わせで「ナプちゃんの日」と定め、生理用品や幼児用パンツなどを無償配布するなど支援を続け、5年目を迎える。
会長の與那覇信子さんは「支援活動は反響を呼び、一定の効果を得ていますが、まだまだ、生理に対する社会の理解度の低さ、取り組みが遅れているのが現状。継続的な社会活動の取り組みが必要です」と話す。生理の尊厳、生理の貧困、生理の負担を周知し理解を広め、女性が心身共に健康的な社会生活を送ることができるよう支援する。
同会では、7月2日(水)に那覇市のタイムスビルエントランスで生理用品(失禁用、幼児用パンツ含む)2000人分を用意し、必要とする女性に無償配布する。また、近年の物価高騰を踏まえ、パンや乾麺などの食料品を提供するほか、女性の健康に関する相談ブースを設け、専門の相談員が無料で対応する。時間は午前10時から午後2時まで。配布品がなくなり次第終了。
女性の居場所づくりも
昨年の配布では、利用者から「無料配布に大助かり」「生理休暇について職場の理解度が増した」などの声が上がっていた。與那覇さんは「今後の活動で公共施設や小中学校にナプキンの設置場所を増やしていきたい」と話す。
沖縄県は貧困率がワーストで、シングルマザー率は全国一。それは低年齢出産や非正規雇用者が多く、最低賃金や配偶者によるDVが原因の一つと考えられ、貧困、孤立、孤独が生まれているという。
同会では、不安を抱えている女性に対し居場所づくりや専門医を配置し支援を行うほか、必要に応じて生理の貧困問題に関する情報を提供している。詳細は同連合会(電話098・884・5333)まで。
↓下の画像をクリックして「沖縄県女性連合会」のホームページへ

『週刊ほ〜むぷらざ』毎週木曜日発行
第1975号 2025年06月19日掲載